軽自動車は衝突安全性が？とよく言われますが、衝突安全性評価実験は普通車と同じ条件（衝突速度・角度・側突）では無いのですか。 軽自動車安全性試験が衝突速度等を普通車より低く設定して

Question

いるなら（軽自動車は安全性が？も）理解できますが。どうなんでしょう。

Answer 1

条件は同じです。

軽が危険と言われる理由
①衝突試験で軽自動車は普通車並みにの評価が得られていません。
日本のJNCAPという試験は５つ星が最高評価ですが、軽で５つ星を取れているのは、ホンダN-BOXだけです。

②JNCAPのレベルが低い。
普通車は基本的に海外でも売るので、海外の試験でも評価を得られるように作られています。そしてJNCAPより海外のEURO NCAPやIIHS TSP+の方が遥かに厳し試験となっています。
即ちJNCAPもまともにクリアできない軽自動車に対し、JNCAPよりも厳しい試験をクリアできるのが普通車という事です。

③壁にぶつける衝突試験は軽い軽が有利なので、車とぶつかれば軽は不利
運動エネルギーは質量に比例するので、軽い方が止めるのは簡単です。壁にぶつかった時にエンジンルームをクラッシュさせて衝撃(エネルギー)を吸収させますので、軽い車の方が重い車よりエネルギー吸収能力は低くても、壁と衝突させる試験では問題になりません。
しかし実際の事故のおいて、重い車と軽い車が衝突した場合、軽い車が受ける衝撃の方が大きいです(運動量保存則)。例えば、空のスチール缶(軽)と中にコーヒーの入ったスチール缶(普通車)を同じ速度で転がしてぶつけた場合、前者(軽)が吹き飛ばされるのと同じ理論。
エネルギー吸収能力が普通車より少ないにも関わらず、受けるダメージは普通車より大きいわけですから、乗員が受けるダメージも普通車より大きくなる。

④クラッシュブルゾーンが無いに等しい
軽規格に収めつつ車内ほ広く取ろうとすると、ドアを薄くして後席をなるべく後ろまで下げる必要があります。普通車がぶつかってきたら、窓ガラスに頭を打って重傷を負うか死ぬでしょう。
その上、軽はカーテンエアバッグとサイドエアバッグがオプション設定だったりオプションですら付けられれない車種があります。三菱に至ってはカーテンエアバッグとサイドエアバッグが付く軽が1台もありません。

⑤安全装備が低性能
軽は価格も限られるので、安全装備も安すくるため低性能です。
例えば分かりやすいのは、三菱の軽の自動ブレーキで、人には反応せず、作動範囲は5-30km/h、回避可能速度は5-15km/hと誰が見ても低性能と分かるでしょう。
またトヨタIq(普通車)は後席に人が乗る事はあまり考えられていない車ですが、後席がかなり後ろに設置されているので、仮に後席に座った時に後ろから追突されると、軽と同様にリアガラスに頭を打ち付けてしまいますが、Iqはリアガラスにもカーテンエアバッグをつけるという安全への配慮があります。

⑥走行安定性が悪い
サイズが限られるので、トー角というタイヤを支えている部分の角度がつけられず直進安定性が悪いです。車幅が無いわりに車高が高く重心が高いので横転しやすです。ホイールベースが短いので小さい段差でも大きく傾きます。



無論、N-BOXより安全性の低い普通車はいくつもあるでしょうが、軽と普通車というくくりで見た時の一般論なので悪しからず。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございます。
素晴らしい回答ありがとうございます。

疑問が全て解消しました。
特に軽は車重が軽いから対物衝突試験では有利。
軽は国内専用だから普通車の様に更に厳しい海外の試験を考慮しなくて良い。

だから車対車事故で軽はバラバラになるんだ…。

Answer 2

衝突速度ではなく衝突物の重量を低く設定しています。軽自動車には

Answer 3

同じ条件じゃないですよ。
軽自動車には軽自動車しか追突しないという前提になってるから。

Answer 4

後面衝突頚部保護性能試験では、明らかに軽自動車が有利。
試験車と「同重量」を後方からぶつけることになっているから。
700kgの軽自動車には700kgを追突させる。
1.4トンの普通車には1.4トンを追突させる。

フルラップとオフセットは固定したコンクリートやアルミハニカムに衝突させるので、車重が軽い軽自動車の方が有利。
しかし、実際の交通事故では自爆事故よりも車対車の事故が多いので、車重が軽い軽自動車は不利。
つまり、実際の事故よりも衝突試験の方が軽自動車に良い成績が出るようになっている。

Answer 5

同じですけどね…


卵ＶＳ卵で試験していても、実際の道路で卵ＶＳ鉄球ならば卵は実験より激しく壊れます。


路上で一番軽い卵は軽自動車。鉄球はトラック等ですね。