トヨタ カローラスポーツ 「アクシオがなくなって残ったカローラシリーズ」のユーザーレビュー

アクシオがなくなって残ったカローラシリーズ

2025.10.21

総評

例えば、我が家のように親子でカローラを乗ったことのある(しかも初代スプリンターとAE101のGT）のなら、こういった車にまた戻ってくることも考えるだろう。今はソルテラに乗っているけども、親子で運転できる1台として考えるならこういった選択肢がある。トヨタの車なら大抵親戚は良いのを買ったねと言ってくれるだろう。マツダだとこれは新しい”何とか”なんだよとわざわざ説明するところから入らなければならない。
かと言って、プリウスは趣味性を求めたのか、やっぱりそれらしくならなければならないのか、落ち着きがないような気がする。
同級生・同窓生で尖っていたマイルドヤンキーは、所帯持ちになって残クレアルファードを買うのだろう。別にそれは悪いことではない、オヤジの世代ではそうやって白の外装・ワインレッドの内装のマークⅡを買っている人がいたのだから。

満足している点

アクシオがなくなっても、3ナンバーではあるけれどやっぱり日本専用のボディを持ってきたところは、それなりに母数があってお金を持っているトヨタならではの事なのだろう。

不満な点

もう知られていると思うが、アクシオ・フィールダーに比べて、後席や荷室のスペース効率が良くない。乗り降りは開口の大きいアクシオ・フィールダーのがしやすい。荷物も、リアウインドウが立っているフィールダーのほうが載る。
海外のカローラはカローラスポーツのホイールベースを延ばしてカローラセダンとツーリングを成立させているが、日本版カローラはすべて(世界の中ではショートホイールベース版の）カローラスポーツの上に成立させているので、少々無理が来ている。後出してカローラクロスもあるし、荷室が欲しければハイブリッドも仲間入りしたプロボックスがある。
スポーツなら若い人が運転のために、セダン・ツーリングを子育て終了世代にというなら、後部の狭いところも目をつぶってもらえるのだろう。

デザイン

4

ハイライトはカローラとは思えない鋭いヘッドライトと、大きいフロントスクリーンのデザインだろう。海外展開をもってして、このデザインが日本にも採用されたので、カローラはやっぱり日本の物だけではないのだ。それでも、シビックより日本を考えている気がする。
日本のためのナロー版だとしても、それとわからないくらいの工夫がされている。ただ、海外版を見てしまうと、ちょっとほっそりとしているというか、頼りなさげなイメージが見えてしまう。トレッドが小さいので踏ん張っているイメージが削がれてしまうのだろう。

走行性能

3

初期にあった１．２L 版で、不足は感じなかった。これをベースにWｘBとスポーティなシリーズを持ってきたが、動力性能ではシビックは1.5Lターボなので厳しいだろう。もともとスポーティなフィーリングのためでなく、ヨーロッパ向けのダウンサイジングターボを持ってきただけ。一応ブリッピング機能もあって、そのへんは最新の制御を取り入れている。
一方でせっかくの6MTなのだからシフトフィールはもう少しカチッとしたものにしては良かったのにと思う。Rに入れるときなど、かつてのインプレッサWRCのようなリング状のノブを引き上げるような演出はされている。グニャグニャだとは言わないが、スパッスパッと気持ちよくはない。FFだからワイヤリンケージを介するので仕方ない部分がある。カプチーノのようにはいかないのだろう。

乗り心地

4

やはりトヨタ車なので、こういったところは抜かりない。ただ、1.2L、6MTを持っていても、スポーツ感は期待できないだろう。

積載性

2

3ナンバーハッチバックとしては、シビックがあるのであまり大きいほうではない。マツダ３と同等だろう。友達4人でどこかへ行こうとしたら、日帰りが精一杯だ。

燃費

3

これを気にするなら最初からHEVにした方がいい。トリップメータは15km/lくらいになっていた。

価格

3

まだ値上がりする前だったので。カローラが安いのか、シビックが高いのか。

故障経験