2025年4月
■2025年4月
スバルは、SUV「フォレスター」をフルモデルチェンジして、2025年4月17日に発表した。
6代目となる「フォレスター」は内外装デザインを刷新するとともに、先進安全装備の充実化や、2024年12月にクロストレックに初搭載されたストロングハイブリッドを搭載したモデルを設定した。ボディサイズは、全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mm、ホイールベース2670mm。従来モデルに比べて、全長と全幅がともに15mm大きくなったが、全高とホイールベースは変わらない。
グレード構成は、ガソリンモデルの「スポーツ」とハイブリッドモデルの「X-BREAK S:HEV」、「プレミアムS:HEV」の3種類。いずれも「渋滞時ハンズオフアシスト」や「アクティブレーンチェンジアシスト」などを備えた「アイサイトX」を搭載する「EX」も設定されている。パワートレーンには、ガソリンモデルが最高出力130kW(177ps)、最大トルク300Nmを発生する1.8リッター水平対向4気筒ガソリンターボエンジンとリニアトロニックを採用。ハイブリッドモデルは最高出力118kW(160PS)、最大トルク209Nmを発生する2.5リッター水平対向4気筒ガソリンエンジンに、最高出力88kW(119.6PS)、最大トルク270Nmを発生する駆動用モーターを組み合わせている。駆動方式はAWDのみ。
エクステリアでは、フロントグリルからヘッドランプまでつなげることでワイド感を強調するとともに、上下分割タイプのフロントバンパーを採用して、フロントマスクの厚みを表現。上部はフォグランプを囲むデザインとしている。またリアにおいても、左右のコンビネーションランプをつなぐように高い位置に軸を配して、ボディ下部の厚みとワイド感を強調。リアゲートガーニッシュには、「FORESTER」オーナメントが堀り込まれている。
インテリアにおいては、グレードごとに色や触感の違う素材を適所に施し、それぞれの素材を活かした立体構成で上質なインテリア空間に仕上げたという。また、仙骨を押さえて骨盤を支えるシート構造や、シートレールを直接車体に固定する構造を採用して、身体やシートの揺れを抑制。さらに、ショルダーまわりのボリュームを削ることで、ドライバーがリラックスした姿勢で運転できるようにするとともに、前後席間のアクセス性を高めるシートデザインとしている。プレミアムは撥水ファブリック/撥水トリコットやナッパレザー/ウルトラスエード、X-BREAKには撥水ポリウレタン/合成皮革、スポーツにはウルトラスエード/合成皮革を採用した。
加えて、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイやナビゲーション機能、ETC2.0車載器キットを標準装備するほか、上級グレードにフォレスター初となる12.3インチフル液晶メーターを採用した。また、キックセンサー式ハンズフリーパワーリアゲートやカーゴサイドフック&ユーティリティナットを装備している。
安全装備では、ステレオカメラに加えて広角単眼カメラや前側方レーダーを搭載した新世代アイサイトを装備して、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大。また、エアバッグ展開領域をAピラー後方まで広げ、万が一の衝突時に歩行者と頭部接触位置が異なるサイクリストも守る歩行者保護エアバッグを世界初採用している。さらに、ツーリングアシスト作動中に、長時間ステアリング無操作でドライバーに異常が生じたと判断した場合、自動で減速・停止し、ハザードランプの点滅とホーンで周囲へ警告するドライバー異常時対応システムと、ドライバーモニタリングシステムとの連携を強化。これまでのステアリング無操作のほか、ドライバーのわき見や居眠りでも作動するようにした。また、コーストダウン(惰性走行)や、パルスブレーキによる振動でドライバーにさらなる注意を促す機能を追加。さらに、ドライバー異常時対応システム作動によるハザードランプ点滅のタイミングを、減速制御開始と同時に早めることで、早期に周囲の車両へドライバーの異常を知らせるという。
その他、ボディ全体の骨格部材を強固に組み立ててから、外板パネルを溶接する「フルインナーフレーム構造」を採用。ボディの高剛性化と軽量化により、路面からの振動の収束性を高めている。
ボディカラーは、新色のリバーロックパールを設定。「スポーツ/スポーツ EX」はモノトーン8色、「X-BREAK S:HEV/X-BREAK S:HEV EX」はモノトーン6色、2トーン3色、「プレミアムS:HEV/プレミアムS:HEV」はモノトーン11色、2トーン4色をラインナップした。