メルセデス・ベンツ Eクラスハイブリッド のみんなの質問

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メルセデスベンツが最もコストを掛けた贅沢なクルマ造りをしていた時の車種はどんなのですか?

C E Sそれぞれ教えて下さい!

最近はコストダウンされていると耳にしますが、昔の贅沢なBENZを教えて下さい。

メルセデス・ベンツ Mercedes Benz Cクラス Eクラス Sクラス

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ベストアンサーに選ばれた回答

メルセデスの車種ごとの細かい情報は、膨大になりますので省略させていただいますが、「ダイムラークライスラー社」時代には、それまでのベンツ神話をかなり損ねてしまったという評価が多いようです。(<「ダイムラーベンツ」→「ダイムラークライスラー」→現在:「ダイムラー」)

それ以前までのベンツは、徹底的な<実走行実験>によって質実剛健な車を作ってきたのですが、<質実剛健>といっても使っているパーツが他の同価格車にくらべて、特に良いものを使っているとかではなく、各パーツや機能が<実際の走行中にどのようになるのか?>を見極めるための実験を首尾徹底し、そこから各パーツの耐久性や機能性を高めてきた結果として<質実剛健>という称号を得てきた経緯があります。

<実走行実験>を手厚く行ってきたという事によって、そこからは限界走行時や事故時の<生きたデータ>もとれるわけで、結果としてメルセデスは、品質やスペックのみならず、<安全性>の神話も手に入れるようなったという経緯もあります。安全性向上の為に、実走行実験に力を入れてきたとも言えます。

しかしこの<実走行実験>には、非常に高いコストがかかるので、だからこそ昔からメルセデスの<称号>に見合った<値段>があったのも事実です。

今の自動車メーカーの事情を見ればわかるとおり、大衆車を作ってきたメーカーの台頭と、そして発展途上国メーカーの台頭、エコ技術への社会的欲求が目覚ましく、それによって当時メルセデスも、自動車づくりにおいての<コストダウン>を余儀なくされました。

そこで目をつけたのが、たとえば当時のクライスラー社の<自動車設計シミュレーションシステム>などの<低コストでの自動車製造技術>です。<自動車設計シミュレーションシステム>なるものは、車をコンピューター上で走行させ開発方針や修正点、技術などを導き出す代物です。

いくらコストダウンといっても素材や構造、機能などでのコストダウンには限界がありますので、実走行をデーター上のシミュレーションでやってのる事で、ここの部分のコストダウンを図ろうとしたのですが、この時期が<ダイムラークライスラー>の時代です。

クライスラーと関係をもつ前までのベンツは、<機械的構造>によって高性能走行を実現しようという傾向がありましたが、このクライスラーとの提携を期に、自動車に<電子デバイス>を大量導入し、いわば<コンピューターで自動車を作り、走りも制御する>傾向が一気に強まりました。

しかし、いくら電子デバイス技術が発達したといっても、実走行で起こりうるすべての事象を網羅するには程遠く、よって急きょ大量導入された電子デバイス系のトラブルが多発した結果を生み、ダイムラークライスラー時代のベンツは車作りにおいて、それ以前までの評価を、かなり落としてしまう結果を生むことになります。

やっぱ車作りには実走行による<生きたデータ>と、人間の<職人的感性、英知、技術>が不可欠である事に気付いたダイムラークライスラーは、その後、当時発売されていた各車種の<熟成>に注力しマーケットの回復に努め、クライスラー社との提携も打ち切り、今日の「ダイムラー社」に至るわけです。

その流れで<原点回帰>の方針のもと、クライスラー社との関係を打ち切った後すぐさま「AMG社」を100%子会社化し、走りを追求したブランドであるAMG車種の新開発、ラインアップの増大に着手し、実現、成功させましたし、提携終了後初の大型フルモデルチェンジがあった現行Eクラスの開発では、通常では考えられないほどの<長距離実走行開発>が行われています。

ダイムラークライスラー社時代の車が全部悪いというのではなく、当時は時代の流れとして当然<電子デバイス制御>の大量導入には踏み切らなければならなかったし、またクライスラーとの提携を打ち切ろうという動きが出てきた頃の、当時現行車の熟成を図る努力によって生まれた最後期型に対する評価は、非常に高いものがあります。

また現在のベンツも、古き良き時代のベンツとは幾分、趣きが違うにせよ、よくできているのは事実です。もちろん一見、低品質に見える素材を使っているような個所もありますが、そこのコストダウンにより、安全機能や車の制御に、よりコストが回っている場合もありますし、そもそも低品質化ではなく、今のエコの時代に合わせた軽量化や技術革新による素材変更、ユニット変更の場合もあります。

今のベンツにはいろいろと賛否両論もありまあすが、<走り>という点に限って言えば、今のメルセデスも、昔ながらのメルセデスの系譜をきちんと継承している質の高い<走り>をする車だと思います。<車好き>の方ならばハンドルを握れば、大体はベンツの車づくりの優秀さ体感できるのではないでしょうか。

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