よく理解すると楽しい車です。
このメーカー、車種に限らず、輸入車に乗るのであれば車をよく理解して乗るべきです。まず設計した人も購入者もそのメーカーの国
2013.3.18
- 総評
- よく理解すると楽しい車です。
このメーカー、車種に限らず、輸入車に乗るのであれば車をよく理解して乗るべきです。まず設計した人も購入者もそのメーカーの国で使用されることが前提で作られてます(それぞれの国の仕様になっている部分も当然ありますが)。それを理解しないで日本国内の目線だけで乗ると不満が出ます。そういう方は国産車に乗ればよいと思います。また、その車に何を求めるかによっても評価は人によって全く違います。使い方、使う環境を示したうえで評価すべきです。ドイツは安全性と環境を特に重視してます。さらにコスト削減に関しても国産車のようにそれが前面に出てしまうのとは違い、良い車をまず作ってそれからいかにしてコストを削減していくかという作り方であり、その思いがユーザーにもしっかり伝わってきます。だから走行性能、安全性、環境性能に妥協がありません。国内に持ってきた場合はそれほど多くのグレード展開はできないこともあるのでしょうが、安全装備などがどのグレードにも標準装備されている点からすると、国産車とは価格面で高く思えるでしょうが、正直それを価値あるものとして払える人が買えばよいし、高いと思うかはその人次第、必要ない、買えないと思う人は国産にすればよいと思います(装備の有無でグレード展開を広くしているという意味で)。自分はしばらくは活気のない、向かうべき方向性が分からない国産から離れ、その成り行きを見ていこうと思います。
- 満足している点
- よい車を作りたいという作り手の思いがヒシヒシと伝わってくる車です。車が好きで作り手のそれが理解できる人が買うべきです。走ればいい、室内の広さ重視、かつ低価格を求める人は国産のほうがその価値観に見合ったものが選べると思います。この車の特徴は走行性能と安全性です。走行性能としては様々な評論家の方々が評価されている通り、これがCセグメントの中ではワールドハイスタンダードなのでしょう。特にハイパワー車ではないけれど、街中、遠乗りいろいろなシチュエーションに使えるちょうどいい馬力です。ハンドリングは4輪でしっかり踏ん張っている感じが伝わり、FF車ですがグイグイ曲がっていくのでつい峠を攻めたくなります。通勤や単なる移動でもそこに走る楽しみがあるから車を選ぶわけで、カタログでは分からないその楽しみが得られる車だと思います。それが車を大切にし、長く付き合える秘訣ではないでしょうか。DSGを批判する方もいますが、それは理解不足、これはCVTでもATでもありません。しかもいまやベンツでさえDCTの時代です。走り出しからガバガバアクセルを踏むような方にはCVTがよいのでは。逆に自分はCVTのもっさり感、ATのまったり感が嫌ですし、このDSGのダイレクト感が良くて購入しました。ゴルフ7がさらに高評価とのこと、今から楽しみです。
- 不満な点
- 街中では8~8.5km/L程度、幹線道路では10km/L、高速では14km/Lくらいまで行きますが、大半が街中使用なのであまり燃費がいいとは言えません。また、排気音が大きく、特にエアコン使用時で停車時は気になりますが走り出せばとても静かで快適です。やはりお国柄、ロングツーリングが似合う車なのでしょう、高速では走りに全くブレがありません。リアの見切りが良くありませんので、特にバックの際はギリギリと思っても意外とまだまだ余裕があったりしますのでバックモニターは必需品です。逆にギリギリと思ってもまだ余裕があるように作っている点は安全性を意識して作られていると思います。室内は決して広いとは言えません。ウインカーは当然国産と逆、ヘッドライトスイッチも国産とは違い、独立したスイッチになっているなどいくつか国産車とは違う所がありますが、違う意味がちゃんとあるし、逆にそれがワールドスタンダードで国産が特異だったりします。様々なロジックの違いを見つけることが楽しかったりもします。輸入車は壊れると言う人がまだいますが、5年間壊れないことを保証する国産と壊れたら直しますという輸入車のそもそもの考え方の違いがあると思います。機械ものに当たり外れは付き物、国産でも壊れるときは壊れます。こうして書くとこの車、コアなユーザー向けのように見えますが、でもこれがワールドハイスタンダード車なんです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験