マツダ デミオ 「コンパクトカーなのに高級車の内装かつ乗り心地」のユーザーレビュー

コンパクトカーなのに高級車の内装かつ乗り心地

2024.10.20

総評

現在のマツダの安全化・高級化路線を体現した車でした。マツダがこの車から安全かつ高級な車作りに舵を切ったため、自分の求めるものと離れてしまったことを強く感じました。私のような昔の「走り屋」の生き残りたちからすると、そもそも今の安全装置は運転が下手な人たちのためのものであり、自分たちには必要のないものです。それが付いているせいで値段が上がり、かつ本来の性能を発揮できなくなってしまっていることに不満を感じます。しかしこれも時代の移り変わりのなせる業なのでしょう。私たちも60歳を超え、日本の中心にいて世の中を動かしていく者たちではもはやありません。自分たちが経験したことが、少しでも次の世代に役立てばいいと、書き残すだけです。

満足している点

1300ccなのに、内装は白の本革で高級車並みのゴージャスさでした。アクティブ・ドライビング・ディスプレイもとても見やすく、マツダコネクトも超高性能でした。

不満な点

今まで所有した車の中で、最も年式の新しいものですが、前車と比べて車体が重く1300CCの良さが薄れているのがno goodです。マツダ一押しのオルガンペダルですが、どう調節してもヒール&トウができずじまいでした。新たに購入したDEデミオがペダルカバーを付けただけで簡単にできるようになったのと対照的です。MT乗りにとって、ヒール&トウを使ったシフトダウン時の流れるようなスムーズさがドライビングに必須なので、それができない不満から、ほとんど乗らず１年ほどで手放してしまいました。

デザイン

3

評価は分かれるところですが、ワンパターンではあります。過去のホンダが一時期同じことをしていました。ホンダはその後魅力的な車作りに苦労していましたが、マツダはどうでしょうか。

走行性能

3

扱いやすいエンジンですが、厚木から御殿場に行く246の登りでは力不足を感じました。ただ高速では回転数がちょうどよく快適に走ることができました。ミッションの入りが渋く、慣れるまで少し時間がかかりました。もともとMTは10万キロに耐えられるように、かなり緻密かつ頑丈に作ってあります。５万キロを過ぎたあたりからやっと滑らかに入るようになるものです。昔はMT乗りが多かったので、そういうことはみんなが当然のように共有していたのです。AT・CVTは誰が運転しても同じですが、MTは下手かつ不慣れな者が運転するとすぐ壊れます。そういう人たちが運転したMT車を運転するとクラッチがいかれていることがまあ多いのです。湘南マツダの店舗名は伏せますが、若いメカがATと同じ感覚で荒く扱ったのでしょう、私の目の前で「ガリッ」と大きな音を鳴らしたのには、怒りよりも時代を強く感じてしまいました。

乗り心地

5

コンパクトカーらしからぬ内装で乗り心地はよいです。アクティブ・ドライビング・ディスプレイはとてもよい出来です。ほとんどメーターを見る必要がありませんでした。マツダコネクトも慣れれば使いやすくハイスペックです。本来デミオクラスの車に着いているような物ではありません。純正の足廻りは、ショックアブソーバーが良い仕事をしており、以前のマツダにあった固さはないです。乗り心地はとてもソフトで、よくできています。

積載性

4

積載性は普通です。あまり荷物を積みませんでした。

燃費

4

燃費はリッター15キロぐらいです。余暇に使うだけだったので、あまり気にならなかったです。

価格

5

DEのデミオを手放した後、ワゴンRに乗っていたのですが、どうしてもMT車に乗りたくなり、近隣で探しました。カーセンサーに掲載されるとすぐに湘南マツダ大磯店に見に行き、一目見て購入を決めました。５年落ちの走行4000kmが100万円でした。ボンネットに大きな傷がありましたが、プロショップ厚木さんの鏡面仕上げの磨きで輝くばかりの美しさになりました。DEデミオに比べると安全装置が格段に増えていました。シートが本革でアクティブ・ドライビング・ディスプレイ、マツダコネクト等がすべて付いてこの値段は安いです。

故障経験

特にないです。