三菱 エクリプスクロス 「三菱のノウハウ満載の4WDシステムが魅力」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
2
燃費
2
価格
4

三菱のノウハウ満載の4WDシステムが魅力

2022.7.20

年式
2018年3月〜モデル
総評
プラグインハイブリッドモデルが2020年改良の目玉となっていたが、この改良はガソリンモデルにもいい影響を与えたと思う。しかし、プロモーション的にはガソリンモデルの影を薄める結果となってしまったかもしれない。4WDシステムは優れているが、利便性や燃費など分かりやすいそれ以外の性能は他社のコンパクトSUVと同等か劣ってしまうという印象がある。しかし選択肢として決してナシと言える存在ではない。もしこのクラスを検討しているなら実車を一度見てほしい1台だ。
満足している点
まず優れた4WDシステムがこの価格帯のコンパクトSUVに用意されているという点が長所。あらゆる場面で安心できるのはもちろんのこと、運転する楽しさも兼ね備えた4WDシステムとなっている。またボディサイズのコンパクトさからキビキビと走る印象があるのも良い。4WDシステムと相まってワインディングはSUVとしては楽しいはずだ。4WDシステムが優れたコンパクトSUVを探しているのであれば、オススメできる1台と言える。
不満な点
室内空間の利便性やコストパフォーマンスといった部分で見ると、ライバルと比べて特出した性能や良さは感じられない。高性能な4WDシステムを求める訳ではないのであれば、正直他のコンパクトSUVがオススメと言える。また、プラグインハイブリッドモデルの方がインパクトが大きく、こちらがあまり目立たない存在となりつつあるのも気になる点。特に積載性は他のライバルの方が優れていて、その点が購入を検討する場合ネックとなる部分もあるだろう。
デザイン

3

基本的にプラグインハイブリッドモデルと同じデザインなので、その点の差別化がもっとあっても良いと思う(プラグインハイブリッドが投入された2020年の改良で大きくデザインが変更された)。近年の三菱のデザインアイコンであるダイナミックシールドがより強まった感じになった。印象としてはより未来感がある顔つきになり、まだまだ新鮮なイメージがある存在。しかしリアデザインに関しては以前の方が先進的なイメージがあったと思う。またCピラーのラインは流行りのクーペSUVなのか、普通のSUVなのかどっちつかずというバランスに感じてしまう。
走行性能

5

大幅改良のおかげもあってか、モデルライフが5年になろうとしているが古さは感じない。特に4WDシステムモデルは長年の三菱の研究開発もあって、優れていると感じる。安心感プラス楽しさを感じられる4WDとなっている。1.5Lのターボエンジンも低速トルクに優れていて、あらゆる場面で扱いやすく十分な力強さを発揮してくれる。プラグインハイブリッドモデルよりも軽量なため、ワインディングなどで楽しさを感じるのはコチラかもしれない。
乗り心地

5

乗り心地に関して不満は特にない。プラグインハイブリッドモデルの導入もあったためか、ボディ剛性が必要以上に高く感じられ、それが乗り心地にもいい意味で寄与している印象を受ける。また、プラグインハイブリッドモデルよりも軽量なのもプラスに働いているだろう。リアにマルチリンクサスペンションを使用しているのも乗り心地にいい働きをしてくれている印象。
積載性

2

プラグインハイブリッドモデルに比べると積載性は優れているが、それでもSUVとしてはあまり高いとは言えない。理由としては、クーペフォルムを意識したような傾斜されたCピラーも大きく影響していると思われる。またリアシートを倒してもフラットにならず、傾斜が付いてしまうというのも痛手と言えるだろう。3人以上で荷物を載せる外出が多いという人は、ラゲッジスペースは事前にチェックすべき。
燃費

2

プラグインハイブリッドモデルが用意されていて、そちらと比べると劣るのは確かだが、コンパクトSUVとして見ても決して燃費性能が優れているという印象は受けない。2WDでWLTCモード15.0km/Lという燃費性能は、非ハイブリッドのライバルと比べても同等か少し劣るといった具合。コンパクトSUVで燃費性能を求めるのであれば他の選択肢を選んだ方が良いと思われる。
価格

4

約300万円前後という価格設定はこのクラスのコンパクトSUVとして安くはないが、高いとも言えない。しかし、プラス10万円ほどで三菱の優れた4WDシステムを選択できるというのは魅力的な価格設定と言える。もちろん、他のライバルとなるコンパクトSUVでも4WDの設定があるモデルは多いが、三菱のS-AWCほどの4WDシステムを持っているモデルは少ない。このモデルを選ぶメリットはそこにあると言えるだろう。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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