時代の変化を感じる
現行型レガシィB4に先日試乗してきました。レガシィのセダンに乗るのは、実に十年振りだったように思う。思えば初代レガシィRSを背伸び
2010.5.8
- 総評
- 時代の変化を感じる
現行型レガシィB4に先日試乗してきました。レガシィのセダンに乗るのは、実に十年振りだったように思う。思えば初代レガシィRSを背伸びをして新車で購入し、青春を謳歌した我が身としては、色んな意味で、時代の流れを感じた試乗となった。また、試乗のきっかけとなったのが、コミニケーションサイトmixi内のアプリ“ラブドラ”に出てきたのがB4だった影響も少なからずあったと思う。余談ではあるが、今まで正直言って野暮ったい宣伝活動が多かった富士重工にしては、斬新なPR活動だったなと感心した。ラブドラの愛美さん、可愛かったなぁ~♪
- 満足している点
- 初代から先代までレガシィ=スポーティというイメージを受け継いできたが、このモデルからはラグジュアリーセダンとなったのだと、試乗をして改めて実感した。初代レガシィRSや初代B4の事を思うと、4代目の先代レガシィは、スポーツとラグジュアリーの中間的な立ち位置だったのかもしれない。そう思うと、時代背景を考慮すれば“正常進化”したとも言える。初代レガシィは世界ラリー選手権の強豪に挑んだスポーツセダンだったが、2代目以降のモデルは別にコンペティションに使う車輌ではないのだから、5代目はこれで良いのだと思う。確かに『肥大化』したボディや特徴の希薄なエクステリアデザインなどと色々と言われているが、目指す販路が変わってきたのだから、これは仕方の無いことかと思う。安全で快適に走りを楽しむ。まずはこれが基本でしょうから。あとココはええやん!と思えた事を幾つか書いてみます。
☆広々とした室内
車格を拡大したお陰で、広くなった室内。ゆとりのある居住空間は大人四人で快適にツーリングを楽しめる広さ。これは初代の頃から一貫して貫かれたポリシーでもありますが、更に快適さが増しているのは揺ぎ無い事実です。
☆シックなインテリア
大人のセダンであるから、落ち着いたインテリアは居心地が良かった。ドライビングシートもゆったりと座れ、運転していても居心地がいい。
☆燃費や安全性
リニアトロニックCVTは、なめらかな走りを実現している。燃費については試乗したくらいで判る訳もないので表現は避けるが、無駄の無い変速は燃費に良く作用する事かと思います。またシンメトリカルAWDの絶大なる信頼性を知っている者からすれば、厳しい路面状況になれば、その恩恵に授かれる事と思います。衝突安全性については、賞を受賞するほどの優秀さと言われている。これも初代から連綿と受け継がれているスバルの伝統である。実際にどうかは、買って事故に遭ってみないと、わかんないけどね!
- 不満な点
- では、アンタは今のレガシィB4は欲しいのかと言われれば、答えはNO。20年近くスバリストを続けているのだが、なぜ買おうと思わないのか。その理由を幾つか挙げてみたいと思う。
●馴染めないパーキングブレーキ
一番馴染めないのが、パーキングブレーキ。機能的には問題は無いんですが、馴染めません。凍結路でABSがフルに効いている状態で車速が落ちない時にハンドブレーキレバーを引けないなんて。
●MT車のチョイスがしにくい
僕も含めてターボ車を買えないオジサン達がMT車を選べないという仕打ちを今回のモデルで敢行した。ボクサーエンジンをMTで楽しみたい。先代では2.0ⅰというグレードが存在したが、これにはMT車の設定があった。シフトをする歓びを普通のオッチャン達から遠ざけたのは残念だ。次回のマイナーチェンジでは2.5ⅰにMT車を選択出来るようにして欲しい。
●テレビCM
新型が登場して一番?が出たのがテレビのCM。初代ならマルク・アレンとブルース・ウィリス。二代目はロッド・スチュワートとメル・ギブソン。三代目はケビン・コスナーとジェニファー・ロペス。四代目が再びブルース・ウィリス。折角の新型なんだから、若くてハンサムでチャレンジングな俳優。そう、ユアン・マクレガーしかおらんやろ! と思いきや、親会社のミニバンのCMに出ていたかぁ~。残念・・・
●スバルの今後
80年代は日産の下請け、90年代以降はGMの子分。近年トヨタのグループに入って経営は安定した。今後のスバルのらしさを生かした個性の創造。それはボクサーディーゼルでしょう。欧州では満タンで1200Kmを走破すると言われる燃費。燃費が良くCO2排出量が少ないディーゼルエンジン。黒煙を吐かず低燃費で環境に優しい。日本の排気ガス規制のクリアは並大抵では無いと思うが、走りを楽しめてエコ。低回転からトルクのあるボクサーエンジン。素晴らしいと思いませんか?MTはどうもねぇ。と思うユーザーにはリニアトロニックCVTで対応。無駄の無い変速を実現し、燃費が良い。これこそ、次世代を生き抜くテクノロジーと思うのですが。願わくば一日も早く規制をクリアしたボクサーディーゼルの誕生を心より願う今日この頃であります。次の車はボクサーディーゼルが欲しいと心底、思っているのですから。
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