ルノー ウインド 「隅々まで手足の延長となる良い道具・良い相棒として扱える等身大の車」のユーザーレビュー

隅々まで手足の延長となる良い道具・良い相棒として扱える等身大の車

2020.5.16

総評

今後乗り換え先は出てこない車。可能な限り付き合います。

満足している点

●有り過ぎず無さ過ぎない絶妙なパワーをクラッチとMTを使って乗りこなす喜び。これ以上でもこれ以下でも使いにくい絶妙なバランス。

●オープンにもかかわらず十分な収納。これが購入の決め手になりました。

●コンパクトで小回りが利く。狭い道でもすいすい。左側にハンドルがある事で対向車がいる状態で右折しにくいというネガティブも、車体がコンパクトなので少し右に顔を振れば全く問題ありません。

●ルノー伝統の素晴らしいシート。一日900km走りましたが疲れ知らず。このためにルノー車に乗っているようなもんです。絶望的な故障や事故等が起きない限り乗り続ける積もりです。

不満な点

●視界の悪さ。右後ろが見えにくく高速の合流が非常に怖い。しかし、これはオプションのワイドミラーを装着し、可能な限りルームミラーを右に振ることで死角がカバーでき、非常に運転しやすくなりました。これはWIND乗りの人には一押しのオプションです。
また、死角の盲点なのが右折時の巻き込み。車体右ドアに隠れる部分は完全に死角なので、上り坂の頂上にある交差点での右折時に小さい子供（や、例えば犬や猫など）が横断歩道を自車の右→左に向かって出てこられると全く見えないので十二分に注意しなければいけません。（ほんっとうに全然見えません）

●高速料金所を抜けてからの本線ダッシュなどはパワー不足を感じる人もいるかもしれません（個人的にはこんなもんだと思ってるので不満は有りませんが）。

●狭くて車中泊はできない。でもしようと思う方が間違っている。（けれども三江線に乗りに行った江津駅前駐車場で無理矢理車中泊したことあるよ！体が痛くなったよ！）

●フランス車伝統の、変なところが故障する癖。奴らは「車なんて消耗品の塊っしょ？壊れたら交換すればいいんだよ」と思ってるので、寿命が来たり製造不良が有ったりする部品は本当に壊れます。ただ、長～い目で見ると、丈夫な国産車は各部品の寿命が到達すると一気にガタが来て膨大な修理費用が掛かるんじゃないかと思うので（その前に乗り換えて廃車にすることを前提としてる？）長く維持するってのはそういうもんだと思って諦観してます。

部品代や整備費用は正直国産車よりもだいぶ高いです。が、これは逆に国産車のディーラーが整備士のブラック労働の上に成り立っているという現状に鑑み、技術に対しては正当な対価を支払っていると思うので別段不満はありません。
（でも車検に20万、タイミングベルト交換に15万、何かが故障したら４～５万という感じの金額は覚悟しておく必要があります。ケチって維持する車じゃないです）

デザイン

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走行性能

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●ルノースポール仕込みだけあって安定性は素晴らしいものがあります。タイヤが鳴くようなスピードでカーブしても全然怖くありません。というか、意図通りにスリップさせたり意図通りにタイヤを鳴かせたりできるくらいにはコントローラブルです。

●パワーはお察しですが、新東名120km区間の120km+α走行に何ら不安は有りません。但しスタッドレスタイヤだと110km程度でグリップの抜けが手に取るように分かるようになるため、必然的に安心速度で走ることになります。逆に言うと、そのくらいコントローラブルで運転しやすい車。

乗り心地

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いいですよ～。ただ、重量級SUVなどに比べるとチャチいですが、それは比べる先を間違っているというもの。
もっとも、偏平率が高いタイヤを使いたかったため、純正の195/45R16から185/60R15に換えています。175/65R15でも入りますが、余りホイールを細くするのも良くないかな？と思い、ルノー純正ホイールと良く似たデザインで15×6.5Jの物を見つけたので、これが適応する185/60R15を使用しています。14インチホイールはブレーキに干渉して入りません。（実験済）

積載性

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二人で一週間旅行する程度の荷物は積載可能です。これは凄い。

燃費

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10万km平均で12km/L位でしょうか。

価格

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故障経験

一杯ありますよー。

●タイロッドエンドブーツ破損
この車の持病で、ゴムの耐久性が不足していて初回車検時にはほぼ切れているらしい。私も例外なく切れていたためロワーアームごと交換。その後、国産の耐久性が高いブーツに交換し現在に至る。（大野ゴムDC-2507が適合品）

●クラッチ故障
クラッチレリーズシリンダの破損でクラッチが切れなくなり立ち往生。部品を本国から取り寄せるのに半月掛かり、修理完了まで一か月。どうも出る時は製造不良で早期に出ることがあるらしく、過去の経験では大抵は新車保証期間中に発生するとのこと。

●ウインドウレギュレータ故障
ドアを開けた際に少し窓が下がり、閉めると窓が上がるという動作をするんですが、これはコンピュータが窓の位置を覚えていないといけないんです。ところが、これがしょっちゅう消えるという状態になりまして、ウインドウレギュレータを交換しました。でも完全に壊れてる訳ではなく、大抵は大丈夫なので、交換で出た旧部品は捨てずに保存してあります。

●ドア開閉スイッチ故障
運転席ドアを開閉しても車に全く認識されないようになりまして、調べたところドア開閉部にあるスイッチの故障と判明。現在本国から部品取り寄せ中なり。「系列ディーラー全店でも初めて取り寄せる部品（＝初めての故障例）」と言われた次第。
→2020年5月24日追記
昨日23日の昼に部品到着の報が入ったため、夕方に車を入庫させ夜に作業完了の報告あり。今日24日の朝一で引き取ってきました。

●ドアヒンジ故障
致命的ではないものの、ドア開閉時にガツン！と大きな音が発生するようになり交換。

●リアゲートダンパのガス抜け
そりゃまあ年数経てば劣化しますわな。真冬に屋根を収納した状態でトランクを開けると支持しきれなくて落ちてくるようになり交換。こちらも国内在庫は1本しかなく、本国からの取り寄せに一週間。

●エンブレム脱落
いつの間にか接着剤がダメになって剥がれ落ちてたので新品を取り寄せて交換。これも「系列ディーラー全店でも初めての取り寄せ以下略」。

●ホイールハブ破損
これは完全に自分のミス。ホイールボルトの長さを間違えてしまい、ホイールが緩んだ状態で走行してしまいネジ穴を馬鹿にしてしまった。

●オイルフィルタ取り付け部からのオイル漏れ
これも完全に自分が悪い。手持ちの日産汎用オイルフィルターを取り付けて走っているとき、高速道路で100km/hからいきなり2速に落としてエンジンブレーキを掛けレッドゾーンまでエンジンを回してしまったときの油圧にパッキンが耐えられなかったらしく、オイルをお漏らししながら高速道路を走行。運転中、エンジンから異音がし出したためPAに停めてみると、エンジンオイルが空！オイルレベルが下がってオイルポンプが空気を吸うようになり、そのために発生した異音の模様。ゆっくり走ってすぐさま高速を降り、最寄りのドン・キホーテで缶オイルを買って補充。心中穏やかではなくなった私は、ドンキの駐車場出口の先の縁石に車をヒットさせバンパー破損させて修理代50万。【教訓】純正・純正互換オイルフィルターの構造には理由がある。だてに幅広オイルパッキンを採用してる訳じゃなかった。

●走行中いきなりタイヤがバースト＆ステアリングロッド破損
走行中タイヤが盛大にバーストし、その所為でステアリングロッドがひん曲がってしまうというあり得ないトラブル。お陰でフロントタイヤが左右で変な向きになってしまう。匠の技を持っている個人経営の修理工場に持ち込んでプレス機で修正してもらい復帰。都道155号線の狭隘地区には魔物がいる…!!（バーストした瞬間のドライブレコーダー動画は記念に保存してある）

●謎のエンジンチェックマーク点灯
出勤途中、エンジンチェックマークが点灯。慌ててディーラーに駆け込んだところ、失火記録が残っていることが判明。

●ブロアファンモーターレジスター故障
エアコンの風が時々出たり出なくなったりする症状が発生。ディーラーに持ち込むと症状が消えたりするという厄介な状態。結局レジスターの故障と判明して交換。

●タイミングベルトプーリーからの異音
冬の寒い朝にエンジンを掛けるとガラガラと異音が発生。原因は分からなかったものの、回転数に合わせて発生することと前回のタイミングベルト交換から6万km以上走行していることから恐らくベルト関係だと踏んでタイミングベルトを交換したら治りました。恐らくプーリーの微細なガタ。（手で回してみても症状は出ないので、恐らく強いテンション＋気温＋高速回転などの要素で発生する程度の微細な傷か何からしい）

●スピーカーからの音がガサガサ言う
これはどこかの接触不良。治せそうだけど面倒くさいし稀にしか発生しないので放置。