トヨタのSAIの位置付けを教えていただけませんか。 セダンを選ぶ際にプリウス、クラウン、カムリ、カローラなどの選択肢があると思いますが、SAIの位置付けがよくわかりません。 値段的に

Question

はクラウンとあまり変わらないようですが、ブランド力は明らかにクラウンの方がありますよね？

カムリが下にいて、ハイブリッドセダンはプリウスが圧倒的な地位、カローラが大衆車…
そうしたらSAIの魅力や強みってどうなるのでしょう？

他にもアリオンやマークXなど、トヨタはセダンやミニバンの車種が多くて何が違うのか、コンセプトも抽象表現が多過ぎて困惑してしまいます。

どなたかぜひご教授をお願いいたします。

Answer 1

まず、プリウスはオーリス（海外カローラ）から派生したモデルです。つまるところは、1.8Lカローラの正常進化版という形で、カローラが成長した姿と考えてイイです。
逆に国内カローラは5ナンバーを維持、ベルタを吸収統合してヴィッツセダンへと格下げとなっています。

で、SAIはプリウスのトランクを独立させたセダンVerで、その上級の兄弟車がレクサスHSとなります。このレクサスHSの顔違いverが、オーストラリアではカムリHVとして販売されています。

プリウス=SAI=レクサスHSの基本骨格は全て同じで、ボディの大きさこそ違いますがホイールベースやトレッドなどは全く同じ数値になっています。

カムリはプリウスやSAIとは別骨格で、ほぼ北米専用モデルとして巨大化しており、クラウンよりも大きなボディです。ですが実際の価格は2万ドル程度なので、ボディの大きなカローラといったところ。
日本でのカムリHVの価格はボッタクリと言われていて、270万円くらいが適正とされています。

ハイブリッドモデルは、そのメカニズム分の価格が上乗せされていますから、同じハイブリッドモデルで価格や順列は考えなければいけません。それにSAIはナビが標準装備のはずです。
クラウンHVで同じような装備を装着すると、かなりの価格になりますよ。

むしろSAIは、グレード的にはFFとFRの違いがありますがマークXと競合します。このため、次期マークXは2015年にFF化されてSAIとアベンシスを統合したHVになると噂されています。この時点で両モデルは廃止です、ですからSAIの次期モデルはありません。

SAIは元々レクサスHSの企画が先にあり、そこへプリウスではなくてトランクが独立したセダンHVが欲しいという顧客の要望に応えたモデルです。
そのベースとなっているレクサスHSは、北米では人知れずこっそりとカタログ落ちしました。これだと生産ラインを埋めるだけの生産台数が稼げないために、存続は難しいのです。
下にヴィッツHV/アクアのセダンVerであるカローラHV、上にマークX後継のHVが登場してきた時点でSAIはその役割を終えます。

SAIはレクサスクオリティで設計されており、内装を省いてダウングレードしたモデルなので、ある意味この価格だと非常にお買い得なモデルなのです。が、トヨタはどういうわけかコストをかけた車が売れない、というジンクスを抱えています。
そうなれば当然、コストカットが働きますよね。「トヨタの車はつまらない」とよく言われますが、つまらなくしているのは他でもない消費者です、金をかけても買ってくれないんだもの…だったら見てくれだけ立派にして、見えないところは手を抜こう、となるのは当然です。

カムリは当初、ホンダのインスパイアやレジェンドなどと同じく日本国内へは投入しないことが検討されたようです。北米に合わせた結果、日本国内では大き過ぎて扱いにくいのです。

確かにトヨタの車種は多すぎて、判りにくいところがあります。これはメーカーも不採算モデルを抱えることとなっており、おそらくは2015年くらいには車種の大リストラがかけられると思いますよ。問題は、販売系列にもありますが、、、
その筆頭にあるのが、マークX、SAI、アヴェンシス、エスティマ、ウィッシュ、アイシス、ヴァンガードといったあたりになります。

質問者からのお礼コメント

大変詳しい解説をしてくださりどうもありがとうございます。
SAIの位置づけ＋αで多くのこと知ることができました。
また機会があればぜひご教授お願いします。

Answer 2

ズバリ!!

コンパクトで高級な装備品、居住性が豊な、エコ車。

私からも優雅に見えます。羨ましい～

Answer 3

昔、小さな高級車というようなキャッチフレーズだったと思うのですが、プログレてあったの覚えてます？位置づけとしてはそこがドンピシャです。というか、後継車と言ってもいいです。

それで、価格なんですけど、正直安いと思います。理由は、ＳＡＩってナビが標準装備なんですよ。他車で言うメーカーオプションナビが標準装備ですから、それだけで50万くらいの価値のものです。ステアリングにしても、本皮巻きも標準装備です。オプションで付けるものがほとんど無いくらい、最初からアレもコレもと付いてるので、それを考えると、そう高いというほどでもないのかな？と思います。
それで、カムリについては、国際戦略車両であのサイズは、昔で言えばウィンダムですよね。北米マーケットを向いてるのは明らかでしょう。

ですから、国内向けで、クラウンは大きすぎるけど、品質の高い高級車が欲しいなという人に提供する、小さな高級車という位置づけです。