ボルボ EX30 「伝統のクロスカントリーがボルボ最小BEVで復活」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まるも 亜希子
まるも 亜希子(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
5
価格
4

伝統のクロスカントリーがボルボ最小BEVで復活

2025.9.28

年式
2025年8月〜モデル
総評
マイナス20度の寒さの中でも自然を楽しむスウェーデンの人たちが育んだクロスカントリーの“丈夫で全天候型”という要素が、ボルボ最小BEVにして最もカーボンフットプリントの少ない未来系モデルとして復活したのはファンにとっても嬉しい限り。遠目からでもひと目でわかるデザイン、航続距離500kmで全輪駆動のタフな走り、ゆとりのある乗り心地と、EX30の中でもより自由でリラクシーに楽しめるモデルとなっています。
満足している点
EX30全体で、2026年モデルから前席のクッションを変更し、座り心地が改善されています。ほどよくフィットするサイド形状に加え、座面がしっかりと膝裏近くまで支えてくれるようになり、さらにリラックス感と安心感がアップしていると感じました。
不満な点
2026年モデルのEX30は全車がアップデートされた最新世代のGoogleインフォテイメントとなっています。スマートフォンでできることはほぼ、車内でもスマホを使わずにできるようになるので、いつも通りの環境が得られるのはユーザーにとっても快適。ですが、私の滑舌が悪いのか調子がよくなかったのか、3回話しかけて3回ともヘンな答えが返ってきました。急いでいる時はちょっとイラっとくるかもしれません。ただ、ディスプレイの下部には停車中と走行中で必要なアイコンが入れ替わって表示されたり、よく使うアイコンを常設しておくことも可能となっているのは便利です。
デザイン

5

ボディ同色でグリルレスの未来的な印象だったベーシックなEX30に比べて、クロスカントリーのフロントマスクはトポグラフィーパターンが描かれた専用フロントシールドや、“ヴェイパーグレー”インサートといった異素材が採用され、よりギア感がアップしたワイルドな印象となりました。近づいてよく見ると、“スウェーデンの富士山”的な存在だという「ケプネカイセ山」の稜線からインスパイアされた模様が刻まれていることがわかります。インテリアも、センターコンソールボックスを引き出すとスウェーデンにちなんだ模様が刻印されていて遊び心があって楽しいのですが、これは単なる模様ではなく、部品の強度を高める目的もあるというからさすがです。
走行性能

5

標準のEX30と比べて全幅が少し拡大しても運転しやすさは健在。全輪駆動は0-100km/h加速がとっても速く、後輪駆動の5.3秒〜5.7秒に対し、3.5秒〜3.7秒の俊足となっています。軽やかな中にもそうしたレスポンスの良さを感じる走りですが、スポーティというよりはしっかりとした接地感の中にもどこか路面への当たりに食いつきのよさが加わり、腰下の動きにもゆとりが生まれているように感じました。ディスプレイから「LOW」「HIGH」「OFF」が選択できる回生ブレーキによって、その時々で走りを最適に合わせることができます。市街地ではLOWでも十分な最大0.1G程度の減速度を発生。完全停止まで可能なので、信号の多い道でペダルの踏みかえが少なくなるのはありがたいところ。HIGHでは最大0.3G程度になり、キビキビとメリハリの効いた走りが爽快でした。
乗り心地

5

最低地上高が20mm高められて195mmとなったことで、乗り心地がどう変化するのか興味がありましたが、おおむね良好でした。EX30クロスカントリーは専用サスペンションが採用されているほか、装着する専用19インチタイヤの扁平率が変わっています。具体的には前後スプリングとリアのアンチロールバーが柔らかくなり、ダンパーは前後ともクロスカントリー特有の乗り味を引き出すようにチューニング。通常は後輪で駆動し、必要に応じて全輪駆動となることもあって、どんな路面でも挙動が安定しているところが魅力的です。
積載性

4

ラゲッジ容量は318Lと、このクラスのSUVとしては標準的かやや小さめですが、フロアの高さが二段階に変えられるほか、後席が6:4分割で倒せるので2人乗車であれば大きな荷物も積みやすくなっています。後方ラゲッジのほか、フロントのボンネットを開けると「フランク」と呼ばれる収納スペースが設けられています。転がると困るような小ぶりの物なら、こちらに収納すると安心。
燃費

5

一充電あたりの航続距離は500km(WLTCモード)。クロスカントリーの試乗ではロングドライブをすることができませんでしたが、従来のEX30で東京ー軽井沢を日帰りで往復したところ、大渋滞や豪雨の中を走ったにも関わらず無充電で帰りつくことができました。表示される航続可能距離の計算がかなり現実的で目安にしやすいことや、バッテリーマネジメントの優秀さも実感しており、使いやすいと思います。充電は普通充電は9kWまで、急速充電が150kWまで対応しています。
価格

4

ベースモデルは400万円台から設定されているEX30シリーズの中では、最も高額な649万円というプライスとなるクロスカントリー。もちろん、ほかにはないデザインテイストや、地上高を高めたタフな走行性能などの付加価値がありますので、満足度はそれなりに高いと思います。ただ、日本の道路事情にあったサイズ感や、サステナブルな素材でセンスよく仕上げられたインテリアといった魅力を重視するのであれば、ベーシックなEX30でもいいのかなとも思います。
まるも 亜希子
まるも 亜希子
自動車ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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