2024年10月
■2024年10月
ポルシェジャパンは「911 カブリオレ」に「911カレラ T カブリオレ」を追加設定して、2024年10月30日に予約受注を開始した。
「911カレラ T カブリオレ」は、Tモデルとしては初となるカブリオレモデル。「911カレラ カブリオレ」をベースに、軽量ボディやリアアクスルステアリング、6速MTなどを装備して、スポーツ性を高めている。「911カレラ カブリオレ」と「911カレラGTS カブリオレ」の中間的グレードとなる。
主たる内容としては、ステアリングレシオやリアアクスルステアリングを専用チューン、車高を10mm低く設定した「PASMアダプティブスポーツサスペンション」も標準装備となる。エクステリアには、リアのモデルロゴ、リアリッドグリルのインレイ、エクステリアミラーのアッパーおよびロアトリム、フロント20インチ、リア21インチの「カレラS軽合金製ホイール(バナジウムグレーメタリック)」などを採用。
インテリアには、タータンチェック柄のシートやドアトリム、スポーツクロノパッケージのストップウオッチ、オープンポア仕上げのウォルナット積層木材を使用したシフトレバー、「MT」のロゴ入りバッジ、助手席側ダッシュボードにあしらったシフトパターンロゴなどを特別装備。ダッシュボードとセンターコンソールの装飾インレイはバナジウムグレー、ドアパネルのインレイはブラックブラッシュアルミニウム仕上げとなる。そのうえ、レザー張りの「ヒーテッドGTスポーツステアリングホイール(モードスイッチ付き)」を標準装備しており、「Race-Texステアリングホイール」のどちらかから選べる。
さらに、エクステリアとインテリアの各部がゲンチアンブルー仕上げとなる「カレラTデザインパッケージ」をクーペ同様にオプション設定する。
パワートレーンはベースの911カレラ カブリオレと同様に、最高出力290kW(394PS)、最大トルク450Nmを発生する水平対向6気筒3.0リッターツインターボエンジンを搭載して、カレラT専用の6速MTと組み合わせる。シフトダウン時にエンジンとギアボックスの回転数差を自動的に補正するオートブリッピング機能も採用している。0-100km/h加速タイムは911カレラTよりも0.2秒遅い4.7秒、最高速度は同モデルよりも2km/h低い293km/hとなっている。
ボディカラーは全13色から選択可能だ。
■2025年1月
ポルシェジャパンは、新型「911カレラSカブリオレ」の予約受注を、2025年1月9日に開始した。
新型「911カレラSカブリオレ」は、3.0リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンをパワーアップ。最高出力が353kW(480PS)で、従来モデルに比べて22kW(30PS)上回っている。最大トルクは530Nmで据え置き。8速ポルシェデュアルクラッチトランスミッション(PDK)と組み合わせて、0-100km/h加速は3.3秒。最高速は308km/hと公表されている。
装備面も大幅にアップグレードされ、前後異サイズの20/21インチタイヤとカレラSホイール、シルバーのテールパイプを備えたスポーツエグゾーストシステム、カレラには設定がないポルシェトルクベクトリングプラス(PTV+)を装備。また、ブレーキシステムも大幅に改良され、911カレラGTSカブリオレと同様、レッドのブレーキキャリパーやフロント408mm、リア380mmのディスクを備えている。さらにパフォーマンスを向上させるオプションも用意されており、サーキットで実証済みのポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)システムや、10mm低い車高とリアホイールステアリングを組み合わせたPASMスポーツサスペンションを設定。PASMスポーツサスペンションは、油圧ダンパーを従来モデルよりも精度と応答性が増し、リアアクスルステアリングと組み合わせたステアリングはよりダイレクトになったという。フロントアクスルの運動特性も調整され、俊敏でダイレクトなハンドリングを実現するとともに、高速走行時の安定性も向上したそうだ。
インテリアでは、ブラックのレザーパッケージを標準で装備。シートおよびヘッドレスト、ダッシュボード、ドアパネル、リアシートシステムを、スムースレザートリム仕上げとした。加えて、グローブボックスリッドやサイドパネル、シートベースなど広い範囲をレザー張りとするメニューや、クレヨンのコントラストステッチをオプションで設定している。
その他、マトリックスLEDヘッドライトやワイヤレススマートフォンチャージャーなども標準装備。フロントアクスルのリフトシステムやHDマトリックスLEDヘッドライト、ポルシェトラックプレシジョンアプリを含むスポーツクロノパッケージなどをオプション設定とした。