ニックネーム非公開さん
三菱 ランサーエボリューション
グレード:GT-A_4WD(AT_2.0)
2001年式
乗車形式:マイカー
ライトチューン程度で済ませるなら十分楽しめるクルマです。
メカニカル部分のセッティングを徹底的に煮詰め(弱オーバーステア気味),
ACD,A
2010.5.4
- 総評
- ライトチューン程度で済ませるなら十分楽しめるクルマです。
メカニカル部分のセッティングを徹底的に煮詰め(弱オーバーステア気味),
ACD,AYCの電子制御にまできっちり手を入れると(ステア特性の補正制御)
高速コーナーリングが非常に安定していて驚くほど速くなります。
コーナー入口に向かって丁寧に進入さえすればOK, ターンインからすぐに
アクセルペダルを少しずつ踏み足しながらAYC旋回で加速していけますから
コーナー出口に来たときには, 異常な速さの脱出速度に達しています。
一方, 本来の姿であるべきラリー用ベースカーとしての特色は失っており,
大き過ぎるボディー・重過ぎる車両重量のため峠道でのフィーリングは×です。
純正のAYC・ACD制御に難があり, 低ミュー(特に氷雪路)のワインディングでは
リアが暴れてしまって, とても4WDとは思えない「タコ踊り」に陥ります。
ステアリングの切り込み(ステアリング角度, ACD,AYC作動スイッチ)に対しては
ACD,AYC作動開始がワンテンポ遅く(純正では作動開始までの待ち時間が長い)、
ステアリング角速度に対しては敏感に反応し過ぎるため, ワインディングコースで
低速域から高速域へ大きく切り替わった際にスピンアウトに陥りやすいです。
テールスライド時にカウンターステアを当てるとAYCが逆方向の旋回に向けて
無理矢理な「大振り」の駆動力を与えるため、テールスライドの収束が非常に悪く、
ステアリング操作のタイミングを誤ると道路側壁に衝突しそうになります。
ACD本体のデータ書換で作動レスポンスを向上(無駄な待ち時間を半分に短縮),
Do-Luck "D-ACD-M"でAYC旋回力を下げる,等の万全の対策が必要です。
純正のACD,AYC制御ではタックイン抑制が働くため, FF的な減速旋回(アクセル
を少し緩めてコーナーのイン側へクルマを向ける,等)ができないのが残念。
電子制御の純正設定が安定化志向に振りすぎていて少し物足りない印象です。
純正ACD,AYCの不満個所は, ACDデータ書き換え,社外品ACDコントローラー等の
導入でかなり解消できます。コーナーリング時のトラクションを徹底的に稼ぎ,
「メカニカル部分によるステア特性」と「電子制御によるステア特性の補正」を
相互協調させながら, どこまでコーナーリング力を生み出せるかがこのクルマの
DIYチューニングにおいて最も面白いところです。
ノーマルATユニットは400PSが限界, 強化ATプレート導入で450PSが限界です。
重すぎる車両重量1480kgwを考えると,スポーツ車両としてはそれなりの程度です。
スポーツ走行をあまり意識しすぎない,野山のワインディングを楽しむ程度であれば
十分遊んで楽しめるクルマです。もちろん雨氷雪路での操縦安定性は秀逸です。
- 満足している点
- ・中古車価格が安い
・両足操作がラク(常時 右:アクセルペダル, 左:ブレーキペダル)
・ACD制御系チューニングで低ミュー路面における操縦安定性が極めて高い
・徹底的なメカニカルセッティングによって高グリップ走行時に弱オーバステア
・高ブースト耐久性, ノーマル1.4kgf/cm^2が目安, 排気系から改良するのが鉄則
・幅広フロントタイヤ 265/35R18, 265/40R17,・・・が入る(キャンバー角 -2.0度以上)
・5速目が高速巡航向きハイギアード(その代わり1速⇔2速の間隔が広い)
純正状態における最高速度267km/h (三菱自動車 新型車解説書に記載)
- 不満な点
- ◆フロント重量が重過ぎる
対策> Neova AD07 255/40R17 17×9.5(+33) -2.5°温間2.30~2.35kgf/cm^2
◆足回り
全調式車高調が必須, F:12kgf/mm, R:10kmf/mm
フロントは車高下げ目, リアはサスストローク(伸,縮)を十分に与える
Fスプリングはサーキット向き優良品が必須(ハイパコ, TEINレーシング, 他)
◆ボディー剛性不足
フロント(CUSCO,Jspeed),トランク内(マインズ,CUSCO,RS用)補強パーツ多数
◆純正ECUは発進加速をかなり絞っており, 加速時のレスポンスが悪い
社外品ECUに換装(Jspeed, 他。GSR,RS用ECUとの互換性なし)
◆ACD拘束力が弱い, AYC旋回力が弱い
Do-Luck D-ACD-M, 前後(ACD),左右(AYC)加速度センサー信号の増幅率調整
◆ACD,AYCの作動レスポンスが鈍い
ACD ECU本体のデータ書き換え(+ 学習機能キャンセルのため回路配線変更)
・ガレージHRS Cyber Evo ACD MR580157(GT-A), MR553831(GSR,RS)互換性OK
ACDレスポンス◎, AYCレスポンス◎, ACD拘束力が大幅に下がる(氷雪路×)
フロント機械式LSD(初期イニシャル強め)◎, ヘリカルLSD○, オープンデフ×
・三菱ラリーアート RA553831K1 舗装路用(GSR,RS)互換性OK
ACDレスポンス○, AYCレスポンス△, オープンデフ○
◆純正AT(耐力400PS) オーバートルクでギアプレート破損
過給圧 夏1.50kgf/cm^2, 冬1.35kgf/cm^2hが限界 (吸気温度と気体分子数密度)
◆バンパー中央のナンバープレートがI/C冷却を邪魔し, 加速力を下げている
黒色ボディーならGSRと完全同色(異名色), 中古バンパー入手にてDIY交換可能。
◆任意保険料が高い・任意保険加入できない
全労済 マイカー共済 自己負担額10万円
◆塗装が紫外線に弱い
日陰に駐車する, ボディーカバー装着
◆盗難被害に遭う
電子式・機械式防犯装置多数, ハンドル脱着式(鍵付き)
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験