トヨタ ハリアーハイブリッド のみんなの質問

解決済み
回答数:
5
5
閲覧数:
7,048
0

車の駆動方式の4WDに

i-fourとe-fourがあったのですが
それぞれ何が違うのですか?

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

ベストアンサーに選ばれた回答

いずれもトヨタの4WDシステムの名称ですが、仕組みも制御も全くの別物となっています。最近は様々な4WD方式が出てきたので訳わからないと思います。なので、それぞれについて説明と併せて、4WDの基本的な種類を理解すると分かりやすいと思います。
まず、4WDは大きく分けて「パートタイム式4WD」「フルタイム4WD」「スタンバイ式4WD」「モーター式4WD」の4種類に分けられます。

■ パートタイム式4WD

パートタイム式4WDは、通常は2WDで走行し、悪路を走る緊急のときのみ「手動で」4WDに切り替える仕組みです。4WDに切り替えると前後輪は直結になります。この直結につなぐ装置を「トランスファー」といいます。直結四駆にすると、直進走行は問題ないのですが、アスファルト上でステアリングを大きく切ると、前輪よりも後輪の方が回転数が低いために、前後輪がケンカをしてクルマが動かなくなります。この「タイトコーナーブレーキング現象」は、パートタイム式4WD固有のもので、それがゆえ通常は2WDでしか走れません。かつてのジープ系のクロカンはみなこのパートタイム式4WDでしたが、使い勝手の悪さからもはや過去の存在となりました。日本ではジムニーや軽貨物車両程度しか採用車種はありません。少し前に復刻したランクル70もパートタイム式4WDでした。

■ フルタイム4WD

フルタイム4WDはその名の通り常時4WDで走行しますが、パートタイム式の欠点である「タイトコーナーブレーキング現象」の発生を防ぐために「センターデフ」(またはそれに類する装置)を用いています。デフというのは「デフギア」のことで、2WDであっても駆動輪の左右はデフギアでつながれています。デフギアはコーナーで左右輪で発生する回転差を抵抗なく吸収する優れものですが、このデフギアの仕組みをそのまま前後輪の間に設置したものが「センターデフ」です。エンジンの出力は一度このセンターデフが受けて、そこから前後輪に配分されます。ここが他の四駆システムとの最大の違いです。フルタイム4WDは本格的な4WDなので文句ないのですが、コスト増や重量増の問題で採用できないメーカーが増えています。 国産でフルタイム4WDというのも限られた存在となっています。

そんな中で、トヨタの「i-four」というシステムはトヨタのFR車用の「センターデフ式フルタイム4WD」です。通常のトルク配分は前:後=30:70という後輪偏重トルクです。FR的なハンドリング性能を持ちますが、後輪が滑ると前:後=50:50まで変動して走破性を高める優れものです。その他、トヨタのフルタイム4WDはいずれもエンジン縦置のFRベースで、後輪偏重トルクの車種ばかりとなっています。しかし、世の中はFF車が多く、価格や燃費がより大切な時代となっていおり、現在、4WDのバッジをつけたクルマの多くは、より軽量安価な「スタンバイ式4WD」となっています。現在でこれが増殖中です。

■ スタンバイ式4WD

現在販売されている4WD車のほとんどが、この簡素なスタンバイ式4WDです。例えばFFベースのスタンバイ式4WDの場合、エンジンの出力は前輪が受け止めます。勿論、後輪までプロペラシャフトが伸びているのですが、通常の直進走行ではほぼ前輪駆動で走ります。この前後輪をつなぐプロペラシャフトの間に油粘または油圧式カップリングが挟み込まれていますが、「ビスカスカップリング」や「ロータリーブレードカップリング(=RBT)」を使用しているスタンバイ式4WDが数多く存在します。この装置は前輪が空転などして、前後輪に回転差が発生すると装置内の圧力が高まり後輪にも駆動力が伝わりはじめます。滑らないための四駆なのに、滑ってからでないと四駆にならないので「なんちゃって四駆」とも呼ばれますが、これでも雪道等では頼りになります。四駆としての性能はミニマムなのですが、なんといっても軽量安価に4WD化できるため、現在世の中の四駆の主流になりつつあります。また、最近は電子制御カップリングを利用したものが多いです。トヨタの「アクティブコントロール4WD」はジェイテクト製の電子制御カップリングで電子制御を行っています。さらにトヨタの「ダイナミックコントロールAWD」やマツダの「i-ACTIVE AWD」は電子デバイスを組み合わせた統合制御により、反応がより早くかなり高性能な四駆になってきています。こうしたセンターデフを持たないスタンバイ式四駆は益々増えていくだろうと思います。トヨタの場合は以下のような名称がつけられています。

・トヨタ/アクティブトルクコントロール4WD
・トヨタ/ダイナミックトルクコントロールAWD

■ モーター式4WD

エンジン駆動を主とした駆動輪2WDに加えて、他の2輪を補助的に電気モーターで補うことで四輪駆動としているシステムです。最大の特徴は前後輪を結ぶプロペラシャフトが不要であることです。また、基本的にモーター部分はハイブリッドシステムによって駆動する仕組みが主流となっています。発展途上で様々なものが登場してきています。この分野でのトヨタの参入は早く、最初に搭載されたのは「エティマ ハイブリッド」でした。それが、質問者様の質問にあった「E-Four」という4WDシステムです。その後、同じプラットフォームのアルファードに搭載されたほか、ハリアーやレクサスRX、レクサスNX、新型プリウス等に採用が拡大しています。

基本エンジン駆動でない2輪をモーターで回す仕組みで、登り坂を長距離走ると電池切れで2WDになってしまいます。日産やマツダの「e-4WD」というは、発進時の一瞬しか4WDにならない極めて簡素なものです。その逆に凝った仕組みのもので、三菱の「ツインモーター4WD」はその名の通り、前輪にも後輪にもモーターが備わっており電気だけの走行でも四駆として機能します。ホンダの「スポーツハブリッドSH-AWD」は前後に3つのモーターを備え、トルクベクタリングによってクルマの運動性能を飛躍的に高めます。
今後は電気が動力の主役になるので、モーター式4WDはさらに発展していくと思います。

長くなり失礼いたしました。
少しでもお役に立てましたら幸いです。

その他の回答 (4件)

  • i-four→電子制御4WD

    早く言えばGTRとかに近い存在

    e-four→リアモーターでの4WD

    よく言われる滑ったら四駆で駆動輪が滑ったらリアモーターが作動して駆動輪の補助をする
    しかし従来の四駆と違いモーターなので動作する速度も決まっていておまけにトルクが無いので坂道発進では頼りないし四駆とは言いがたい存在

  • その辺りになるとメーカーの固有名詞的になってくるから、どこで見かけたワードなのかを書かなければ適切な回答はできないはず。

    「i-four」も「e-four」もトヨタじゃなかったかな?

    言い方の違いじゃなくて、車の種類が変わってくるはず。

    「i-four」はクラウンなどのFR車のシステムのはずで、R32 GT-R のアテーサと似た感じだったはず。
    ただ、GT-Rのようにトルクの可変幅が少なくて、基本的にフルタイム4WDで、通常時は前輪30:後輪70のトルク配分で、それが状況に応じて50:50まで変化するとか。
    GT-Rは平常時はFRらしいので、車の性格は全く異なるのでしょうけど、FRベースでトルク可変の4WDというところでは、似たような感じ。


    それに対して、「e-four」はFF車用のシステム。
    FFですから、基本は前輪で駆動しますけど、前輪がスリップしたときなどに後輪をモーターで回します。
    他社でも、こういうシステムはあったはずです。
    床下にプロペラシャフトを通さなくてもよくて、室内空間に与える影響は小さいわけです。
    いくつか種類もあるようだけど、以下のページが分かりやすいでしょう。
    http://toyota.jp/prius/performance/efour/


    日産のマーチの4WDが E-FOUR と言ってもいいでしょうね。

  • 呼び方の違いですかね

  • メーカーの違いでしょ。

「みんなの質問」はYahoo!知恵袋の
「自動車」カテゴリとデータを共有しています。

あわせて知りたい

トヨタ ハリアーハイブリッド 新型・現行モデル

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

トヨタ ハリアーハイブリッドのみんなの質問ランキング

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離