日産 アリア 「フェイスリフト前のNISMOに試乗」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
3

フェイスリフト前のNISMOに試乗

2026.2.8

年式
2024年〜モデル
総評
アリアに投入されたNISMOはモーターや足まわりが強化されたハイパフォーマンスモデル。2024年6月に登場し、ベースモデルとは異なるスポーティなルックスでスタイリングのインパクトも十分。2025年12月にマイナーチェンジを受けているが、アリアに関してはエクステリアデザインに大きな変更はないようだ。ここでは2025年11月に試乗したアリアNISMO B9 e-4ORCEのフィーリングをお伝えしよう。
満足している点
NISMOがマイチェン前のオリジナルデザインをベースとしていること。スタイリングはエアロダイナミクスの面でも貢献し、駆動力配分(e-4ORCE)の行われる足まわりはすぐれた操縦安定性と旋回性能の高さを印象づけるものだ。
不満な点
スポーツモデルだからと言えば合点がいくが、乗り心地に関しては硬質な印象があり、とくに後席に座る人にとってはしなやかさが欲しいと思われるのではないか。他のNISMOモデルと同様に前席にレカロ製 シートの設定があってもいい。
デザイン

5

アリアNISMOについてはデビューから2年も経過していないことから、デザインに関しての変更は見られないようだ。もしかすると、多少遅れて変更されるのかもしれないが、完成度の高いオリジナルデザインがそのまま受け継がれているのは個人的には好ましい。NISMOはアリアシリーズ中でも存在感があり、欧州プレミアムセグメントのBEVと比べても見劣りすることはない。
走行性能

5

足まわりは前後とも引き締められており、組み合わされるタイヤも専用のミシュラン パイロットスポーツEVを装着。さらに駆動力配分を行うe-4ORCEが高いスタビリティを確保し、積極的にアクセルを踏み込んでも狙ったラインをしっかりとトレースすることが可能だ。動力性能は標準仕様に対して41馬力アップの435馬力を発生。600Nmの最大トルクは変わらないが、そのパフォーマンスは公道では持て余すほど。ドライブモードをNISMOに切り替えると一段とレスポンスが向上し、スポーツマインドを高揚させるギミックのサウンドもプラスされる。
乗り心地

4

NISMOの足まわりはコーナリング時のロールが抑えられて安心感の走りをもたらすが、路面の凹凸によってはゴツゴツとした感触が大きく、突き上げが気になることもある。マイナーチェンジ後のモデルは未試乗だが、操縦安定性と乗り心地のレベルアップに期待したいところ。
積載性

4

標準仕様と遜色のない容量を確保。後席を使用した状態でも奥行きは約1m、幅は1.4mほど。後席は6:4の分割可倒式を採用し、シートバックはリクライニングと前倒しが可能だ。フロアはやや高めながら9.5インチのゴルフバッグ3個を積載することが可能で、シートバックを倒した際にはフラットなフロアが得られる。
燃費

4

NISMOのモード燃費は算出されていないが、パワーアップされた分、電費に影響を与えているのではなかろうか。それでもB9 e-4ORCEの駆動用バッテリーは91kWhの大容量なので、満充電時は500km前後の走行距離は確保されていると思われる。
価格

3

マイナーチェンジ後の価格は91kWhバッテリーを搭載するNISMO B9 e-4ORCEが951万600円、66kWhバッテリー搭載のNISMO B6 e-4ORCEは849万8600円。ちなみに71.4kWhバッテリーを搭載するAWDモデル、レクサスRZ450e バージョンLは880万円(2026年1月現在)だ。仕立ての上質さではレクサスに軍配が上がりそうだが、走行性能に対するこだわりはアリアNISMOが一歩リードか。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
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