フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「『いい』車っていうじゃな~い : ゴルフ、  確かに、意のままに加速し、安心して減速、旋回もできる。気持いい運転のできる『いい』車だ。  しかし前提も」のユーザーレビュー

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フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック)

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評価

3

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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『いい』車っていうじゃな~い : ゴルフ、  確かに、意のままに加速し、安心して減速、旋回もできる。気持いい運転のできる『いい』車だ。  しかし前提も

2011.8.14

総評
『いい』車っていうじゃな~い
:
ゴルフ、
 確かに、意のままに加速し、安心して減速、旋回もできる。気持いい運転のできる『いい』車だ。
 しかし前提も付く。「実用コンパクトカーの割には」だ。実用コンパクトカーの枠を外せば、意のままに過減速旋回できる車に特化すれば、もっと『いい』車は他にある。真っ先に浮かぶのは人車一体をコンセプトに挙げているマツダロードスター。値段もエンジン性能も意外や似ています。値段の枠も外してしまえば、スポーツカーの多くはゴルフより意のままの運転ができるのではあるまいか。
燃費
 ゴルフの燃費は普通に走って12㎞/Lくらいか、その値は上に上げたロードスターやその他のスポーツカーよりいい。じゃあゴルフの『いい』車の部分は燃費か。
 しかし、ここでも前提が付く。今度は「走りのよい車の割には」だ。この前提を取り払えば、燃費はプリウスを初め、HV、コンパクトカー、軽自動車の中のエコカーと言われる車の多くはゴルフを超えてくる。しかもその大半はゴルフより安い。レギュラーガソリンでもある。維持費まで含めたコストパフォーマンスで見れば、ゴルフを圧倒することになる。
 経済面を最重要視する人にとってはゴルフより『いい』車は少なくない。
衝突安全性 
 ゴルフのよさの基本にあるのが70mに及ぶレーザー溶接だ。これだけは国産車にないボディ剛性をもたらす。堅牢なボディシェルとクラッシャブルゾーンの組み合わせは衝突安全でも有利なわけだが、これもコンパクトカーやスポーツカーの中ではという前提が付く。衝突安全性がもっと優れる車は他にある。車高の高く重いSUVだ。特にリフトアップした車はゴルフがぶつかって来ても、ゴルフの頑丈な部分は自分の車体の下に潜り込ませ、弱いキャビン部分を潰すことでクッション代わりにして車を止める。相手の乗員には甚大な傷害を負わせるが、自らは助かる可能性が高い。
(続きます)
満足している点
広さはどうか
 試乗などでは荷物を運んだりすることはまずないので、ラゲッジや開口部の狭さによるデメリットを感じることはできない。この項目では、他の車と比べるまでもなく、ゴルフは『いい』車とはいえまい。日本では車は人を運ぶだけでなく、荷物を運ぶことも多い。荷物の運びやすさも『いい』車の条件となろう。
 ゴルフのレビューの中には「カローラあたりとは比べ物にもならない」など述べている者もいるようだが、いかがなものか。少なくともラゲッジが独立した3ボックスのカローラでは、容量だけでなく、臭いのある荷物、ガサガサ音の出る荷物などを積んだ場合、ゴルフで気になるような音や臭いはしないだろう
 そして全幅の広さ、全長はカローラより20㎝短いが、全幅は10㎝幅広くクラウンに迫る。街中での扱いやすいのは全長の短さより全幅の狭さだ。特に普段軽を乗っている私には、ゴルフの幅広さはすれ違いやすり抜けに余計な神経を必要とした。交通量や狭い道の多い日本では同程度の性能なら全幅の狭い車の方がストレスが溜まらないという意味で『いい』となるのではなかろうか。
 以上のように見てくると、ゴルフの『いい』ところって、ボディ剛性が一番、TSIとGSRがもたらす燃費がイイ割にはレスポンスもイイというところなのか。それは車のキホンなのだろうが、だからといってそれをもって無条件にゴルフが『いい』というのも安直すぎる。
 ここまで読んでいただいて、比較車両が極端すぎるだろうが!と思われる人にいるだろう。確かに「横並び」で比較した方が見えやすいところもあろう。ゴルフの大きさやエンジン性能、値段に近いのは、他のレビューでもあったオーリス180やブレイド240,350、インプレッサ2.0GT、マツダスピードアクセラなど魅力ある面々だ。これらと比べても、圧倒的にゴルフがいいと言える人は少ないように思う。
(続きます)
不満な点
最後に、
今回の大震災で『いい』車だったのは、いち早く回復したライフラインである電気を利用したEV。プリウスといえどもガソリンがなければ走らない。ガソリンスタンドに並ぶ車の行列を横目にEVは被災地で大活躍したという。ガソリンスタンドに並ぶゴルフとカローラ、その差などEVに比べれば鼻クソほどもない。決してゴルフが「カローラなど比べ物にもならない」なんてことにはなるまい。(EVだって航続距離やバッテリーの処理問題、電磁波など『いい』ことばかりではないが―――)
 また、ゲリラ豪雨による浸水路で役に立った『いい』車はトラックやSUVなど最低地上高の高い車。ゴルフやカローラが立ち往生してしまう道を彼らは走破する姿はたくましかった。
 上の例は極端なもので、車の良し悪しを論ずる条件に出すのはふさわしくないという人もいるだろう。しかし、地震や水害は明日にも起こりうるものと覚悟をしておくべきと私は思う。少なくとも私が後遺症の残る衝突事故を起こす確率よりは高いのではないかと思う。
 また、環境保全も求められる今、こんな視点もある。
 生き物に必要な酸素を消費し温暖化ガスである二酸化炭素を出す車。ゴルフも例外ではない。人間が1日に出す二酸化酸素は1kgという。ゴルフだと5kmも走ると1㎏の二酸化炭素を出す。言いかえれば100kmも走れば1,2時間で20日分の酸素を消費してしまうことになる。ゴルフに限らずだが10~15㎞/Lの車は人の呼吸の300~400倍の酸素を消費するのだ。乗るななどは暴言にすぎないが、少なくとも「乗り味が・・・」など言ってないで、少しでも燃費のよい車を乗ることが宇宙船地球号の一員としてのマナーになるのではないか。そうした意味で考えるとゴルフより『いい』車は他にたくさんある。
 こんな視点もある。
 日本経済が疲弊している今、日本を少しでも潤す車は何かという視点だ。焼け石にわずかな水であっても、どうせなら日本車を買いたい。日本で働く人を少しでも多く潤したい。日本人である以上は日本を守りたい。その視点で考えるならば、『いい』車はゴルフではない。
:
デザイン

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走行性能

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積載性

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燃費

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