スバルから新しいWRX S4が発売されるとのことで、全車速のクルコン搭載のアイサイトに進化する等、とても楽しみにしていますが、１つ疑問があります。

Question

スバル車はCVTを搭載することが多いですが、
CVTの特徴を調べたら、
長所として、変速がスムーズ、燃費が良い
短所として、高回転時のトルクが小さくなる、サイズが大きく、重くなる

とありました。

これを考えると、WRXの車の性格を考えると似合わないと思うのですが、いかがでしょうか？

勿論、MTとしてstiがありますが、ATじゃなくて、CVTを選択している理由をお聞きしたいです。

Answer 1

スバルのATはトルコンの滑りや変速タイムラグが大きく、20世紀かと思うくらいとってもマヌケです。左右幅に制限があるスバルのエンジンは直列やV型に比べ低速トルクが苦手です。それを隠せるのがCVTになります。「ギヤ式ミッションよりも軽くなる」「部品点数が少ない」というメリットもあります。「高回転時のトルクが小さくなる」ことに対しては、バカ馬力エンジンを使えばカバーできます。お気づきですかMT車のエンジンは前世紀以来のEJ型エンジンですぜい。

Answer 2

CVTにずっと投資してしまっている以上いまさら多段ATまで開発する余裕がないってのが理由な気はしますが、
スバルのCVTは比較的高回転域でも伝達力の落ち込みが少ない構造なのでWRXでも大丈夫ということなのでしょう。
5ATよりはCVTの方がコストはかからないようなので、基本的に少ない種類のミッションで全車種対応しないといけないスバルにとっては、数の売れないスポーツモデルに特化した変速機など持つよりはそれにも対応できる程度の性能があれば充分てことなのかな。

アイサイトの追従機能付クルーズコントロールや自動運転まで考えれば、回転数で出力も代わるエンジンでスピードコントロールするよりは、エンジン回転数は一定にしながら変速機のほうで比率を自在に変えてスピードをコントロールできるほうが加速/減速/燃費面でも制御しやすいでしょうから変速比は細かく切り替えられるほうがよいわけで、そういう点ではコストのかかる5速とかそれ以上の多段ATよりコストの安いCVTは性能も負けず良いのでしょう。

Answer 3

①スバルの自動変速機は現在「CVT」しかありません
②スバル製5ATと比べて現行CVTの方が優れてるので、今更旧型5速ステップAT（相当時代遅れ）を採用する意味もありません。

以上のことから、現在のスバルラインナップに「CVT以外の選択はない」ということになります。スバルのフロントデフ配置が特殊な変速機もスバル以外にほとんど無いので外部から調達も出来ません。

デフ内蔵で似た構造のポルシェはPDKでCVT不採用、アウディも縦置きチェーン式CVT（multitronic）はとっくに廃止しDCTか多段ATになっています。