フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「すみずみまで磨き上げたことを実感するゴルフ8.5」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

大音 安弘
大音 安弘(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
4
価格
3

すみずみまで磨き上げたことを実感するゴルフ8.5

2025.8.1

年式
2024年9月〜モデル
総評
現行型ゴルフのマイチェン版では、デジタル化の強化を図りつつも、ステアリングスイッチをメカスイッチに戻すなど、実用性重視とした作り込みが評価できる。質感、機能、使い勝手、走りなど、トータルで熟成を図ったことがしっかりと感じられるのは素晴らしい。近年の物価高によりエントリー価格が上昇したことは残念だが、エントリーグレードでも必要十分な機能を備えている。取り回しの良いサイズで、大人4人でも快適な室内空間が確保されているためファミリーカーとしても使いやすい。今でも輸入車の入門モデルとして、誰にでも自信をもって進められるドイツ車の代表だ。
満足している点
より洗練されたデザイン。インフォテイメントシステムのタッチスクリーンのサイズアップ。ステアリングスイッチが再びメカスイッチに戻されたこと。エントリーグレードの1.5Lの4気筒エンジン化。ドイツ車らしいしっかりとした作り。エントリーグレードでも満足できる装備内容。
不満な点
エントリーモデルでも、ちょっと高価な価格。ATシフトレバーの小ささ。運転中のエアコンの温度調整を手動でしにくいところ。ちょっと癖のある純正ナビゲーションシステム。
デザイン

4

歴代ゴルフの中でも癖のあるデザインだった現行型だが、ビッグマイチェンでフェイスリフトを実施。すっきりした顔立ちに仕上げることで、より多くの人が受け入れやすいものに。個人的には、親しみやすさとゴルフらしさが増したと思う。そして外観以上に激変したのがダッシュボードデザイン。インフォテイメント用の中央タッチスクリーンの大型化に加え、オンダッシュデザインに変更された。それでいて伝統の視界の良さを守りつつ、操作性を向上させている。機能を犠牲にしないデザイン変更も、VWらしいスタンスだ。
走行性能

5

ドイツ車らしい走りの良さも、ゴルフの伝統であり魅力のひとつ。それはエントリーグレードであっても同様で、運転する楽しさや機械としての完成度の高さを十分に味わえる。特にエントリーとなる「eTSI アクティブ」シリーズは、1.5Lへのスープアップと4気筒化を果たしたことで、日常から高速までトルク感が増し、エンジン音の静粛性が増すなど洗練されている。1.5Lエンジンの「eTSIスタイル」と「eTSI Rライン」は、同排気量でもパフォーマンス重視の味付けになっており、走りのゆとりが増している。隠れたオススメは、ディーゼルの「Rライン」。軽やかで低回転からトルクの太いディーゼルエンジンは、想像以上にスポーティ。GTIまでは予算がないけど、よりスポーティさを追求したいという人には、ぜひ試してほしい仕様だ。
乗り心地

5

ドイツ車らしいしっかりした乗り味だが、快適性も両立した味付けとなっている。何よりも特筆すべきは、VW伝統となるシートの良さだ。前席は手動式でも細やかな調整が可能で、どの仕様でもホールド性が良好。一見、固めに思える後席も体重をしっかりと分散させ、優しく体を支えてくれる。そのため長距離移動でも疲れにくい。ビジュアル的には、上位モデルの17インチや18インチホイールがカッコいいが、やはり「eTSIアクティブ」シリーズのガソリン車用16インチが、トータルバランスは良く感じる。標準車の中でもRラインだけはスポーツサスとなるため、ちょっと乗り味は硬め。ただ同乗者から不満は出ないレベルだ。
積載性

4

ゴルフハッチバックの積載能力は、標準で381Lを確保。これは同クラスのカローラスポーツよりも大きい。さらに後席を倒せば、1237Lまで拡大できるので、不足ないサイズといえよう。日常的に便利な運転席周りの小物入れもしっかりと備える。特筆すべきは、ドアポケットの大きさ。サイズにゆとりがあるので、ペットボトルや水筒なども収まるので使い勝手は良い。さらにスマホを置きやすいセンターコンソールには、ワイヤレス充電器が標準化されているのも嬉しいところだ。
燃費

4

ビッグマイチェンモデルの最大の特徴は、ガソリンエンジンのエントリーモデル用1.0L直列3気筒ターボが廃止され、全車1.5L直列4気筒ターボに統一されたこと。これにより「eTSI Active」シリーズは性能だけでなく、燃費も向上された。この1.5Lエンジンは、エントリーグレードと上位グレードで性能差をつけることで差別化されるが、燃費は同等レベルと優秀だ。走行距離が多いユーザーに人気のディーゼル車も継続され、パワートレインの選択の自由さは守られている。
価格

3

近年の為替や物価の上昇を受け、輸入車エントリーとして愛されてきたVWゴルフも、ちょっと手が届きにくい存在となってきているのは寂しいところ。デビュー時に300万円切りだったエントリー価格も、今や350万円まで上昇している。ということから、応援を込めた厳しめの評価でもある。最もお買い得感があるのは、エントリーグレードの「eTSI Active Basic」だ。純正ナビこそオプションで選ぶことはできないが、今やスマホナビの愛用者も多い時代。ゴルフも全車で、スマホ連携に対応する。もちろんエントリーといえど、必要な基本装備はしっかりと押さえているのでご安心を。さらに今回のビッグマイチェンでエンジンが1.0Lから1.5Lとなり、走りも進化した。上位グレードと比べ華やかさに欠ける部分もあるが、ドイツ車らしい質実剛健な存在であり、ゴルフの良さを最も感じられるグレードだと思う点もオススメしたい理由だ。
大音 安弘
大音 安弘
自動車ジャーナリスト
1980年生まれ、埼玉県出身。幼少からのクルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在は自動車ライターとして、軽自動車からスーパーカーまで幅広く取材を行う。原稿でのモットーは、自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がけること。愛車はスバル「WRX STI(VAB)」やポルシェ「911(996)」など。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 新型・現行モデル

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