フォルクスワーゲン ゴルフが評価が高いのは？

Question

小型車で世界NO1で、まずわるく言われることがありません。その、一番の理由は？

補足

さらにTSとかという、凄い技術が入ったようです。

Answer 1

ゴルフは，非常に高い技術が搭載されたクルマです。同じクラス（Cセグメント）日本車で比肩できるものはありません。

●エンジン技術
VW（フォルクスワーゲン）の先進技術としては，下記の2点があります。

・過給機（ターボ・チャージャやスーパ・チャージャ）付きエンジン
従来は過給機を装着してエンジンの最高出力をアップするのが目的でした（排気量2.0Lで280馬力を出したいため）。しかし現在は，過給機を付ける目的は下記の2点です。

(1) ダウンサイジング … 排気量2.0Lのエンジンは，ターボ付きの1.4Lエンジンで代替できます。エンジンが小さくなれば，エンジン内部の摺動抵抗が低減でき，燃費を改善できます

(2) ポンピングロス低減 … ガソリンエンジンはスロットル・バルブによる吸入空気量でエンジン出力（馬力）を調整します。街乗り程度の負荷の低い条件では，このバルブがほぼ閉じているため，エンジンは吸入空気を吸うときに大きなロスがあります（針の付いた注射器で空気を吸うときに大きな力が必要なことと同じ）。過給機で無理に空気を入れてやると，この力が軽減されます。こうして負荷の低い条件では，燃費が大幅に改善します
低回転域から過給させるため，小径のターボを使い，約1500rpmから最大トルクが出るようにしています。つまりいわゆる「どっかんターボ」ではありません。

VWでは，主としてターボ・チャージャを使い，一部のエンジンには，スーパ・チャージャを併用（つまり両方使う）しています。これは低回転域で過給量が多いスーパ・チャージャと高回転域で過給のための駆動力ロスが低いターボ・チャージャのいいとこ取りです。

・直噴エンジン
三菱のGDIエンジンがマスプロ初の直噴エンジンですが，いろいろな問題を起こし失敗しました。欧州メーカは，このような日本メーカの動きを調べ，無理のない直噴エンジンをつくりました。
日本メーカの失敗の一つが薄い燃料で使う燃焼方式（リーン・バーン）です。最大の欠点は，排ガス処理の三元触媒が使えないことでした。欧州メーカでは，ストイキ（＝ストイキオメトリック：理論空燃比）の直噴にすることで，この欠点を回避しました。

詳しくは下記URLをご覧ください。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1233641852

●変速機技術
日本車のような多段のステップATやCVTではなく，DCT（Dual Clutch Transmission）という技術をメインに採用しています。商品名は「DSG」です。詳しくは下記URLをご覧ください。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1019816660

日本では，CVTの延命策をいろいろはかっていますが，変速機単体の伝達効率があまり良くないので，いずれ，DCTへ切り換わるでしょう。

●リア・サスペンション
初代のゴルフでリアのトーションビーム式を採用して以来，各社がこの初代ゴルフを真似ました。つまりほとんどのFF車のリア・サスペンションは，トーションビーム式です。その結果，トヨタのように「最高級ミニバン ヴェルファイア」（4WDも含めて）にさえ，トーションビーム式を採用しています。
トーションビーム式は，トー（タイヤの左右方向の変化）変化が小さいというメリットがあるものの，接地性はあまり良くありません。このためゴルフでは先代（5代目）から，4リンク方式という名称で呼んでいるマルチリンクのサスペンションを採用しています。

●どうして高い技術を投入できるのか？
PQ35というプラットフォームを採用しています。プラットフォームとは，クルマの基本的な構造（車体の下回り）であり，VW，AUDIグループでは，下記の車種に採用しています。

アウディ A3，TT，Q3
VW トゥーラン，ゴルフ（先代から），ゴルフプラス，ジェッタ，イオス，シロッコ，ティグアン
セアト トレド，レオン，アルティア
シュコダ オクタヴィア，イエティ

これらを年間200万台くらい生産しています。これだけ多く作ると，クルマの開発費や生産設備の開発費を他の分野に振り向けることができます。こうして新技術（TSIエンジンやDSG変速機など）をマスプロに投入できたわけです。

●ポロの存在
ここでの寸法（長さ×幅×高さ）を示しましょう

初代のゴルフ＝3705 X 1610 X 1395
現在のゴルフ＝4199 X 1779 X 1479
現在のポロ＝3952 X 1682 X 1454

つまりゴルフは拡大基調で，ユーザもそれを受け入れてきたのですが，そろそろ大きすぎると感じる人もいるでしょう。一方，ポロはそういうユーザを意識した車づくりであり，ゴルフではより小さく，しかもそれなりの品格が欲しい人に相応しいクルマになっています。

ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございます。ゴルフの次はゴルフという言葉を思います。

Answer 2

中国ではそんな評価の高い車ではないですよ。

安いから選ばれる実用車です。

Answer 3

それは乗れば良い車だから・・。300万円で公平に見てゴルフより良い車なんて無いでしょう。趣味とか抜きで考えたら。300万円ではトヨタならプリウスとかマークXみたいなゴミしか買えません。