2001年10月
■2002年1月
クロスカントリーとは縦走、つまり道なき道を進むことだ。この種の目的に合っ
たクルマとしてはオフロードSUVが挙げられるが、ボルボは持ち前の4WD技術を生か
し、ステーションワゴンでありながらSUVとしての機能を持ったクルマを造り上げ
た。それがクロスカントリーシリーズだ。
ベースはボディスタイルからも分かる通りV70だが、ホイールベースは10mm延び
て、デザイン的にもV70シリーズから独立したモデルとなっている。レガシィツー
リングワゴンとレガシィランカスターを分けているようなものだろう。
エクステリアを見るとブラックのオーバーフェンダーが装着され、全幅はV70よ
りも45mm広い1860mm。これは国産車で言えばパジェロなどの重量級オフロードSUV
に匹敵する寸法だ。
このオーバーフェンダーに収まるタイヤは215/65R16というサイズで、さほ
ど極端ではないものの、幅、径ともにV70に比べると若干大きくなっている。
エンジンは直列5気筒という変則的なスタイルの2.4リッター。ライトプレッ
シャーターボを装着している。最高出力は200馬力、最大トルクは29.1kg-mという
スペックだ。2.4リッターのターボ仕様で最高出力が200馬力といえばかなり大人し
い仕様に感じるが、その分、2000回転前後から十分なトルクを発生してドライブし
やすい。