2017年1月
■2017年1月
フォルクスワーゲングループジャパンは、コンパクトSUVの「ティグアン」を約8年ぶりにフルモデルチェンジして、2017年1月17日に発売開始した。
フォルクスワーゲンの生産モジュール「MQB」をSUVシリーズとして初めて採用。全長4500mm×全幅1840~1860mm×全高1675mmのボディは、先代に対して70mm長く、30~50mm長く、35mm低くなった。70mm延長されたホイールベースと合わせて安定感のあるスポーティなプロポーションと、ゆとりのある室内空間を印象づける仕上がりを見せている。
2代目はインターネットとの接続性を高める機能を採用し、最新の情報による目的地検索や最適なナビゲーション機能を強化。「つながるSUV」としての新しい価値を備えたのも見どころで、モバイルオンラインサービス「フォルクスワーゲンCar-Net」を全車に標準装備。さらにハイライン以上ではインターネット接続によりナビゲーションの検索機能、案内制度、快適性を大幅に向上させるテレマティックス機能「Guide&Inform」が標準となり、USB接続するだけでスマートフォン内のアプリを楽しむことができる。
ラインアップは「TSIコンフォートライン」、「TSIハイライン」、「TSI Rライン」の3グレードでいずれもFF(前輪駆動)となる。パワーユニットは気筒休止システムの「ACT」とアイドリングストップ機能「スタート&ストップシステム」およびブレーキエネルギー回生システムの付いたブルーモーションテクノロジーを装備した1.4リッターTSI。最高出力110kW(150ps)、最大トルク250Nmの性能は、先代に対してパワーは抑えられているものの1500~3500回転で発生するフラットなトルクにより、実用域でスムーズかつ力強い走りを実現したという。経済性においても先代に対して約10%向上したJC08モード16.3㎞/Lをマークしている。
全長分として長くなった70mmがすべてホイールベースの延長に充てられたことで、ラゲッジスペースを含む室内空間が大幅に拡大している。後席は180mmの前後スライド幅を確保したことで、ラゲッジルームの容量拡大を実現。後席を一番前にスライドさせた状態で615L、折りたたむことで1655Lの容量を確保する。助手席もフラットに折りたたむことが出来、ハイラインとRラインではパワーテールゲートを選択することも可能。
安全性については「フォルクスワーゲンオールイン・セーフティ」に基づく安全・先進装備を多数採用している。全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール「ACC」、駐車支援システム「パークアシスト」などに加え、「アクティブボンネット」、「ポストコリジョンブレーキシステム」などの安全装備を全車に標準装備する。ハイライン以上にはレーンキープアシストシステム「レーンアシスト」、渋滞時追従支援システム「トラフィックアシスト」などにより、半自動運転を実現。さらにデジタルメータークラスター「アクティブインフォディスプレイ」をハイライン以上に標準装備し、オプションで「ヘッドアップディスプレイ」が用意されている。
同年7月20日には一部仕様変更を実施し、純正インフォテイメントシステム「コンポジションメディア」の機能を向上した。また「TSIハイライン」と「TSI Rライン」については、純正インフォテイメントシステム「ディスカバープロ」の機能向上が図られている。
2018年1月1日には価格改定を実施した。
■2018年2月
フォルクスワーゲングループジャパンは、ティグアンに特別仕様車「DYNAUDIO Edition(ディナウディオエディション)」を設定して、2018年2月1日に300台限定で発売した。
「ディナウディオエディション」は「TSI ハイライン」をベースに、デンマークのハイエンドオーディオメーカーDynaudio社と共同開発して、プレミアムサウンドシステムを搭載。フォルクスワーゲンの堅牢なボディ構造と優れた遮音性との相乗効果により、臨場感溢れる高品質なサウンドが車内で楽しめる。
8つのラウドスピーカーやサブウーファー、センタースピーカーを備え、ドルビープロロジックIIに対応することで、ステレオオーディオをサラウンドサウンドに変換し、臨場感と深みのあるリスニング体験をすることができる。
プレミアムサウンドシステム“DYNAUDIO”をはじめ、パワーテールゲート(“Easy Open & Easy Close機能付)、サフラノオレンジレザーシート、パワーシート(運転席<前後/高さ/角度/リクライニング>、メモリ付)、パワーランバーサポート(運転席)などを特別装備した。
ボディカラーはインジウムグレーメタリックとオリックスホワイトマザーオブパールエフェクトの2色を設定した。