西部警察の車両に出てくるサファリ http://www.o-kuruma.com/image/463/463_2322_1417156749.jpg

Question

この車両を赤くすると消防自動車になるのですか？
また、放水は消火栓を使って水を取り入れるのですか？
おかしな質問でしたらすいません。

Answer 1

外観だけで内部の構造が分からないのではっきりとは言えないのですが、放水銃が4口あり、ここからの放水で暴徒を鎮圧するとのことですから、少なくとも水とポンプを装備していることから、消火に使用することはできると思います。ただ、放水銃しかなく一般的な消防車としては非常に使い勝手の悪い車両となりますが。
現実の話をすると、かつてサファリの車体で消防車としていた日産ファイヤパトロールという車があったんですが、車体が小さく水槽付きにするのは中々大変なので、全てポンプ車で水は消火栓や河川などに水利部署するか他の車から中継送水を受けていました。
車両への水の積載については、現在小型ポンプ車と呼ばれる3トンクラスベースの消防車でも、概ね1000リットル程で、実際の放水では、あっという間に無くなってしまいます。
この車両は放水銃が4口で、消防の可変ノズルがついていますから、これらを全て有効な放水とするのは、サファリクラスに可能な積載水で行うのは100%無理です。
実際の放水による暴徒の鎮圧については、機動隊に遊撃放水車など放水機能を有する車両が何種類かあって、水も3000リットル程積載しているらしいですが、装備している放水銃は屋根上に一口だけです。その放水銃も消防車と比較して小口径のストレートノズルとなっています。これは火災対応ではある程度の放水圧と放水量が必要なのに対し、暴徒鎮圧に必要なのは放水圧のみであることと、放水量を少なくすれば積載水を長い時間もたせることができるという理由もあります。
暴徒の中で活動する車両は、投石対策や車両への取付き、破壊を防ぐため凹凸や取っ手の無い装甲と金網で覆われています。補水時を除き消火栓などに接続するのも危険を伴うため積載水で放水し、放水銃の操作も車両内から行うか、金網で囲まれたドーム状の中から行います。

質問者からのお礼コメント

御回答ありがとうございます。

Answer 2

いやいや、おかしな質問ではありませんよ。一般の方には分かりにくい話ですからね。

たしか、この車で犯人グループに放水を浴びせ、水圧で倒すというシーンがあったように思います。
けど、それだけの水圧で放水すれば、毎分1,000リットル近く放水することになります。
それに、放水に必要なポンプもなくてはなりません。
で、サファリに1,000リットル（１立方メートル、１トン）の水とポンプを積めるか？と言えば「出来なくはないけど…」ってなりますよね？

じゃあ、このサファリは「赤く塗れば消防車にならないのか？」と言えば「消防車とすることもできる」といえます。
どういうことかというと「複数の他のポンプ車からホースで給水を受け、一気に大量の水を放射する」とすれば「放水砲車」という位置づけにできるかもしれません。
どんな現場で使うかといえば、大規模木造建築物（社寺など）火災や、木造住宅密集地などです。

話を実際の消防車にすると「水槽付き消防ポンプ自動車」というものがあり、ベースとなる車体（シャシ）の大きさにもよりますが、1,500リットル〜2,000リットルの水を積んだものがあります。
この車の使い方は
・積載している水で対応できる程度の火災への放水や路面などに流れた油などの処置
・とりあえず、火災現場に近づけるだけ近づいて先に放水を始め、それから消火栓から給水したり、後から来る消防車からの中継送水を受けたりして放水を継続する
といった活動をすんです。
また、泡を放射する「化学消防車」は、水タンクと泡薬剤タンクを備えていて、単独である程度、泡や水を放射（放水）できますし、空港用化学消防車は、街中の消防署が持つ化学消防車よりかなり大きいので、２〜３台で旅客機火災に対応しますよ。

Answer 3

消防ポンプ車にはならないような

放水銃はついていますがホースはついていません