メルセデス・ベンツ Aクラス セダン 「A250 4MATIC Sedanの試乗車をレンタル」のユーザーレビュー

parl-siro parl-siroさん

メルセデス・ベンツ Aクラス セダン

グレード:A250 4マチック セダン_RHD_4WD(DCT_2.0) 2019年式

乗車形式:レンタカー

評価

4

走行性能
5
乗り心地
4
燃費
3
デザイン
4
積載性
3
価格
3

A250 4MATIC Sedanの試乗車をレンタル

2020.7.29

総評
車検期間中の代車として約230km使用。
2020年3月登録で約1,500kmの状態。

先ず最初に、この国ではセダンが売れないと判断され、廃止や統合が相次ぐ中、このサイズのセダンが導入されたことは、とても嬉しくかつありがたく思います。SSS-ATTESA LIMITED、VR-4、B4-GT etc、ターボ付の4WDセダンは、日本車のお家芸だと思っていたのですけれども。

W204に長く乗り、W205を借りる度に「いいクルマだけれど、やや大きいんだよな」と思っていた自身にとっては、このサイズは本当に使いやすいと改めて再認識しました。

成り立ちからしても機能からしても、久方ぶりに登場した小さな高級セダン。A200dでも充分かなと思いつつも、小さな高級車を満喫するなら、4MATICでリヤサスがマルチリンクになるA250が欲しくなります。同じ理由からAMGラインは個人的に不要。

どうやら販売は苦戦気味のようで、A250は大幅値引きの噂がチラホラ。本当に貴重な存在ですので、輸入元には細く長くの心意気で改良を図りつつの輸入継続をお願いしたいところ。売れ線を狙ってのAMGラインの標準化や輸入中止とならないことを祈るばかりです。

注文を付けたい点はあり、サイズを不問にした時の絶対的バリューはC180が勝るとも思えるため、セダン派に勧められる存在かで判断して☆4つ。

その上で個人的には今クルマを買おうとするなら(買うとは書きません)最有力の候補。また、応援もし続けたい存在と書き添えることにします。
満足している点
現行のCクラスより一回り小さいボディサイズ、横方向の張り出しの少ないドアミラー(ワイドミラーとブラインドスポットアシストの併用で安全性に支障無)、FFの割にという注釈抜きでも切れ角の大きいフロントタイヤが相まって、取り回し性は大変良好。

やり過ぎの箇所も見受けられるが、内外装のデザインは満足点。

安全・安心に貢献する最新のレーダーセーフティパッケージ。これでダメなときは諦められる安心はプライスレス。意外と便利だった新機能がアクティブレーンチェンジングアシスト。
不満な点
宣伝からの期待とは裏腹に、事前学習抜きでは相棒になることを拒絶されるMBUX

自分の適性ポジションからでは、下向きに見えるコックピットディスプレイ(クラスターがない平面のため、従前のメーター以上に気になる)。
タッチインターフェイスが可能になれど、今の配置のまま、左手でフリック入力するのは難易度高。

低速時に軽すぎるステアリングは、意図せぬ操作を招きかねず、慣れるまで要注意の域。

AMGラインとセットとなるマルチビームLEDヘッドライトの設定(A250は全車標準でよいのでは)
デザイン

4

スリーポインテッドスターを除けば、アンダーステイトメントに映る外観




メルセデス最新様式の室内の装いと豪華装備。
インパネは、同乗者に驚かれた後に呆れられる64色が選べかつアニメーションも可能なアンビエントライトが装飾。



以下は、各種豪華装備のご紹介。

開放感にあふれ、同乗者に喜ばれるパノラミックスライディングルーフ。


Cクラスのコックピットディスプレイでは、左側のメーターは変更できませんでしたが、Aクラスでは変更可能に。

一般的なこんな表示の他に


こんな表示も可能

時計とEDモニターの夢のコラボ(違)

3メーターの組合せで実に多彩な表示が可能なのですが、一度決めると他は表示させることはなくなりそうですけれど。
走行性能

5

ミッションはDCTということで、渋滞路は苦手。ただし、2.0Lという排気量がもたらす豊富な低速トルクは、最初の一歩のモタツキ等のネガを隠す。

ショックは小さいものの、特徴となる変速の鋭さを感じないDCT。これなら2速以上フルロックアップのトルコンATで代用できる気も。

走りだせば、パワースペック通り、余裕充分の加速性能。大人しい見た目とは裏腹の速さは、現代版羊の皮を被った狼。

COMFORTモードでも、3速・4速で引っ張り気味。パドルでシフトアップさせても十分に走れたことからすると、現状の設定は若干勿体ない感あり。

横置きエンジンのためか、アイドリングストップ等でのパワートレインの揺れは、Cクラスよりやや大き目。

日本で使う分には十分以上の操縦性能。厳密には、首都高のS字カーブ等、自車比で若干緊張する場面はあり。

相変わらずダストは出るが、信頼するに足るブレーキ性能。


先代同様、インパネに対してトーボードが近く、ペダル類も後ろ寄りに配置。テレスコの量を多めにして補正。各スイッチが遠くなり、後席の足元スペースも犠牲になるが、フロントスクリーンが近過ぎないメリットもあり。

ミッションの張り出しがないため、Cクラスでは時に支障が生じる左足のスペースも十分確保。ステアリングのセンター側へのオフセットもCクラスより小。

ドアを閉めた時の音、蓋物・スイッチ・レバー類の操作感、調整不可能なシートベルトアンカー等、一クラス下を感じる箇所が散見。
乗り心地

4

装着していたタイヤは、205/55R17サイズ、銘柄は Hankook Ventus S1 evo2(MADE IN HUNGARY、UTQG:440-A-A)


このタイヤ、偏見抜きの評価でもロードノイズは大きめ。小突起に神経質でもあり、他銘柄を試してみたいところ(TREADWEARは440なので、減らなそうですけれど)。

55%の扁平率が全般的な乗り心地の良さに貢献。自車や現行Cクラスに共通する、時にふわりといなす感覚が好印象。

前席は少し長く乗るとお尻が落ち込みがち。(柔らかい革シートが起因の可能性あり。布シートを試してみたいところ)

後席は前席が後ろ寄りとなることもあり、前席の座席下を使える足元・頭上共に175cm以上ではギリギリ。座面の後傾角が少なく、前端が低過ぎの設定は、倒した時のユーティリティを優先した模様。スペース的にも大人の長時間利用には適さず。


未調整状態でのオーディオは、高音がキレイに鳴る一方、低音はやや力不足。低音を少々+にすれば、充分満足できるもの。
積載性

3

Cクラスのように後席側が盛り上がることもなく、平らな荷室。リヤオーバーハングは短いものの、容量としては充分。


不足する場合は後席の分割可倒機構によりアレンジ可能。
燃費

3

平均時速27km/hで、燃費は12km/L弱。
自車比では、低速燃費でやや劣り、高速燃費はやや良。平均するとほぼ同等の水準。

燃料計の減りが早く、表示される航続可能距離も短いなと思い、調べたところ、燃料タンクの容量は51L。長距離では燃費が伸びるとはいえ、街中の燃費を考慮すると、もう少々の容量拡大がありがたく。
価格

3

本体価格(4,900,000円)に、レーダーセーフティ(253,000円)、ナビゲーション(189,000円)、レザーエクスクルーシブ(263,000円)の各パッケージとパノラミックスライディングルーフ(168,000円)のメーカーオプション、有償色(デジタルホワイト:71,000円)が追加され、(計5,844,000円)となります。

オプションを追加していくとC180を超える価格ともなりますが、C200以上にパワフルな4MATICと考えると、(メルセデスワールドの中では)その価格も仕方ない気はします。
故障経験
なし

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