スズキのAGSのいいところってありますか？変速が下手で壊れやすい欠陥ミッションのイメージなんですが。 これならMTで良いですしオートがいいならトルコンATやCVTの方が優秀な気がします。

Question

何度か乗りましたが発進のもたつきに変速時のショック、素直にリバースギアに入らないなどほんと良いところが無いなと言う印象です。
強いて言うならトルコンATより多段にしやすいくらいでしょうか？ただこれも軽のような小さい車両のみの話ですが。

Answer 1

５速ＡＧＳを採用したアルトワークス（HA36S）のＦＦに 58,000 km 乗って思うことです。

確かにＡＧＳには欠点がありますが、車種とコンピューターのＡＧＳ項目のバージョンによって制御内容が違いますので、一概にＡＧＳが悪いとは言えません。

ＡＧＳ採用車を乗り比べると、『自然な変速で良い感じ』と思うものもあれば、『シフトアップでスコンと力が抜ける、慣れないと厳しい』と思うものまでいろいろです。

ＡＧＳのようにコンピューターによって制御されている機構は、コンピューターの設定で動作が変わりますので、ＡＧＳ本体や制御装置が悪いと決め付けることはできず、コンピューターの設定にも原因があります。
不具合の発生も、ＡＧＳ本体や制御装置が悪いとは限らず、コンピューターの設定に原因がある可能性もあります。

要するに、コンピューターの設定が煮詰まってなくて、完成度が低いとダメだと思います。
スズキのＡＧＳに限ったことではなく、外車に採用されている同様の機構の変速機にも似たことが言えます。

スズキのＡＧＳの利点と欠点は次のようになります。

【 利点 】
◆ＡＴやＣＶＴより少し安い。
◆ＡＴやＣＶＴより少し軽量化できる。
◆４速ＡＴより多段で加速や燃費に有利。
◆シフトレバーでマニュアルモード操作できる。

【 欠点 】
◆車種やコンピューターバージョンによってはシフトアップがぎこちない。
◆Ｒに入れたときに素早くブレーキから足を離すとギアが入らないことがある。
◆低温時に不自然な動作になる可能性がある。

欠点は、慣れとコツである程度は改善できますが、慣れるまで、コツが分かるまでは『なんで？』と思うかもしれません。
分かってしまえば改善することが多いと思います。
コンピューターバージョンは、スズキのカーディーラーで確認と更新ができますので、変速の印象が変わる可能性があります。

私は 2016年３月に購入し、2017年にコンピューターバージョンを更新してから、自分好みの変速の具合になったので、それ以降は確認や更新はしていません。
シフトアップの時にスコンと力が抜ける印象もなく自然です。
ただしアクセル全開加速のときは、ある程度はシフトアップの時に力抜けがあります。

ＡＧＳで何万ｋｍも狭い山道などを走っていますが、よくこれだけマニュアルトランスミッションを的確に制御できるものだと関心します。
並の人では、ここまで器用な変速はできないと思うからです。
例えばＤレンジで、時速 53 km、５速 で走行中、強めのブレーキをかけると同時に、一瞬でスムーズに２速に入る制御はベテランの域だと思います。
オートブリッピングが完璧に行われていることが分かります。
急な下り坂での自動エンジンブレーキの介入も的確で、滑らかに動作するあたりも制御の良さを感じます。

どちらにしても、車種やコンピューターバージョンによっては、ぎこちないので、４速ＡＴやＣＶＴのほうがマシだと思う人が多いことは確かです。
そのためネットで評価を見ても、車種やコンピューターバージョン分からないと、評価も当てになりません。
ある程度は慣れとコツで改善しますが、改善できない問題があると厳しいかもしれません。

質問者からのお礼コメント

とても詳しく、また実際に乗っていて改善後の実体験など非常に為になる回答、ありがとうございました！

Answer 2

スズキのAGSのいいところってありますか？変速が下手で壊れやすい欠陥ミッションのイメージなんですが。
５速マニュアルミッションの流用が可能