ルノー アルカナ 「コスパを変えたルノーのスペシャルティSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

大音 安弘
大音 安弘(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
4
燃費
5
価格
4

コスパを変えたルノーのスペシャルティSUV

2025.9.4

年式
2024年10月〜モデル
総評
ちょっとおしゃれな実用車として近年、人気を得ているルノーが、不得意なSUV市場に挑んだのがアルカナだ。プレミアム感のあるスタイリッシュなクーペSUVスタイルが最大のセールスポイントだが、最大の武器が電動化だ。特に輸入車で選ぶことができなかったストロングハイブリッドをいち早く投入したのは評価できる。システムはアライアンスの日産由来のものではなく、ルノー独自のシステムで独自性をアピールする。今回のマイナーチェンジモデルでは、ルノーのフラッグシップスポーツブランドが「ルノースポール(R.S.)」から「アルピーヌ」となったことによるデザイン変更がひとつのポイント。モータースポーツ色が強かった「R.S.」より、しゃれっ気も重視した「アルピーヌ」の方がアルカナには合っていると思う。それはアルカナの走りの味付けが、スポーツよりコンフォートを重視していることも挙げられる。物価高で値段が上昇してしまったことで、アルカナの強みだった価格的な魅力が薄れたのは残念だが、特別仕様車を投入するなどコスパを意識した取り組みを続けていることは評価したい。内容を鑑みれば、特別仕様車という選択は悪くない。
満足している点
輸入クーペSUVとしては、エントリーに位置する価格帯。スタイリッシュなクーペスタイル。後席の快適性が高い広い室内空間。輸入車としては珍しいストロングハイブリッドを用意すること。スマホナビに最適な縦長のインフォテイメントシステム。200mmというしっかりとした最低地上高。ルノーらしい快適かつ爽快な走り味。
不満な点
大型テールゲートに電動開閉式が非採用なこと。ストロングハイブリッドの回生ブレーキの強さが調整できないこと。導入初期よりもボディカラーが減り、あまりにも少ないこと。ナビはスマホナビしか使えないこと。
デザイン

4

アルカナの最大の魅力は、ドイツ高級SUVが得意としているクーペSUVと並べても見劣りしないスタイリッシュなデザインだ。マイナーチェンジでは、ルノーのフラッグシップスポーツ「アルピーヌ」の名を冠した「エスプリアルピーヌ」がメインとなったことや、新ブランドロゴの採用でデザインのリフレッシュを図っているが、基本的なデザインは変えておらず、ルノーとしてデザインへの自信も伺える。内装もスポーティな雰囲気だが、コクピットデザインはオーソドックスなもの。ダッシュボードデザインには、もう少し豪華さの演出が欲しかった。
走行性能

4

クーペSUVのスタイルから、かなりスポーティな走りを期待してしまうが、予想外にジェントルなキャラクター。「エスプリアルピーヌ」は19インチなので、しっかりとした乗り味だが、上級プレミアムタイヤを装着するなど快適性も重視した味付けなのだ。最大の特徴であるルノー独自のストロングハイブリッド「E-TECHフルハイブリッド」は、エンジンとモーター、個性的なトランスミッションを組み合わせたもので、走りの面では電動車らしいスムーズさを見せる。一方、マイルドハイブリッド仕様の1.3Lターボ車も、性能面で不足はない。ハンドリングや足の動きなどはルノーらしい味付けで、フランス車らしいよさがある。より欧州車らしい走り味を求めるならば、マイルドハイブリッド仕様の方がオススメ。
乗り心地

5

スポーティなデザインからすると、意外なほどに大人な味付けに仕上げられている。フランス車らしく乗り心地にも気を使った味付けで、かつて日本で人気だったスペシャルティカー的なキャラクターだ。快適性でいえば、デートカーやファミリーカーとしての素質も十分。低扁平タイヤなので道の悪いところは注意が必要だが、アップダウンがあるキャンプ場でも走行できる最低地上高を確保している。
積載性

4

スタイリッシュなクーペSUVながら、ミッドサイズSUV並みのラゲッジスペースの広さも持ち味のひとつ。標準状態で、ストロングハイブリッドが480L、マイルドハイブリッド仕様が513Lを確保。後席を倒さずにゴルフバックが2つ収まるという。さらに3分割可倒式後席を活用すれば、荷室はフルフラットで拡大。床面には大型のボードが装備されるので、ボードの装着位置で床下収納を作ることもできる。唯一残念なのは、大型テールゲートが非電動なこと。小柄の人だと、オープン時のテールゲートに手が届きにくい。対策として、ディーラーオプションで専用ストラップが用意されているほど。将来の電動化に期待したい。
燃費

5

マイルドとストロングの2種類のハイブリッドを採用することで全車を電動化した。燃費はWLTCモードで、1.6Lエンジンのストロングハイブリッド仕様が22.8km/L、1.3Lターボのマイルドハイブリッド仕様が17.0km/Lとなり、輸入ミッドサイズSUVとしては嬉しい低燃費を誇る。いずれもハイオク仕様となるが、輸入車としてはお財布に優しいといえるだろう。
価格

4

ルノーとしてはフラッグシップモデルに当たるので高価な存在だが、輸入車のクーペSUVとしては現実的な400万円台の価格を掲げている点は評価できる。デザインが気に入れば、室内の広さや標準装備の内容などは満足できるものだと思う。それだけに物価高の影響で、値上げされてしまったのは残念。それはルノーも承知しているようで、一部の装備を見直した特別仕様車「テクノ」シリーズを展開中。一部装備の変更やタイヤのインチダウンもあるがメカニズムは共通なので、アルカナ狙いならば特別仕様車にも注目して欲しい。
大音 安弘
大音 安弘
自動車ジャーナリスト
1980年生まれ、埼玉県出身。幼少からのクルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に転身。現在は自動車ライターとして、軽自動車からスーパーカーまで幅広く取材を行う。原稿でのモットーは、自動車の「今」を分かりやすく伝えられように心がけること。愛車はスバル「WRX STI(VAB)」やポルシェ「911(996)」など。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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