高い次元でバランスしているクルマです!
パサートヴァリントの修理の為、GTIを代車で(A3の代替えにGTIを考えているので、販売店の定休日を利用してそ
2010.7.3
- 総評
- 高い次元でバランスしているクルマです!
パサートヴァリントの修理の為、GTIを代車で(A3の代替えにGTIを考えているので、販売店の定休日を利用してその前後3日間を)借りて乗ってきました。
3日間で高速道を230キロ、郊外&市街地を180キロ、トータル410キロ走りました。走行中には、ゲリラ豪雨にも遭遇し、いろんなシチュエーションで試す事が出来ました。
3日間乗っての感想ですが、一言で言えば、高い次元でバランスの採れたクルマだと思います。
このレビューによく登場する国産車たちの様に、乗り心地,燃費,静粛性,費用対効果・・・等 ある特定のポイントで比較すれば、GTIには歩がありませんが、国産車はそれらのポイント等全てにおいて高いポテンシャルを持っているとは思えません。GTIの良いところは、全てにおいて合格点(高得点で)を与えられる、つまり高いレベルでバランスしている事だと、私は思います。
私は某国産自動車メーカー系列会社に勤めていて、部品に関しては一般の方よりも知識があります。このレビューを拝見していると、短所として『車重』をあげられている方が多いです。GOLFが重いのは、部品一つひとつが重いからです。それには、れっきとした理由があります。
年間平均1万キロしか走らない日本と、2~3万キロ走る欧州とでは、部品の耐久性が根本的に違います。エンジンマウントを例にあげると、GOLFのマウントは、クラウンクラスの物よりも1.5倍近く重量があります。フレーム部分は強固に出来てますが、緩衝材の役目をするブッシュ部分のゴムは、国産車の物より柔軟な動きをし、しかも耐久性が優れています。
日本では認知されていませんが、欧州ではエンジンマウント等の緩衝系の部品は消耗品と考えられていて、この部分を交換すると、新車時の80~90%まで乗り心地を含めボディ剛性が回復します。
最後にこれは私の主観ですが、『乗出し○○○万円』だとか、『○○○万円出すんなら』という文面が多々登場しますが、そんな風にしかモノの価値を見れないヒトは、心の貧しいヒトなんでしょう。
結局、GTIにフルOPを付けると、Rと価格差が殆ど(60万しか)変わらないので、A3の代替えにRをオーダーしました。受注生産なので納期が4カ月かかりますが。
尚、長所&短所は、動力性能や乗り心地等は、多くの方がレビューしてますので、私は使い勝手の面から書いています。
- 満足している点
- ○温度設定が変えられるデュアルエアコン
運転席と助手席で温度設定が変えられる(実際には運転席と助手席で室温が変わる訳でではなく、吹き出し口から出てくる風量と冷気が違う)ます。私は暑がりですが、妻は寒がりなので、夏場&冬場は温度設定を変える事で二人とも快適に過ごせます。余談ですが、センターコンソールの後ろにもリアシート用の吹き出し口があります。
○ウインカ-レバ-の微妙な操作で行えるレーンチェンジ
少しの間だけウインカ-を点滅させたい時に、レバ-を半分だけ上げ(又は下げ)て放すと(レバ-は元の位置に戻る、国産車は、レバーが戻った瞬間に点滅も消えていますが)ゴルフは3秒間ウインカ-を保持してくれます。点滅している3秒間でレーンチェンジが出来ます。
○Rギアに連動して角度か変わるドアミラ-
後退時にリバースギアに連動して左側ドアミラーの鏡面が下方向を向き、左側のドア横の真下を映してくれます。スペースの狭い駐車場では便利です。
又、ワイパー作動時にシフトをリバ-スに入れると、連動してリヤワイパーが作動(1往復)して、後方視界を確保してくれます。この様にユーザーフレンドリーで使い勝手が良いです。
○降車後でも窓が閉められるワイヤレスキー
こんな経験ありませんか?クルマから降りてドアロックしようとした時に、窓が開いていたなんてこと。ゴルフはエンジンを切って降車後でも、ワイヤレスキーのロックボタン長押しで、窓を閉める事が出来ます。又、逆にアンロックボタンを長押しすると窓が開きます。
○夜間の駐車時に役立つ駐車灯
この機能を知っている人は少ないと思いますが、ライトスイッチオフで、ウインカ-レバ-を上(又は下)側にしてエンジンを切ると、どちらか(レバ-を上なら右側,下なら左側)のスモ-ルランプが点灯します。エンジン停止時にはハザ-ドよりバッテリ-消費が格段に少ないので、夜間に長時間路上駐車する時に便利です。
○オープナースイッチなしで開けられるフューエルリッド
給油の際に開けるフューエルリッドは、室内にオープナースイッチ(電磁式orワイヤー式)がありますが、ゴルフはA3同様(パサートは電磁式スイッチのオープナー)集中ドアロックを解除していれば、フューエルリッドを押すだけで、簡単に開きます。スタンドで、バイトのお兄ちゃんがこの方式を知らない時は、『給油口を開けて下さい。』とよく言われます。
- 不満な点
- ×1℃ステップでしか設定出来ないフルオートエアコン
コンフォートライン以上ではフルオートエアコンになっていますが、温度設定が1℃ステップになっていて、微妙な設定が出来ません。所有しているPASSAT、A3共に0.5℃ステップで設定出来ます。又、温度設定を行うダイヤル式のノブの操作感(ダイヤルを回した時の節度)がイマイチです。
×アッセンブリーでしか交換出来ないワイパーゴム
エアロワイパーなので、ワイパーゴムを交換する際、ワイパーブレードASSYの交換になります。純正部品の場合、部品代がゴムのみ交換(左右で2,310円)に比べて2倍(左右で4,830円)かかります。私はこの程度の交換は自分でしますが、ゴムのみの交換なら廃棄も簡単ですが、ブレードASSYとなるとゴム,プラスチック,金属を分別廃棄しないといけないので、価格よりも廃棄がネックです。
×角度調整出来ないヘッドレスト
ドライバーズシートは8ウェイに調整が可能で、小柄な私でも難なくポジショニング可能ですが、むち打ち低減のヘッドレストになっているので、角度調整が出来ません。高さ調整は可能は可能ですが。
×外気温度表示は正確ではありません
オンボ-ドコンピュータ(正確にはマルチファンクションインジケーター)に外気温度が表示されますが、正確な温度ではありません。センサーがフロントバンパーの下側にあるので、エンジンの熱も感知してしまいます。これまでの経験では、表示温度から-2℃の値が外気温度に近いです。
参考までに、オンボードコンピュータには平均燃費も表示されますが、満タン法で測ると表示される値の90%ぐらいです。尚、掲載している平均燃費は、オンボードコンピュータの平均燃費値に0.9を掛けた数値です。
テールゲートを開けると手が汚れるVWオーナメント
テールゲートを開ける時は、リヤのVWオーナメント(俗に言うエンブレム)がオープナーになっており(BMW1シリーズも同じスタイル)、それ自体は洒落たデザインなのですが、テールゲートはリヤタイヤで巻き上げた埃(特に雨天の日は雨水に砂や埃)ですぐに汚れます。その状態でテールゲートを開けようとオーナメントを触ると、指(人差し指,中指,薬指)の先っぽが汚くなります。キレイ好き?な私のとっては、気になるところです。
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