日産とルノーのエンジンと指定燃料について

Question

一般的な認識として欧州車を始めとする輸入車はハイオクガソリンを要求するものが多く、国産車(特に大衆車)はレギュラーガソリンの車が多いと思っています。

近年日産とルノーは同じエンジンを各社のラインアップに搭載していますが、例えばMR20DEエンジンを搭載している下記の車両群の場合、指定燃料はハイオクとレギュラーどちらになるのでしょうか？

下記のラインアップは殆ど大衆車クラスの車ですので、日本で売るならレギュラーガソリンの指定になりそうですが、ルノーのラインアップも含めレギュラー仕様でしょうか？
それとも、日産の車も下記の車種はハイオク仕様なのでしょうか？

【日産】
・ラフェスタ
・セレナ
・ブルーバードシルフィ
・デュアリス
・エクストレイル
他

【ルノー】
・メガーヌ
・セニック
・フルエンス
・ラグナ
・サフラン
他

MR20DE諸元
1997cc 直列4気筒 DOHC 16バルブ 可変バルブタイミング
ボア×ストローク : 84.0mm×90.1mm
圧縮比：10.0

補足

圧縮比の同じ同型エンジン向けに低いオクタン価で利用できる燃料制御表があるならば、それをルノーでも採用しないのは何故ですか？ 低いオクタン価(日産)用の燃料制御表を利用するとパフォーマンスが落ちるからでしょうか？ 仮にパフォーマンスが同じであれば高いオクタン価向けの燃料制御表を採用する意味がありません。 低い方に合わせておけばオクタン価が高い地域でもオクタン価の低い地域でもそのまま利用できるのでは？

Answer 1

●日産車を欧州に輸出する場合
オクタン価95設定にします。つまり点火時期マップを変えています

●Renault車を日本に輸入する場合
オクタン価95設定のままです。つまりハイオク仕様です

●なぜか？
欧州は，一般に下記のオクタン価のガソリンが売られています。

オクタン価 95
オクタン価 98 … 一部のスポーツ車のみ
（以前は，オクタン価91もありましたが，ほぼなくなりました）

一方，日本でのガソリンのオクタン価（実勢値）は下記の通りです

レギュラー 91
ハイオク（プレミアムガソリン） 100

●輸入車事情
欧州からの輸入車には，オクタン価95で良いのですが，適合するオクタン価のガソリンがないので，ハイオク指定になっています。

●日本でもオクタン価95をやれば良いのでは？
その通りです。しかし下記の問題があります。

オクタン価90 → 95にすると，ガソリンエンジンの圧縮比を 0.35 あげられます。これにより燃費は3%くらい改善します。つまりオクタン価の高いガソリンに対応したエンジンにすれば，燃費が良くなるのです。どうしてやらないのでしょうか？

じつは，現在のガソリンは，いろいろな改質をして，オクタンをあげています。このため改質でつかうエネルギ量が増えてしまい，社会全体で見ると，CO2排出量は増えてしまうのです。このため日本の石油会社では，オクタン価90のガソリンをつくっています。

ちなみに北米はオクタン価91です。このため米国車は，日本でもレギュラー指定のものがほとんどです。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

ありがとうございます。

Answer 2

かなり勘違いがあります。
日本国内販売を重要視するならレギュラーで設計し、欧州だけならハイオク仕様になります。
欧州車の多くはオクタン価95で設計されるため日本国内では便宜上ハイオクが指定されます。
それだけのことです。

Answer 3

同じエンジンでも、チューンでハイオク指定の高性能化もできればレギュラー化もできます。昔あった事例でいうと、トップグレードのスポーティモデルのみハイオク指定ということもありました。
簡単に変更できます。
燃調マップをいじってレギュラー指定車をハイオク化し、出力向上させる改造はメジャーなものです。
ヨーロッパでは日本のレギュラー相当のガソリンはかなり特殊な扱いなので、欧州車は基本的に日本にもってくるとハイオクになりますが、最初から日本で売る予定の車ならレギュラーで設計できます。


欧州ではオクタン価の高いガソリンが事実上のスタンダードなのに、わざわざ質の悪いガソリンにあわせる方が無駄だろ。

Answer 4

日産はレギュラー、
ルノーはハイオク指定。

ルノー向けは現地利用前提なので、レギュラーマップは装填していない。

ルノーで使わない理由ですか?
ルノーが出す分にそんなレギュラー対応定数を入れる意味がないからです。

Answer 5

メーカーホームページを見たらわかります