平和だなぁ
燃費とデザインが良くて、尚且つスペースユーティリティが適度に確保されている車へのダウンサイジングを考える今日この頃。
今回モデルチェンジを
2008.12.1
- 総評
- 平和だなぁ
燃費とデザインが良くて、尚且つスペースユーティリティが適度に確保されている車へのダウンサイジングを考える今日この頃。
今回モデルチェンジをむかえたラパンも興味のある1台で、早速ディーラーへ向かいました。
動力性能の不満は予想されることとはいえ、そこは名機K6A。「もし排気系がワゴンRと共通ならば、チューニング次第で100ps程度は軽く出せるな。あの外観でそんだけ馬力出せれば面白そうだな」などと馬鹿なことを考えつつ、行きつけ(?)のスズキに到着して、早速試乗を希望すると、出てきた販売員は20代のお姉さん。
「ラパン、ですか?」と怪訝そうな表情。
30代のおっさんがウサギマーク50匹搭載のラパンに興味を持っただけで変人扱いされそうな勢い。
「実は姉の車の買い替えで・・・」などと咄嗟の嘘でごまかしつつ、環境に優しくて良いデザインのものに囲まれながらスローなライフを送るのが21世紀的な豊かな生活なのだと適当に語っているうちに、ワゴンRとの共用部品部分を聞き出すのをすっかり忘れてしまいました。
あぁ、この車は、埼京線上り列車先頭車両と同じく、女性専用車両なのだなと改めて感じたのです。
- 満足している点
- 乗り心地と静粛性の大幅進化。前の会社の同僚(女子社員)が乗っていた先代ラパンは、足回りはドタバタだしそこそこ煩いし、本当に見てくれだけの車だと思ったが、今回のラパンはまったく不満がない。下手なコンパクトカーよりよほどいい走りをする。普通の人ならこれで十分。
・後部座席の足元も広くなった。ボクでも余裕で足が組めます。さすがパレットがベースになっただけあります(未だにアルトの名前が冠されているのがナゾですが)。
・先代と違ってCVT仕様があり、燃費も(CVTを選べば)かなり良くなった。
・グッドデザイン賞受賞。個人的にはiQよりラパンのほうが大賞にふさわしいと思っている。エクステリアも優しい感じでいいし、インテリアもつやつやなインパネとかいい感じ。
この車をゆっくり運転していると、他の車の存在がどうでもよくなってくる。価格の高い車やパワーのある車を所有するのが豊かなのではなくて、優しさに囲まれて時間を贅沢に使うのが本当に豊かなんだと感じさせてくれる。クラスレスな1台。
- 不満な点
- 割高。先代のラパンより値上げされているし、単純にワゴンRのほうが広くて収納が多くて割安。
もっとも、この車の価値は費用対効果で計れるものではないが・・・
・女の子専用車なら、最下位グレードにも運転席助手席両方共バニティミラーを搭載して欲しかった。逆に、最下位グレードはキーレスプッシュスタートを装備せずにも少し安くしてほしかった。いまいち標準装備がちぐはぐ。
・ターボはブラック内装のみ。しかしながらしっかりウサギマーク付き。そしてエクステリアはNAとほぼ同じ。ターボ仕様はいまいち方向性が分からない(先代のラパンSSのような差別化がされていない)。せめてターボモデルだけでもウサギを30匹くらい減らして、男の子が買っても恥ずかしくない仕様にして欲しかった。インナードアハンドル等々変えてウサギを減らすのに余計にお金がかかってしまう。
・・・まぁそれはそれとして、こんな車が出せるんだから、日本は平和だなぁと思った。
アメリカあたりだと、いかにも女性が乗っていますなんて車は犯罪者に狙われるので(女性相手なら簡単に強盗等々できると思われるので待ち伏せされる)、女性的なアイテムを車内に置くことすらためらわれる。こんな「女性が乗っています」と宣伝して走り回るような車なんかは絶対に売れない。
アメリカンレディには2ドアのクーペが人気で、それは後部座席に侵入されて後ろから銃をつきつけられる可能性を排除するためだったりする。カー用品店では助手席に乗せる屈強な男性マネキンが売ってたりするし。
この車が犯罪者の格好の的になるような、そんな国にならないことを祈りつつ・・・
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験