スバル BRZ 「走りの楽しさは86に勝るとも劣らない」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
3
積載性
4
燃費
3
価格
5

走りの楽しさは86に勝るとも劣らない

2023.6.23

年式
2021年7月〜モデル
総評
2代目となるBRZはボディサイズをほぼ変えることなく、ボディ剛性を大幅アップ。トルクフルな2.4リッター水平対向NAエンジンを搭載するなど、スポーツカーとしての能力をレベルアップしている。また、ATのみだったアイサイトは2023年秋にMT車にも搭載されることが決定した。MTにアイサイトは不要と考えるユーザーもいるかもしれないが、とくに遠出した際の安心感や快適性はアイサイトの有無で大きく異なる。アイサイト搭載と同時に行われるマイナーチェンジも気になるところだ。
満足している点
スポーツカーとしてのパッケージングが新型にも生かされ、あらゆる面で進化が見られること。全高は先代よりも10mm低くなり、それに合わせて着座位置が低められているのも好感の持てるポイント。新たに設定されるMT用のアイサイトはアダプティブクルーズコントロールの作動条件が25km/h以下で作動しないなどの制約はあるにせよ、これは朗報以外の何物でもない!
不満な点
フル液晶タイプのメーターは通常時の視認性がいまひとつ。タコメーターの正確な回転数が把握しにくく、左側のマルチインフォメーションディスプレイもデザインがパッとしない。インパネ全体の質感もイマイチで、もう少しやりようがあったのではないか。純正ナビのグラフィックも古くさく、画面の位置や細かいタッチ式スイッチも操作しづらい。
デザイン

4

いかにも正常進化といったスタイリング。個人的にはGR86との差別化が少ないのが気になる。ヘッドランプは内部のシグネチャーだけでなく、ランプデザインにもBRZならではの個性があってもいいのでは?
走行性能

5

2.4リッター化されたおかげで実用域でのトルクに厚みがあり、MT車はシフトを飛ばしたり、ずぼらな運転にも対応する柔軟性がある。回せばレッドゾーンの始まる7500回転手前まで気持ちよく吹き上がり、ターボエンジンとは異なるレスポンスのよさも確かめられる。ステアリングも操舵に対する応答性にすぐれ、ワインディングでは軽快なフットワークが楽しい。
乗り心地

3

GR86と比べると硬質なカドが抑えられている印象がある。もちろんセッティング自体は硬いのだが、18インチ(ミシュラン パイロットスポーツ4)装着車でもBRZは普段使いにも許容できるレベルにある。
積載性

4

トランクは開口部がわずかに大きくなった印象を受ける。237リットルの容量は2+2のスポーツカーとしては十分で、一体可倒式の後席バックレストを倒すとタイヤ4本を積めるスペースが得られる。後席に上着や鞄を置けるのもありがたい。
燃費

3

WLTCモード燃費は従来型の12.6〜12.8km/Lに対し、現行型は11.9〜12.0km/L(いずれもMT車)とわずかに下まわっているものの、400ccの排気量アップを考慮すれば納得がいく。トルクがあるだけに実用燃費では現行型のほうが燃費がいいということも考えられるが、走り方や使用状況で燃費は大きく変わってくる。
価格

5

300万円台前半から本格スポーツを購入できることに感謝したい。現時点では値上げも行われていないが、MTにアイサイトが装着される今秋のマイナーチェンジでどれくらい価格が上がるのか興味深く見守りたい。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
スバル BRZ 新型・現行モデル

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