マツダ MPV のみんなの質問

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自動車 4WDシステムの違いについて教えて下さい。
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スバル
・VTD-AWD[不等&可変トルク配分電子制御AWD](レガシィなどのターボ)
・アクティブトルクスプリットAWD[電子制御AWD](レガシィなどのノンターボ)
トヨタ アクティブトルクコントロール4WD(ウィッシュ、アイシス、ヴォクシーなど)
マツダ 電子制御アクティブトルクコントロールカップリング4WDシステム(MPVなど)
ホンダ リアルタイム4WD?(ステップワゴン、ストリーム?など)
日産 オートコントロール4WDシステム(セレナ)

スバルで試乗の際、カタログの減速比の欄に前後で分けて書いてある車種は
4WDといっても普段はFFで、滑る状況になると4WDになると聞きました。
減速比の欄に前後があるのはホンダ、日産、マツダでトヨタ、スバルはありません。

ホンダのリアルタイム4WDは普段はFF状態にして燃費を向上と書いてあったと思います。
日産のオートコントロール4WDシステムはスタンバイ方式と書いてありました。。
マツダの電子制御アクティブトルクコントロールカップリング4WDシステムも同じですか?

スバルのVTD-AWDだと常に4WD(トルク前後比100:0、FF状態にならない)と思うのですが、
アクティブトルクスプリットAWDだとホンダや日産と同じようなシステムで普段はFF状態(100:0)ですか?
それとも普段は100:0にならない前後不等で場合によっては100:0も有りうるものだのでしょうか?
トヨタのアクティブトルクコントロール4WDはどうなのでしょう?

今のところ、レガシィワゴン(ノンターボ車) VS ハイルーフミニバン VS ロールーフミニバン なのですが、
4WDシステムによって候補車を絞りたいと思います(もちろん他の安全装置や快適装備、価格なども比較しますが)。
それとも、これはこだわるポイントではないのでしょうか?
雪国住まいでたまに坂道がきついところに行くので。

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ベストアンサーに選ばれた回答

最初に,スバル車に採用された4種類の4WD方式を説明しましょう。

●ビスカスLSD付きセンターデフ方式AWD

採用車種 = レガシィ ツーリングワゴンのMT車,レガシィB4のMT車,インプレッサMT車,フォレスターMT車 ~ MT車専用

センターデフ = ベベルギア
差動制限機構 = ビスカスカップリング

前後駆動力配分比 = 50:50 ~ 前輪がすべると,0:100へ近づき,後輪がすべると,100:0に近づく

後述する「DCCD」や「VTD-AWD」では、後輪駆動力を多めに設定しているので、旋回性能が、このビスカスカップリング方式より優れています。

制御方式 = ビスカスカップリングによる機械的係合(電子制御ではない)

●ドライバーズ・コントロール・センターデフ(DCCD)方式AWD

採用車種 = インプレッサWRX STI(2.0L,6MT,Fr ヘリカルLSD,Rr トルセンLSD) ~ MT車用

差動制限機構 = 遊星歯車

駆動力配分比 = 35:65(ベース)

制御方式 = 車輪速,スロットル開度,ヨーレイトセンサなどから配分比を可変。マニュアルモードあり

●アクティブトルクスプリットAWD

採用車種 = レガシィ ツーリングワゴン2.0L,インプレッサ AT車,フォレスターAT車,エクシーガのノンターボ車,レガシィB4の一番廉価な車種 ~ AT車用

差動制限機構 = 湿式多板クラッチ

駆動力配分比 = 60:40(ベース)

制御方式 = 車輪速,車速などから配分比を可変


●VTD-AWD(可変&不等トルク配分電子制御AWD)

採用車種 = レガシィ アウトバック,レガシィ ツーリングワゴンの大半のAT車(2.0Lは別),レガシィB4 大半のAT車,インプレッサWRX STI(2.5L,5AT,Rr ビスカスLSD),エクシーガのターボ車 ~ AT車用

差動制限機構 = 複合遊星歯車によるセンターデフ

駆動力配分比 = 45:55(ベース)~50:50

制御方式 = 電子制御

==================================

●4WDの分類
下記の5種類があります。あわせて採用例を示します

(1) 選択式 … 昔のオフロード車
(2) センターデフ+パッシブ式 … トヨタのビスカスカップリング式フルタイム
(3) センターデフ+アクティブ・トルクスプリット式 … トヨタのi-Four
(4) 直結+パッシブ式 … トヨタのVフレックスフルタイム,ホンダのリアルタイム4WD(初期型はビスカスカップリング,後期型はデュアルポンプ)
(5) 直結+アクティブ・トルクスプリット式 … トヨタやマツダのアクティブ・トルクコントロール

●前後駆動力配分比
(1) 選択式 … 100:0 か 50:50
(2) センターデフ+パッシブ式 … 50:50(ベース)で30:70~70:30(例)
(3) センターデフ+アクティブ・トルクスプリット式 … 同様
(4) 直結+パッシブ式 … 100:0(ベース)~50:50
(5) 直結+アクティブ・トルクスプリット式 … 同様


●アクティブ・トルクスプリット方式の作動
湿式多板クラッチの係合度を電流で制御します。FFベースであれば,前後輪の速度差がなければ,前後輪の駆動力配分比は,100:0になります。もし滑りがあれば,100:0~50:50まで変化します。

トヨタ,マツダのアクティブ・トルクスプリット
日産のオートコントロール4WD

●その駆動力配分比は?
よく,通常は,100:0といわれます(FFベースの場合)が,違います。始動時や加速時,そして旋回時など,前後輪の車輪速に差があれば,自動的に後輪へも駆動力が配分されます。このため,実際の走行場面で,100:0になるのは,頻度としては,多くありません。

●パッシブ式の作動
作動制限機構としては,ビスカスカップリングやトルセンなどを使います。回転数差を検出するのがビスカスカップリング,トルク差を検出して作動制限するのが,トルセンです。

つまり滑りを機械的に検出し,差動制限量を機械的に決めるのが,パッシブ式です。一方,アクティブ・トルクスプリット方式では,車輪速を検出し,車速や舵角などを考慮して,差動制限量を決めることができるため,より多くの走行条件に対応しているといえます。

●雪道には
よくアクティブ・トルクスプリット方式より,センターデフ方式が良いといわれますが,これはオフロードやスポーツ走行の場合であり,ほとんどの走行条件では,アクティブ・トルクスプリット方式が優れています。これは,いろいろな走行シーンで積極的に差動制限量を制御できるためです。

なお雪道などに役立つのは,4WDだけではありません。横滑り防止装置が役立ちます。トヨタはVSC,日産はVDCなどと呼ぶこの装置は,「ABS」と「トラクション制御」と「ヨー制御(横滑りを検出)」を組み合わせた技術です。これがあれば,4WDではなくても,雪道をそこそこ走れます。もちろん4WDが優れていますが。特に雨天の高速走行では,欠かせない技術です。

ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2010.8.28 00:03

お二方とも返信ありがとうございました。
とても参考になりました。
BAはとても詳しく書いていただいたこちらに。

その他の回答 (1件)

  • ↓の方の説明でほぼ間違いありません。スバルのアクティブトルクスプリットも含めては常にトルクが4輪にかかってるんで、フルタイム4WDです。またMT車に採用される50:50より可変式のが雪道に強いというオリジナルの意見は正解です。同じアクティブトルクスプリット4WDだけどフルタイム4WDのアウトランダーもありますよ。ちなみに日産はオールモード4WDという名称ですね。秋にはいよいよオールモード4×4iにトルクベクタリング機能が追加されます。SH-4WDに並びます。

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