メルセデス・ベンツ Cクラス セダン 「【車検代車】メルセデスの自信とは？」のユーザーレビュー

【車検代車】メルセデスの自信とは？

2020.9.27

総評

Sクラスのような高級車を作り慣れたメルセデスが「小さな高級車」を作って5代目。
このCクラスも伝統あるモデルになってきたということもあると思いますが、この日本に合ったサイズの車でも、重厚な乗り心地と粘り強いトルク感が上級モデルから受け継がれていることが良くわかりました。

満足している点

日本ではジャストサイズと思われるサイズと、厳選された適度な装備のバランスが高いポイントだと思います。
特に、4,705㎜に抑えた全長と、ステアリングの大きな切れ角は、横須賀・逗子・鎌倉といった三浦半島の狭い道路環境で威力を発揮します。

不満な点

私のような庶民には十分すぎるほど、質感も高いインテリアだとは思いますが、インパネのアナログ時計の針が「プラスチックかな？」と思える質感なのが残念なのと、サンバイザーが国産のファミリーカーのようにビニール張りなのが残念です。
所謂、素の状態で500万円スタートのクルマを買うお客がプラスチックの針の時計を付けているとは思えませんので、改善を期待したいです。

デザイン

2

好みの問題はあるかと思いますが、日本仕様は、このアバンギャルド仕様が標準で、いわゆるクラシックな内外装は限定モデル以外では購入できません。
Cクラスも、伝統あるモデルになってきているので、SクラスやEクラスのように、「メルセデス伝統のセダン」と判るクラシックな内外装も選択できるようにしてほしいと願っています。
そこが不満で点数を落としましたが、全体的にはムダがなく、嫌味もなく、セダンらしい良いデザインだと思います。改良前のEクラスと見分けがつかないと言われますが、全体的に水平基調なセダンらしいEクラスに比べ、Cクラスはリヤに向けて絞っていくようなデザインで、よりコンパクトに見えます。

走行性能

3

直列4気筒ターボにBSGを組み合わせたパワーユニットで、トルク感は十分。ただし、「ブルブル、ゴロゴロ、ガー」というエンジンノイズであることがクルマ好きとして残念です。BMWは同じ4気筒でも「シュイーン」というクリアな音色でエンジンサウンドだなと思わせてくれますし、スカイラインは６気筒らしい滑らかさを感じます。
この辺りは実用セダンとスポーツセダンの差なのかなと感じるところです。

乗り心地

3

荒れた路面でも強い音や振動になってショックが入ってくるようなことは一切ありません。サスペンションとボディでしっかりと止めていて、シートの重厚な座り心地を含め、メルセデスらしいなと思います。
半面、ロードノイズを良く拾うのと、轍に足を取られるのは残念なところです。かなりの扁平タイヤで、銘柄もスポーティなものであることが影響しているように思いますので、よりセダンらしいタイヤホイールの選択にしたらどうなるか、試してみたいと思います。

積載性

5

後席が分割可倒式であることに加え、日本仕様はトランクの手前側が広く作ってありますので、ゴルフバッグからスーツケースまで難なく積載できます。また、しっかりと電動クロージャーも付いています。
実用装備に手を抜いていないところは素晴らしいと思いました。

燃費

4

市街地中心に走って、12.03km/Lです。ほぼカタログ値のとおりで、ドイツ車の数字に対する正確性への拘りが感じられます。

価格

4

標準価格（税込）：¥6,410,000
国産車ではレクサスIS、ホンダアコード、日産スカイラインが競合車種ですが、それらの車も価格が上昇しており、新車登録から3年のメルセデスケアまで含んで考えれば、私のような庶民でもコストパフォーマンスは高いと思います。
欲を言えば、装備を現地仕様並みに簡略化したベースグレードも導入してほしいと思います。

故障経験

なし