2015年9月
■2015年9月
ポルシェジャパンは主力モデルの911カレラカブリオレに、内外装のデザインやエンジン、シャシーなど大幅な改良を加え、2016年2月の発売に先立つ2015年9月11日から予約受注を開始した。
ボディタイプは2+2シーターのカブリオレで、自動開閉式のコンバーチブルトップを持つ。ドアやエンジンフード、トランクリッドなどにアルミを採用した軽量ボディを特徴とする。
外観デザインは4灯式のウェルカムホームライトを備える新しいヘッドライトを始め、カバーのないドアハンドル、スリット入りのエンジンフード、4灯式ブレーキライトを含む新しいテールライトなどが特徴。同時に、新しい自動クーリングエアフラップによって効率を高め、可変リヤスポイラーによって空気抵抗が軽減されている。
インテリアは最新のタッチスクリーンを備えたポルシェ・コミュニケーションマネジメントシステムを採用、カーコネクト機能によってリアルタイム交通情報、グーグルアース、グーグルストリートビューなどに対応する。
搭載エンジンは新開発の水平対向6気筒3.0リッターツインターボ仕様で、911カレラ用が272kW(370ps)/450N・m、911カレラS用が309kW(420ps)/500N・mのパワー&トルクを発生する。組み合わされるトランスミッションは7速MTと7速PDKの2種類だ。
いずれも0-100km/h加速のタイムを従来に比べて向上させたほか、ターボマネジメントによって燃費の向上も図っている。
シャシーは車高が10mm低い先進のアクティブPSMシャシーが採用され、カレラSにはオプションでリヤアクスルステアが設定されている。これによりスポーツ性と快適性を大きく向上させたのも見逃せない。
■2015年10月
ポルシェジャパンは、主力モデルの911カレラカブリオレに4WDモデルのカレラ4カブリオレとカレラ4Sカブリオレを追加し、2015年10月13日に発売した。
新世代の911カレラカブリオレの4WDモデルは、個性的な専用デザインが随所に採用されている。点灯時に奥行きのある印象を与える3Dデザインが際立つリヤガーニッシュは、44mmワイドなリアフェンダーを持つ4WDモデル特有のスタイルも強調する。4灯のデイタイムランニングライトを備えたヘッドライト、リセスカバーのないドアハンドル、4灯の特徴的なブレーキライトを含む新型リアライトなどが4WDモデルに共通する特徴だ。
ボディは全高が10mm低く設定された。これは標準装備のアダプティブPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム)シャシーによるもので、サーキットにおけるスポーツ走行とリラックスしたロングクルージング性がともに向上した。カレラ4Sにオプションで用意されるリアアクスルステアは、ダイナミック性能を著しく向上させるものだ。
搭載エンジンは水平対向6気筒のツインターボ仕様で、911カレラ4カブリオレ用は272kW(370ps)/450N・mを発生し、911カレラ4Sカブリオレ用は309kW(420ps)/500N・mを発生する。カレラ4Sの大きなパワーは、変更されたコンプレッサーを装備したターボチャージャー、専用のエグゾーストシステム、調整されたエンジンマネージメントによって発揮されるものだ。
4WDシステムには新たに電子油圧制御が採用された。これによって初めて後輪駆動モデルを上回る加速性能を実現している。911カレラ4カブリオレのPDK仕様にオプションのスポーツクロノパッケージを装着したモデルでは、0-100km/hの加速タイムは4.3秒で、911カレラ4Sカブリオレでは4.0秒である。
インテリアは、7インチのマルチタッチディスプレイによる優れた操作性を備えた標準装備のPCM(ポルシェ・コミュニケーション・マネージメント)によって機能性が強化されている。またグーグルのストリートビューなど、インターネットを介したサービスへの接続も可能だ。
■2015年12月
ポルシェジャパンは、デトロイトで開催される北米国際モーターショー2016にてワールドプレミアを果たす911シリーズのフラッグシップとなる911ターボカブリオレと911ターボSカブリオレの予約受注を2015年12月1日に開始した。
外観デザインはよりシャープになり、装備もさらに充実したものが用意される。911カレラのデザインに加え、911ターボ専用に新しい形状のサイドエアブレード付きフロントエンドと細長いダブルフィレット付きLEDフロントライトなどがワイドな印象を与えている。
モデルの世代変更にともない、新開発のインフォテイメントシステムであるオンラインナビゲーション付きのポルシェ・コミュニケーション・マネジメントシステムが911ターボのコックピットに標準装備された。センターコンソールに統合された高品質ガラスを備えたマルチタッチモニターで構成され、標準装備のコネクト・プラスによる拡張された多数の新しい接続機能を提供する。
搭載エンジンは動力性能の向上が図られ、最高出力はそれぞれ先代モデルを15kW(20ps)上回った。911ターボカブリオレには397kW(540ps)を発生するV型6気筒3.8リッターのツインターボエンジンが搭載され、インレットポートが見直されたシリンダーヘッド、より高い燃圧と組み合わされる新しいインジェクターがパワー増大をもたらしている。
911ターボSカブリオレに搭載されるエンジンは、大型のコンプレッサーを備えた新しいターボチャージャーによって427kW(580ps)を発生する。このエンジンにはダイナミックブースト機能も備わり、ダイナミックなアクセルワークにおけるエンジンレスポンスをさらに向上させている。
918スパイダーを連想させるデザインを採用した360mm径の新しいGTスポーツステアリングホイールには、モードスイッチが標準装備される。このスイッチは、ノーマル、スポーツ、スポーツ・プラス、およびインディビジュアルの4つの設定を選択できるステップポジション付きロータリーリングで構成され、ドライバーは独自の車両セットアップの設定ができる。
911ターボのポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム(PSM)は、新しいPSMスポーツモードを備えている。PSMスイッチを短く押すと、選択しているドライビングプログラムから独立してシステムがスポーツモードに設定される。
911ターボカブリオレに標準で装備されるPASM付きシャシーは、いっそう高められた性能と快適性を実現する。さらに911ターボSカブリオレは、ドライビングダイナミクス機能で武装され、セラミックブレーキシステムなどが装備される。911ターボカブリオレの全モデルに、レーダーベースのレーンチェンジアシストと、低速時にフロントスポイラーリップ部を40mm上昇させるフロントアクスルのリフトシステムが新たにオプションとして用意された。