三菱自動車のセダンは何故目まぐるしく名前を変えていたのですか？ コルト→コルトギャラン→ギャランΣ(シグマ)/ギャランΛ(ラムダ)…など。

Question

Answer 1

歴史はあっても、それに古臭いとかダサいというイメージがついてきたから、というのが真実じゃないかな。

三菱って、元々は三菱重工の一部門で、技術力はかなりのものがあったのに、営業部門のセンスが最悪というイメージがあります。

三菱が自動車に参入したのはかなり古く、コルトはその時代のイメージを引きずっていた記憶があります。
中学の時の担任が写真の車（中古）に乗っていましたが、当時はカローラやサニーが売り上げを伸ばしている中で、古臭い印象は否めませんでした。

1969年（大阪万博の直前）に、コルト・ギャランを投入。
セダンと２ドアハードトップで、カローラやサニーよりも少し上を狙った車でした。
誰が見ても、ほぼカッコイイと言われる車でしたが、フルチェンジした「ニュー・ギャラン」は先祖返りしたようなスタイルで、丸みを帯びたボディは人気が出ませんでした。
通称「ニューギャラン」と最後まで呼ばれていましたけど、正式な車名は「ギャラン」でした。


そこで登場したのが「ギャランシグマ」
クリーンなスタイルで、性能も品質もそれまでの三菱車とは違う車でした。
数か月遅れて「ギャランラムダ」が登場。

従来の発想では「ギャランシグマ・セダン」と「ギャランシグマ・ハードトップ」という位置づけだったのですが、大胆に名前を変えてました。

さらに、ラムダは国産初の角形４灯ライト、再度まで大胆に回り込んだリアウインドウ、極めつけは１本スポークのハンドル。
この辺りは、開発部門が強力に押し切ったとか。
１本スポークのハンドルは、スケッチを見ただけで生産部門が拒絶反応を示したそうです。


ただ、売れていたのも最初のうちだけで、丸形ライトがよかったシグマに、強引に角形４灯を組み込んだり、ラムダのロールバー部分にウインカーを組み込んでおもちゃっぽくしてみたり。

二代目のシグマとラムダは、新しく立ち上げた「カープラザ店」のために、「エテルナシグマ」、「エテルナラムダ」という兄弟車を出したり、
オシャレでカッコイイはずのラムダにディーゼルターボを載せたりと、営業部門にいいようにいじられたようでした。
このころの三菱は、ガソリンエンジンの動力性能が高くなくて苦しんでいたようなのですけど、それにしても、という感じでした。


これらの歴史をリセットすべく生まれたのが通算５代目になる「ギャランシグマ」で、ここからＦＦに変更。
ラムダは廃止され、セダンと４ドアハードトップとなりました。
こちらも途中で色々と手が加えられ、わけが分からない車になって終了。


その次はシグマが取れて「ギャラン」になったのですけど、ＣＭでは「インディビジュアル・４ドア」（個性的な４ドア）と銘打って、最初に見たときはあまりかっこいいとは思えない車でした。
ただ、エンジン関係がやっと他社に追いついて、2000ccツインカムターボのVR-4がラインナップ。
かなり人気は出ましたね。

その勢いでより大きな「ディアマンテ」、ミラージュをモデルチェンジしたときにギャラン風のデザインにしたり、金太郎飴作戦に出たわけです。

その後何回かモデルチェンジがあったのですけど、さすがに売れないことで営業サイドも虫の息になったのでしょう。

その後のリコール隠しなどで自分でとどめを刺したような形になりました。




まぁ、三菱自動車という会社も不幸な成り立ちを持つ会社と言ってもいいんでしょうね。
最初は三菱重工の一部門だったはずですけど、三菱自動車として独立したものの、本家筋から「三菱のマークを付けている商品が、なぜ業界のトップにならないんだ」というようなプレッシャーをかけられていたとか。
営業部門が無理矢理車をいじるのも、苦し紛れの対策で、仕方なかったのかも。

でも、前回の燃費偽装の辺りで愛想をつかされて、三菱本家の呪縛は少し少なくなったのかも。

質問者からのお礼コメント

私も三菱車はカッコイイと思いますが、欠陥車で問題さえ起こさなければ…。

Answer 2

派生車種だから。

そうでなければ、

デボネア→デボネア→デボネア

だし、そもそもコルトはコルトで

コルト→コルト→コルト→コルト

だし。

要は、あなたの持ってきた例がちょっと特異的に派生車種を拾ってる、というだけのお話。

Answer 3

セリカカムリ→カムリ
コロナ→コロナプレミオ→プレミオ
アコードインスパイア→インスパイア
ブルーバード→ブルーバードシルフィ→シルフィ

のように脱皮？みたいなパターンは多いです。

Answer 4

派生車種だから?
クイントークイントインテグラーインテグラ
コロナーコロナマーク２ーマーク２ーマークｘ