ちょい昔、ヘラ鹿テストでベンツAクラスがコケてリコールした事件がありました。

Question

近年でもトヨタ現行ラブ4や日産キックスが失敗しています。
重心の高いSUVは、この分野は弱いのは当然だと思いますが

こういうのは発売する前にわからないのですか？
それとも、わかってて発売した感じですか？

ISOで標準化していてテストをされるのがわかってるのに。

ちなみにスバルフォレスターは得点が良いようですが。

Answer 1

車の運動性能の一種の指標にはなりますが、それ以上のものではありません。
現実を想定してのテストと銘打ってはいますが、実際には現実とはかけはなれたテストではないでしょうか。
路面の状況はさまざまです。もちろんグリップの低い路面ではあんな運動は望めません。そして装着されるタイヤの銘柄や(磨耗)状態もさまざまです。
対向車の存在を想定したテストですが、このタイミングで対向車が来るとは限りません。最悪対向車かヘラ鹿どちらかへの衝突が避けられないケースもありえます。テストの想定する最悪の一歩手前の殆ど余裕のない回避は本来すべきではありませんし、やったところで車の性能だけで決まるものではなくドライバーの腕でも結果は変わります。そして対向車が来ない状況・十分な余裕を持って対向車を避けられる状況というのもありえます。
ヘラ鹿のような超大型の動物はともかく、そうでない場合はしし狩りバンパー・カンガルーバーで車体を守るという策も有効です。
…個人的にはオラオラ系のドライバーがよくやる、追い越しの際にぎりぎりまで接近して急ハンドルを切って追い抜いた後、追い抜いた車の直前に急ハンドルで入る「嫌がらせ追い越し」を想定したテストだと思っています。

余談ですが欧州では殆ど売れていないアルファードとかのミニバンでこのテストを行うとSUVとは比較にならないレベルの惨状になるでしょう。直線道路なのに道路外に逸脱・転落しているミニバンを時々見ますが、おそらく「嫌がらせ追い越し」をした結果コントロールを失って道路外に逸脱したものと思われます。

スバルは90年代には既にこのテストを意識した車作りをしているようです。