トヨタのクラウン アスリートやマジェスタよりレクサスＬＳが価格分に相当する優れている点はなんですか？塗装ですか？内装ですか？部品精度ですか？原材料のランクですか？

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ほとんど全てだと思います。マジェスタも値段は高いが、クラウンの「膨らまし粉版」。エンジン以外。

LSはほぼ全てがLSのための専用設計。もちろん他のトヨタ車から流用している部品もあるでしょうが、肝心な基本的な部分は全てLSのための設計でしょう。つまり設計そのもの金を掛けている。4年でモデルチェンジを繰り返すクラウンと違い、あくまで輸出し輸入車に対抗するために相当時間と金をかけて設計されている。

まずエンジン。460であれ600ｈであれ、この車のための設計。クラウンとは排気量そのものがまず違う。トランスミッションも違う。サスも違う。部品精度も当然違います。
クラウンのエンジンは3.5Lであっても、エンジンの基本部分がアルファードなどと同じモジュールでしょう。

シャーシーとサスに関して言えばクラウンもレクサスと共通のプラットフォームを用いていますが、ISもしくはGSと同じでありLSとは違います。（先代の）

ボディもマジェスタは今のモデルはホイルベースなど専用設計ですが、たとえばドアパネルなんかはクラウンと完全共用です。コストとの兼ね合いでしょうが、LSは全てが専用設計。

室内は比べるまでもないですね。革シート出来からトリム、メーター、照明など相当金が掛かっている。場合によっては輸入車よりも金を内装には掛けているといっても過言ではないでしょう。また選べる色の数がレクサスは圧倒的です。クランはやっと今回のアスリートは色が多少選べるようになりましたが、レクサスの比ではない。

ただ、僕はクラウンがダメだとは思いません。あの値段で作られていることが逆に素晴らしいと思います。全ての面でLSにはわずかに及ばないけれども、でもLSでなければならない人なんて、それほど多くは居ないでしょう。LSの半値以上の価値は十分あると思います。

もし興味があれば福野礼一郎氏の「車はかくして作られる」（二玄社）の著作を読んでみてください。トヨタのものづくり、とりわけレクサスの手間暇のかけ方がよくわかります。