2020年3月
■2020年3月
三菱自動車は、軽スーパーハイトワゴンの「eKクロススペース」を2020年2月6日に発表、同年3月19日に販売を開始した。
eKクロススペースは三菱と日産の合弁会社「NMKV」が企画・開発を行い、昨年デビューした「eKワゴン/eKクロス」に続く、新世代軽乗用車の第2弾。フロントフェイスには三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。垂直に通したメッキバー、水平基調のグリルを組み合わせ、SUV的な力強さと安定感を表現した。ボディカラーは全13色とし、6通りのツートーン、7通りのモノトーンカラーを用意している。
インテリアはインストルメントパネルを水平基調のデザインとし、オートエアコンパネルは上質感と使い勝手にすぐれるタッチパネルを採用。インテリアカラーはブラックを基調に、シート生地にはキルティングパターンを採り入れた。また、メーカーオプションでプレミアムインテリアパッケージを設定。合成皮革とファブリックのコンビシートを採用して、ブラウンを基調にオレンジのアクセントカラーを各所に盛り込むことで上質感や高級感を演出。さらにインストルメントパネルまわりにはソフトパッドを採用した。
室内空間では、先代に対してホイールベースを65mm延長。後席スライド量をクラストップの320mmとすることで、後席足元スペースを大幅に拡大した。メーカーオプションの前席セパレートシートを設定することで前後シート間の移動がスムーズに行える。スライド式のリヤドアは開口部を拡大。スライドドア下にセンサーを設けて足先を抜き差しすると、自動で開閉するハンズフリーオートスライドドアが設定された。
ラゲッジルームは床面長を従来モデルよりも拡大し、後席スライドを最前端の状態にすると48Lのスーツケースを4つ積むことが可能。装備では室内の空気を循環させるリヤサーキュレーター(プラズマクラスター付き)を設定して、後席の快適性に配慮した。
パワーユニットは自然吸気のNA(最高出力38kW/6400rpm、最大トルク60Nm/3600rpm)と、ターボエンジン(最高出力47kW/5600rpm、最大トルク100Nm/2400~4000rpm)を設定。全車CVTが組み合わされ、ターボ車にはパドルシフトが装着される。加速時にモーターでエンジンをアシストするハイブリッド機構は全車に採用されている。
予防安全技術「三菱e-Assist」は全車に標準装備。このe-Assistには新たに自車からは見えない前方の状況変化を察知する「前方衝突予測警報(PFCW)」、「ふらつき警報(DAA)」、「標識検知(TSR)」、「先行車発進通知(LCDN)」の4つの機能が追加されている。さらに「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」、「車線維持支援機構(LKA)」を備えた、高速道路での同一車線運転支援技術「マイパイロット(MI-PILOT)」を設定。さらに先行車にハイビームを照射しないよう、自動で照射範囲を制限する「アダプティブLEDヘッドライト(ALH)」がオプションで用意されている。