プジョー 308 (ハッチバック) 「良い意味でも悪い意味でも個性的。」のユーザーレビュー

良い意味でも悪い意味でも個性的。

2015.11.3

総評

欧州車らしく、高速は高い直進安定性で疲れず、ワインディングロードは運転がうまくなったと感じて楽しくなります。
しかし、個性では片づけられない問題もありました。ほとんどは、右ハンドル化とトランスミッション（AL4という4AT：カングーも同じ）の問題なので、逆に左ハンドルのMTなら悪いところはあまりないかも。

満足している点

1. デザイン
2. 広い視界
3. 高い動力性能
4. 高い運動性能（足回り）
5. 意外と広い室内
6. 座り心地の良いシート

不満な点

1. 右ハンドル化が雑
　1）ワイパーが左ハンドル用のまま
　　対向ワイパーで左側が上になってます。閉じた時に目の前に斜めの線が残るし、そもそも右側は短いので窓の上の方、右端に吹き残しがだいぶ残ります。雨の日は視界がすごく狭くなります。

　2）ブレーキのマスターシリンダーが左のまま
　3）左のミラーが内側を向かない
　　シートの位置によるのかもしれませんが、左のミラーはボディが映る位置まで内側を向いてくれません。
　4)グローブボックスが実質使えない
　　おそらく左ハンドル時のヒューズボックスを移動していないので、グローブボックスの左半分はヒューズボックスが使用しており、実質はポケットティッシュくらいしか入りません。
　5）シフトゲートと文字の位置が左ハンドル用のまま
　6）ボンネットオープナーが助手席側
2. 致命的な故障が起こる
3. 雨漏りする
4. リモコンキーが2～3mしか反応しない
5. リヤハッチを開けるとどこかに溜まっていた水が落ちてくる

デザイン

-

走行性能

-

BMWと共同開発の1.6リッターターボエンジンは、最近のダウンサイジングターボらしく、回転数の下から上までどこからでも加速します。高速も山道もパワー不足を感じたことがありません。
高速や山道では、圧倒的に快適で速い足回り。高速では安定した直進性があり、曲がった時は狙ったライン通りに走って修正舵不要です。サスペンション形式はトーションビームで目新しいものではありませんが、セッティングが良いようです。

乗り心地

-

低速では少し硬め（スムーズではない）。代車でいろいろ乗ったプジョー、シトロエンと比べると、207はガチガチ、208、DS3は柔らか。でも走ると208、DS3の方が思い通りに走る。308はその中間くらいです。
音や振動も同様に、207が音大、振動大で、208、DS3は静かで振動少なく、308はその中間。

積載性

-

リアシートを倒せば、前輪を外したMTBが載ります。ロードバイクならそのまま載ります。

燃費

-

片道30km超の通勤（バイパス使用）で、カタログ燃費10.8km/lに対し約12km/l。動力性能と比べると、そんなに悪くないと思います。

価格

-

故障経験

[Anti pollution system faulty]で加速しなくなったりとか、ATトラブルでセイフティモードに入って3速固定とかあります。