スズキ初のツインカムターボ車 アルトワークスを発売する際の裏話として、F5A550ccながら75PSで発売する予定が霞が関の許可が降りず64PSまで落として発売された

Question

それ以来排気量が660ccになっても64psの規制値は変わらない
リッターあたり100PSならば66PSとなる訳だが多くの軽四ターボ車とホンダの一部車両に乗る64PSオーナー様方はこのパワーをどう感じてますか？
全く足りないですか？

Answer 1

アルトワークス（HA36S）に乗っていますが、特にパワー不足は感じません。
ある程度のパワーはあったほうが良いと思いますが、必要以上にパワーがあると欠点も大きくなるからです。

軽ターボには限られた排気量と、製造コストの制約から単純な仕組みの過給が採用されていると思います。
厳しい制約の中で、もし最高出力を高くすると、低～中回転の出力が犠牲になるのではないかと思います。
常に全開走行をするなら、低～中回転の出力が犠牲になっても、最高出力の高さを優先したほうが良い結果になりますが、一般道が主な使い方では、そういうわけにはいきませんので、低～中回転時の出力はとても大事です。
最高出力を犠牲にしても低～中回転の出力を優先したほうが、体感的に速さを感じることもありますし、扱いやすさも良くなります。
また、どの回転域から踏み込んでも素早く加速するには、最高出力の高さより低～中回転の出力を優先したほうが良いと思います。

このような理由から最高出力を優先するより、低～中回転を優先した現代の軽ターボ車の特性は、自分に合っていると思います。
軽自動車の最高出力には 47 kW の制約があるため、低～中回転の出力を高める特性で作れる今の軽自動車は、とても扱いやすくなっていると思います。
低～中回転の出力が高ければ、燃費が良くなる利点もあります。

ただし上記のことが言えるのは、車両重量が軽い場合です。
重量 900 kg 以上ある重い車種では、ターボというわりにはパワーに余裕がありません。
そのため、パワーを上げて走りに余裕を持たせる考え方ではなく、車体を軽くして走りに余裕を持たせる考え方のほうが良い結果になると思います。

例えば、重量 950 kg の軽ターボ（Ｎ-ＢＯＸ、ルークス など背が高い軽）の最高出力を 20 ％ 上げて加速力を改善するのではなく、最高出力は従来のままでも、重量を 20 ％ 軽くして加速力を改善するほうが理想です。
重量が軽くなるほど燃費が良くなりますし、旋回性能も良くなるため運転しやすい車になります。
重量が重いままパワーだけ上げても、加速力は良くなりますが燃費は悪くなりますし、旋回性能も改善しません。
だったら、重量を軽くする方向性のほうが良い結果になるというわけです。

車は軽ければ、パワー控えめでも十分に走ります。
パワーを上げるのは、構造上重量を軽くできないときの妥協策にして、まずは車体を軽く設計するほうが先決です。
複雑な仕組みや使いもしない贅沢装備を満載して重量が重くなると本末転倒です。
人の体重でも車でも、重いのは『百害あって一理無し』です。

質問者からのお礼コメント

私の軽四も９７０kg程あって重いので30kg程軽量化しています
もうその軽さに慣れてしまいましたが、やった頃は坂道が楽しくて仕方なかった

Answer 2

今の軽自動車のターボはスポーツとは無縁の背の高い箱形ですら80馬力以上の能力を64馬力に封印していますからね。
スポーツグレードなんて露骨にパワーを抑えていますのでパワーグラフがいびつです。

なので軽自動車ターボは改造してなんぼですね。別にマフラー煩くしろとかじゃなく吸排気フルノーマルのままECUだけ書き替えでのパワーアップでも十分です。

ちなみに排気量あたりの馬力が普通車と同じ位だとした場合90馬力後半～100馬力は出ていないと変です。
改造すると120馬力位です。

1000ccあたり100馬力(660ccで66馬力)は一昔前のスポーツNAと同じです。ターボはそこから1.5～2倍です。