三菱 デリカミニ 「ブランド化された初代を大きく超えた2代目デリカミニ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

4

デザイン
5
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
4
燃費
4
価格
3

ブランド化された初代を大きく超えた2代目デリカミニ

2025.11.25

年式
2024年6月〜モデル
総評
軽自動車でスーパーハイト(_全高が高い)モデル、そしてスライドドア、さらには唯一無二ともいえる三菱伝統の優れた悪路走破性。売れ筋の要素がつまったデリカミニの新型が登場した。初代の良いところは受け継ぎながら、2代目となる新型ではアクティブ性能を大幅に進化させた。ポイントは立体的な造形を強めた特徴的なデザイン、Googleナビを搭載し快適性を高めた車内空間、ドライブモードや3Dマルチアラウンドモニターによる優れた走行性能だ。
満足している点
すでにブランド化されつつあるデリカミニならではのデザインにある。今回は車体前方のAピラーの形状を工夫して死角を減らし、同時に開放感を高めた。さらに前席ではシートアレンジの自由度を高め、後席では乗り心地も高めている。ドライブモードによる確かな動力性能も魅力のひとつ。一般的なヒルディセントコントロールは20㎞/hまでの制限がつくが、デリカミニでは30㎞/hまで機能するので実用性が高い。
不満な点
悪路をスムースに走らせるためダンパーに専用品であるカヤバ製「プロスムース」をおごった。乗り味はとても良く、荒れた路面での安定性能も高くて質感にも優れている。ただ、少しペースを上げて走ると、ハンドル操作に対して過敏に反応したり、逆に応答が遅れる瞬間があったりする。丁寧な運転操作をしていれば意識することがない領域ながら、基本性能がしっかりしているだけに目立ってしまった。
デザイン

5

個人的に大好きなデザイン。先代である初代からしてそうだったが、遠くから見てもデリカミニとすぐわかるアイコン的なスタイルが与えられたからだ。インテリアは大型ディスプレーと液晶メーターの組み合わせで視認性が高く、そして四隅まで広々としている。細かなところだが、ステアリングスイッチは見た目だけでなく、ダイヤルコントローラーを斜めに配置するなど使い勝手にもこだわった。
走行性能

3

今回はターボモデルの4WDをオンロード主体で試乗した。低速域から60㎞/hあたりまでの速度域では高い静粛性を保ちながらの走行が楽しめた。全般的にCVTとの連携もよりスムースになった。アクセルペダルの踏み込み量に対して、加速度が一気に盛り上がる先代の特性を見直し、踏み込み量に沿った加速度の制御が効いている。
乗り心地

3

オンロードでは前席、後席ともに上質だった。すばらしかったのは、ゆっくりとしたペースで走らせている際の乗り味だ。専用チューニングを施したダンパーとの連携でグッと車体の動きが抑えられている。ただし、スーパーハイト系の軽自動車全般にいえることながら、ステアリングギヤレシオの関係からペースを上げていくとハンドル操作がせわしくなり、それに伴い、ロール速度がグッと高まる。デリカミニは競合車と比較した場合、その変化量が大きめだ。
積載性

4

4名がゆったり乗車した際のラゲッジルーム容量には限界があるが、反面、スライドドアの使い勝手はとても良かった。地面からステップまでの高さは370㎜(4WDは400㎜)と小さな子供でも楽に乗り込める。あらかじめ後席を後ろに移動させておけば大きな荷物も後席足元スペースに積載できた。そのスライドドアには販売店オプションとして、キーを携帯している際、足先をドア下で動かすと自動開閉する機能が付く。
燃費

4

試乗したのはターボ/4WDモデルで、カタログ記載のWLTC総合値は18.8㎞/lとの記載がある。今回、大人2名+荷物満載状態で山道を中心に走行した結果、14.7㎞/lを記録した。WLTC値に対して約78%の値だった。マイルドハイブリッド機構などはないが、エンジン内部のピストンが摺動する際の抵抗値を下げる設計を行い、実用燃費数値を高めている。
価格

3

トップグレードである「T Premium DELIMARU Package」は、FFモデルで2,740,100円、4WDモデルでは2,907,300円と300万円の大台に近づいた。ボトムグレードはNAエンジンの「G」で1,964,600円/2,179,100円。軽自動車という枠組みでみれば高価だ。しかし、トップグレードでは、登録車(普通車)顔負けの走行性能と、さらに5つのドライブモードをはじめとした各種電子デバイスの共演により、三菱のRVらしい優れた悪路走破性が得られる。デリカD:5にしてもそうだが、唯一無二の存在であるため、この額面でも競争力はとても高い。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
三菱 デリカミニ 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ユーザーレビューを投稿する

ユーザーレビューを投稿する

※自動車SNSサイト「みんカラ」に遷移します。
みんカラに登録して投稿すると、carview!にも表示されます。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示
carview!の最新情報をチェック!
Facebook
carview!公式Facebook
最新のクルマ情報をお届けするcarview!オフィシャルページ(外部サイト)

carview!公式X(旧Twitter)
carview!の中の人がクルマ情報をポストする公式アカウント(外部サイト)