マツダ キャロル 「クルマレビュー ～オートザムキャロル　E-AC6R」のユーザーレビュー

クルマレビュー ～オートザムキャロル　E-AC6R

2023.3.28

総評

遠い昔の話になりますが、父親のお下がり且つ私が初めて所有した車であるサンバートライXS（V-KV3・1990年式）の代車として来た車でした。
「すっぴんキャロル」
のフレーズにて後藤久美子が出演したCMがオンエアされていた頃でしたので、本当に遠い昔とお分かり頂ける筈です。

スバル車でなかった理由としましては、具体的には出勤途中で貰い事故に遭い、相手車側の保険会社を介して用意されたレンタカーだった為です。
拠ってタイトル画像はGoogle画像から拝借し加工したものを使用しましたので、何卒お許しください。

グレードは判りませんがフルタイム4WDと3速ATの組み合わせ、車体色はベイブルー（濃紺）でした。
エアコンは基よりパワーステアリングとパワーウインドウは付いておりましたがフォグランプは無し、装備内容からしましたらHG辺りかも知れません。

可愛らしさを強調した先代モデルから一転して、左右ドアとリヤバンパーを流用しつつ多少武骨になった印象のスタイリングですが、個人的には気に入っておりました。
しかしながら、サンバートライXSも当時の職場（高校卒業後最初に就職した職場、2008年に倒産）では唯一の軽自動車でしたがこのキャロルもまた然りで、同じく新卒の女子でさえもUZS131やFPAY31（何れも勿論中古）などと言った高級車に乗っていた社員ばかりだった中、随分と嘲笑のネタにされたものでした。
因みにサンバートライXSは、4ナンバーという事から修理完了後も仕事上で散々こき使われ、1トン近い過積載を何度も強要され続け
（サンバートライ/ディアスKV系の最大積載量は200kgです）
サスペンションがへたった末、その年の秋に帰宅途中で2度目の貰い事故で横転し、全損にて廃車となりました。

サンバートライXSの話は此処迄にして、やはり3速ATでは60km/hを超えると騒々しく、70km/hを超えると浮わついた感じが強くなり高速道路では緊張を強いられました。
その浮わついた感じは助手席でもよく判るほどで、着座位置の低さも重なり、私の母親からは
「お尻が摩擦するかと思った」
「あのキャロルで高速道路行くのはもう勘弁して欲しい」
と事ある毎に言われたものです。

5速MTにてという但し付きで、私1人で乗るのでしたら十分と言えば十分です。
ただ一番新しい年式でも四半世紀前に達する事から、現役車を見掛ける機会は皆無に近くなり、今や中古車サイトにて検索してもヒットする台数が僅少となりましたので、好き嫌いは別にして実用車として考えるとかなり厳しいと言えます。

満足している点

・視界が良い。
・ヘッドランプが突き出たボンネット形状の為、狭隘路でも見切りが良い。
・インパネのデザイン。

不満な点

・フロントドアのロックノブが頼りない造りで、ドアをやや強く閉めると振動でロックノブが中途半端に下りて閉じ込みしやすかった。
・一般道でも高速道路でもアンダーパワー気味。
・70km/hを超えると浮わついて緊張を強いられる。
・3速ATの為、高速走行は騒々しくなる。
・前席の着座位置はもう少し高い方がいい。

デザイン

4

私の母親からは大不評でしたが、内外装共々私は気に入っております。

走行性能

2

全般にアンダーパワー気味な事に加え、フルタイム4WDと3速ATの組み合わせですので、高速道路や山坂道ではストレスを禁じ得ません。
まあ私が現在乗っているR2 Rタイプも、登坂となりましたら負けじと意気地無しでございますが。

ハンドリングは一般道では中庸と言えますが、70km/hを超えますと浮わついた感じが強くなり、高速走行では同乗者共々緊張を強いられます。

乗り心地

2

一般道では可もなく不可もなくという処で、1時間程度の乗車時間なら問題ありませんが長距離走行では疲れるものがあります。
加えて3速ATですので、60km/hを超えると会話も大声にならざるを得ないほど喧しくなり、70km/hを過ぎるとサスペンションが浮わつく感じも重なって、特に長時間の高速道路走行は地獄と化します。

積載性

3

試してはおりませんが、後席を畳めば買い物などで大いに活躍する筈です。

燃費

3

概ね11～13km/Lくらいだったと記憶しております。
フルタイム4WDと3速ATの組み合わせですので、高速走行では燃費が落ちやすいです。

価格

3

レンタカーでしたので判りませんが、オプションというオプションは無かったと思われます。

故障経験

暖機していた時に降りてドアを閉めたら、振動でドアロックノブが中途半端に下りて閉じ込み…
というのを2回やらかしました。
私の父親曰く、父親の同僚が乗っていたヴィヴィオ3ドアでも同じ事があったとの事でしたが、キャロルの場合も、恐らくドアロックノブに不具合があったと思われます。