日産自動車から見て、カルロスゴーンがもたらした功罪を教えてください。特に就任当時は彼でないと、本当に日産自動車の経営危機は深刻化したと思いますか？

Answer 1

【功】日産が1980年代～1990年代前半にかけて経営方針とした「901運動」によって、高コスト体質と過剰投資に陥り債務超過寸前となった状態(1998年の有利子負債が2兆1,000億円)から、就任後わずか3年で経営を立て直したこと。またその際に40歳代の中堅幹部社員を抜擢して「日産リバイバルプラン」の起案と実行を任せたことです。
ゴーンの意思決定の速さと人材選抜の力量は、日本の大企業経営者の中では傑出していたことは疑いないと思います。彼がいなければ、日産はあっけなく倒産していたのでは。

【罪】晩年のゴーンは、長年に渡りフランス政府がルノーを通じて仕掛けてきた日産への経営介入(ルノーと日産を経営統合させようとする圧力)に対して、抵抗するのをやめて迎合してしまったことです。これによりルノー・日産・三菱アライアンスの未来を極めて不透明なものにしてしまいました。
仮に3社がフランスの事実上の国営企業にされたら、何事につけフランスの国益優先を強要され、生産性の悪化や親方トリコロール体質の台頭を招き、これまでの経営改革の成果も泡と消えて転落の一途を辿ることになるでしょう。日産や日本政府としては、このような露骨な社会主義的政策に断固として抵抗するのは当然のことと思います。

ゴーンが金融商品取引法違反の容疑で逮捕されたのは2018年11月ですが、その年の3月には、彼はフランスのテレビ番組で、ルノー・日産・三菱自工の3社による経営統合の可能性に言及したとのことです。そのわずか3年前の2015年にも、当時フランス政府の経済相だったマクロン大統領がルノー・日産への経営介入を企み、ゴーンがマクロンを一蹴した因縁があります。しかしその後マクロンがフランスやEUの権力中枢を握るに至り、ゴーンはフランス政府に擦り寄り変節してしまったようです。

まあ彼はそもそも日本に骨を埋める気などさらさら無かったでしょうし、年老いてフランスへ凱旋したい気持ちもあったのでしょう。それが生涯果たせなくなり、今さらマクロンへの恨み言をほざいているようですが、時すでに遅しですね。

M&A Online：日産がルノーの経営完全統合から逃れる「唯一の手段」とは(2018年3月13日)
https://maonline.jp/articles/renault_nissan180309

ロイター：ゴーン被告、マクロン氏を暗に批判 ルノー・日産の関係悪化を誘発(2020年1月9日)
https://jp.reuters.com/article/nissan-ghosn-macron-idJPKBN1Z72Z8

質問者からのお礼コメント

他の方も有難うございます‼️

Answer 2

倒産危機を回避した救世主

しかし、その救世主を追い出したから救世主は言っている。

2022年までに破綻すると。。。

多分インドあたりが日産を手に入れるかも知れないけど、どちらにしても問題が多い会社だと思います。

Answer 3

日本式のしがらみを断ち切って、採算の悪い工場を閉鎖しリストラした。
関連メーカーに天下りしてしがらみの有る経営者の関係を断ち切り、
株式の売却や発注の見直しを行い、サプライヤーの関係を健全な関係に見直した。
生産部の労組とのしがらみを無視して配置転換、生産性の見直しを断行した。
開発部門の古いこだわりを捨てさせて商品としての魅力向上とコストダウンを断行した。

日本人経営者なら出来ない事もしがらみの無い、代替え案が出せない人達は受け入れるしか無かった。
その為に辞めざる得ない人達もいたが、会社は持ち直した。
しかし、株主しか意識しないコストばかりしか目が行かなかった経営陣により日産車は魅力が無い商品群ばかりになり再び経営が悪化し出している。

Answer 4

経営手腕は確かだったと思いますよ。
上場企業は今でこそ大量に採用したバブル世代の人間をリストラしていますが、ゴーンはそれをいち早く行いました。
日本的な価値観から見てこれを批判している人も多いですが、経営の世界の常識として日本のように成果を上げる能力もないのに年功序列で高い賃金を得て、終身雇用でずっと守り続けてるというのは、わざわざ莫大なコストをかけて会社を潰そうとしている自殺的な行為です。
経営理論には選択と集中というものがあり、採算性のない部門にリソースを割かず、その分採算性のあるところに資金や人材などのリソースを割くことが重要です。
ゴーンは採算性のないラインナップと部門を躊躇なく切り捨て、人気のラインナップの生産と開発に集中しました。これはゴーンでなければ、少なくとも日産内部から昇進した経営者ではできなかったことです。

それ以外にもリストラした分、中途採用で実績のある人間を集めて組織の若返りを図り、ルノーの車とシステムを共通化させて部品を共同購入にすることで原価率を下げる、そしてクロスファンクショナルチームの日本初の導入など様々な実績があります。
ゴーンの手腕がなければ日産はとっくに落ちぶれ、どこかに吸収合併でもされて消えていたかもしれません。

ゴーンの罪は、まあ調子に乗って会社の金を私物化していたところでしょうね。
俺の活躍で日産がここまで改善できたんだから良いだろって気持ちもあるんでしょうけど、ダメなものはダメです。

Answer 5

数字の面を見れば、

日本人で経営の神様として名高い、

松下幸之助、
本田宗一郎、

両氏はゼロから世界的な企業を創りました

カルロスゴーン氏は、
マイナスから
世界的な企業にしました

また、ゴーン氏就任以来、
海外での販売実績を見れば
とても他の者では成し遂げられなかったと言えます

Answer 6

路頭に迷うはずだった数、多くの日本人を救った事です。

日本人経営者では倒産は、決定でした。

我が国が得た利益は、極めて大きくその功績は、はかりしれません。

Answer 7

功績はベンツですらサジを投げてしまった経営内容の悪い日産を再生したこと。ベンツによる買収が壊れたとき、徳大寺先生が「日産の破綻が決まった」って文章にしていました。大前研一氏は「彼の経営手腕は大したことが無い、柵がないから大ナタを振るえただけだ」と評していましたが、実は大ナタを振るう事はきちんとした経営手腕であり、そこは評価しないといけないと思います。罪は現在を見れば説明の必要がないですね。そして彼がいなくなったこ今後日産から魅力的なモデルが出てくるとも思えません。いっそのことルノーに吸収されて名前が無くなった方があらゆる意味で良いとすら感じます。日産は昔から客を見ずに上司を見て車を作る体質があり、治らないでしょう。

Answer 8

何にも残して無いし座間工場を潰して何千人も解雇すれば誰が社長しても回復するだろう！ゴーンなんて顔からして犯罪者だし日産が招いた自業自得の事！海外逃亡の時も総理の安部も
社内で解決して欲しかった！
って言うように日産にたいして呆れてる！
今のままだと新車も出さない！
先行き不安で客離れも加速して三菱のディーラーみたいに開店休業状態みたいに客が来なくなるのも時間の問題では？

Answer 9

OEMで軽自動車を生産して貰う事により
新たな客層を得られたこと

ただ、経営手腕としては、一人のリストラを出す事なく
不況を乗り切った松下幸之助や、自身の年俸を１ドルとし
見事アップルの経営を立て直したスティーブ・ジョブズの方が
遥かに上だと思う

Answer 10

日産の経営陣はリストラを断行出来なかったゴーンは簡単に首を切っただけ、私腹を肥やしにきた悪代官だと私は思ってます、ゴーンは日産に新型車を開発させなかったから経営危機の要因は少なからずあると思います、経営陣の有能な人材を左遷させ派閥争いも要因