スバル インプレッサ のみんなの質問
知恵袋ユーザーさん
2018.12.6 12:25
当はインプレッサがいいんですが、あまりに維持費が違うようならパスするつもりです、また本当に長く、それこそ10万キロ以上は軽くこえるくらい乗りたいんで、それを踏まえたメンテナンス費用も把握したいです。
stedeeetunigさん
2018.12.7 09:37
維持費については、燃費がよくエコカー減税対象であるインプッサの方が安いですがあまり変わりません。でも、自動車税の区分は1.5L超~2.0L以下は同じ39,500円/年なので2Lモデルでも変わりません。それを考えると1.6Lは損した気分になる人が多いようです。
■ 維持費
維持費について「http://tax.salalive.com」にて、計算した結果を参照すると以下のようになっておりました。駐車場代やご自身の保険等級、走り方によって維持費は変わりますが、2車を同じ条件で比べるとこうなるということでご参照ください。
<アリオン 4WD>
・初年度~3年: 35.4万円/年
・4〜13年目: 37.6万円/年
・14〜18年目: 38.1万円/年
・19年目以降: 38.3万円/年
詳細は以下をご覧ください
http://tax.salalive.com/post/car-line-maintenance-cost-toyota-allion4wd/
<インプレッサG4 AWD>
・初年度から3年:33.5万円/年
・4年目以降:35.7万円/年
詳細は以下をご覧ください
http://tax.salalive.com/post/car-line-maintenance-cost-subaru-imprezag44wd/
■ 性格の異なる選択
アリオンとインプレッサではクルマの趣味性が大きく異なりますので、そちらの基準で選ばれる方がよいように思います。
<アリオンについて>
アリオンは、クルマの運転を楽しむことやクルマのスタイリングを楽しむことよりも、実用セダンとしての機能を重視。それゆえ個性や華やかさを廃したコンサバティブなルックスと走りに徹した日本専用モデルです。トヨタの品質の安心感に加えて内装のクオリティも上がっており、ひとクラス上の上質感を味わえます。よいクルマなのですが車種統合の計画によりプリミオと統合されるといわれています。4WDは1.8Lのみで、エコカー減税対象ではありません。
<インプレッサG4について>
現在のCセグメントの車両の中では、世界に通用するボディ剛性と運動性能を持つ車種のひとつです。ボディデザインもエモーショナルで現代のトレンドを取り入れています。歴代モデルはWRXが世界ラリー選手権(WRC)出場を前提に設計され、それを市販車としているので、生まれ持つ基準が異なります。現行の5代目はWRX(4代目ベース)に先行してモデルチェンジしていますが、SGPというシャーシは現行WRXよりも優れた性能を持ちます。エンジン縦置という点でも競合他社とは根本的に構造が異なっています。
それぞれのスペックを羅列します。★のついている部分が注目点となります。
■ アリオン G-plusパッケージ 4WD
車両型式:DBA-ZRT265-CEXEP
<車体>
全長×全幅×全高:4,565×1,695×1,485mm★
ホイールベース:2,700mm
最低地上高:155mm★1
最小回転半径:5.4m
車両重量:1,330kg
<サスペンション>
F:ストラット式独立懸架
R:ダブルウィッシュボーン式独立懸架
<ブレーキ>
F:ベンチレーテッドディスク
R:ドラム★2
<エンジン>
エンジン型式:2ZR-FAE
エンジン種別:直列4気筒DOHC(横置)★3
排気量:1.797cc★4
最高出力:131PS/6,200rpm★4
最大トルク:16.4kgf.m/4,000rpm★4
燃料タンク容量:60L★4
無鉛レギュラーガソリン
変速機:Super CVT-(自動無段変速機)
JC08モード 14.8km/L★4
<駆動・制動>
4WD型式:アクティブトルクコントロール4WD
4WD種別:トルクオンデマンド型スタンバイ式4WD★5
自動ブレーキ:トヨタセーフティセンス(サポカーS+)★6
トルクベクタリング:なし★7
■インプレッサG4 1.6i-L EyeSight S-style
車両型式:DBA-GK3
<車体>
全長×全幅×全高:4625×1775×1455mm★
ホイールベース:2,670mm
最低地上高:130mm★1
最小回転半径:5.3m
車両重量:1,360kg
<サスペンション>
F:ストラット式独立懸架
R:ダブルウィッシュボーン式独立懸架
<ブレーキ>
F:ベンチレーテッドディスク
R:ベンチレーテッドディスク★2
<エンジン>
エンジン型式:FB16
エンジン種別:水平対向4気筒(縦置)★3
1.6L DOHC 16バルブ
排気量:1599cc★4
最高出力 115PS/6200rpm★4
最大トルク 15.1kgm.f/3600rpm★4
燃料タンク容量:50L★4
無鉛レギュラーガソリン
変速機:リニアトロニック(CVT)
JC08モード:17.0km/L★4
<駆動・制動>
4WD型式:アクティブトルクスブリトAWD (ACT-AWD)
4WD種別:トルクオンデマンド型フルタイム4WD★5
自動ブレーキ:アイサイトVer3(サポカーS+)★6
トルクベクタリング:あり(ブレーキ式)★7
★1)全幅と最低地上高
アリオンは日本専用モデルということで、全幅が1700mm以内に収まっています。G4は今どきの3ナンバーボディでアリオンより8cmワイドです。ナンバーは3ナンバーでも自動車税は排気量で決まるのでアリオンと同じです。
また、最低地上高はアリオン155mmに対して、G4は意外にも130mmと低くなっています。その差は両車のフェンダーとタイヤの隙間の差ともいえます。通常の雪道走行ではいずれも特段の問題にはならないだろうと思います。
★2)リアブレーキ
アリオンがドラム式なのに対して、G4はディスクブレーキとなっています。これは大きな差ですね。アリオンにもディスクブレーキほしいです。
★3)エンジン種別
いずれも4気筒ですが、アリオンは一般的な「直列4気筒」エンジンを横置にしたFFベースの4WDです。一方、G4は「水平対向」エンジンを縦置に搭載しています。水平対向エンジンを量産しているのは、スバルとポルシェだけで、前後上下に極端に小さいユニットです。エンジン縦置なのでリアまでプロペラシャフトを伸ばせばシンプルに本格的な四駆ができます。スバルが四駆で有利なのはこのレイアウトのおかげで、左右対称なのでこれを「シンメトリカルAWD」と呼んでいますね。このレイアウトの違いがこの二車の最も異なる部分でもあります。
★4)排気量・出力・燃費
排気量が大きい分、アリオンの方が高出力になっています。一方、燃費はG4の方がいいですね。しかし、これはメーカー側もJC08モードで燃費がよくなるためのプログラムを組んだ結果です。それゆえG4はエコカー減税が得られているわけですね。実燃費となるとこの燃費の差は若干埋まってくると思います。また、燃費がよくなっている分、G4のほうが燃料タンクも小さくなっています。
★5)4WDシステム
元々、クルマの性格的にもG4の方がスポーツ性能が高いのですが、この4WDシステムの差はかなり大きな走行性能の差を生み出します。G4は「ACT-AWD」というもので、トルクオンデマンド型フルタイム4WDです。エンジンからの出力をトランスファーで受け、そこから前後輪に常時トルク配分されます。通常は前輪:後輪=60:40のトルク配分で、電子制御で状況に応じて前後のトルク配分を変動させます。常時4WDで走行できるのは★3でエンジン種別について触れていますが、エンジン縦置のためFRのようにシンプルに後輪までプロペラシャフトを伸ばして強靭なリアの駆動系を組めるのですね。前後輪ともに効率的に回せるのはエンジン縦置のFF車の利点です。アウディ(A4以上)も同じですね。
一方、アリオンは「アクティブトルクコントロール4WD」というもので、スタンバイ式4WDです。エンジンの出力は前輪に直結しており、通常の直進走行ではほぼFFのままです。前後輪のプロペラシャフトの間にJTEKT製の電子制御カップリングがはさまれており、前輪が空転などすると、この装置の油圧を高めて後輪に駆動力が発生する仕組みです。常時四駆ではないのでこうしたタイプの4WDを「スタンバイ式4WD」と呼んでいます。エンジン横置なので、フルタイム4WDにするには少々重たくコストがかかるようになってしまいます。そのため、こうした一般的なエンジン横置のFF車は、ほとんどがスタンバイ式4WDです。むしろスバルのような本格的なフルタイム4WDのほうが珍しく、同じ4WDを買うのであれば圧倒的にスバルのほうがメリットがあるわけですね。
★6)自動ブレーキ
自動ブレーキといえば、スバルの「アイサイト」(日立製)が先駆でしたが、今ではそれを追い越すメーカーも出てきており、アイサイトがナンバー1ではありません。アイサイトの場合、「アイサイト ツーリングアシスト」というのが最上級のものですが、残念ながらG4にはその前の「アイサイト Ver3」が搭載されています。次の年次改良ではアップデートされるかもしれません。この「Ver3」の場合、政府の定める「サポカーSベーシック+」基準ですので、アリオンの「セーフティセンス」と同区分です。このアリオンの自動ブレーキもトヨタの最先端のものではないので中途半場というところですが、これでも役立つものです。現時点ではG4のアイサイトのほうが総合的には優れたものとなっています。
★7)トルクベクタリング
アイオンには未搭載で、G4には搭載されている装備です。現代のクルマにはABSがついていますが、4輪個別にブレーキを制御できます。この仕組みを利用して横滑防止装置にします。例えば、コーナーで膨らんでアンダーステアが出たときは、クルマ側で勝手に内輪に強いブレーキをかけてコーナーの軌道を補正します。この仕組みをさらに利用して、スリップしていなくてもコーナーでクルマ側で勝手に内側に薄くブレーキをかけることで、ぐいぐい曲がるコーナリング性能が得られます。本当は、外側の車輪に高い回転力を与えるほうがいいのですが、ABSを使って簡単にできるので、このブレーキ式のトルクベクタリングの採用は増えています。
大変長くなり失礼いたしました。察するところ、質問者様はG4の方がご希望のようなのですが、そうであれば迷いは不要です。是非、ベストな車巣を選んでくださいね。何かご不明な点があれば、追加でご質問いただけましたら幸いです。
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