ロータス エヴォーラ 「エヴォーラは“心と触感”で味わうクルマです。 一見レベルでは、そう…例えばディーラー試乗とか、ネット動画を見るとか、雑誌の評価を読むとかでは当然」のユーザーレビュー

エヴォーラは“心と触感”で味わうクルマです。 一見レベルでは、そう…例えばディーラー試乗とか、ネット動画を見るとか、雑誌の評価を読むとかでは当然

2012.5.9

総評

エヴォーラは“心と触感”で味わうクルマです。

一見レベルでは、そう…例えばディーラー試乗とか、ネット動画を見るとか、雑誌の評価を読むとかでは当然、値段に見合っているようには思えない筈です。

でも最低１週間は乗ってみて、街、山、高速道路をたくさん走ってみて欲しい。その印象はきっと変わる筈。

そのときアナタは、絶対に“今までに体感したことのない何か”を手にすることができます。

“今までに体感したことのない何か”

それは、究極のアナログ。
アナログとは、弛まぬ連続性。
どんなに頑張っても、細切れ処理に拘束される電子制御の世界では実現できない世界。

エヴォーラは、そこにいます。

勧めるなら、敢えて無過給仕様。
私はエヴォーラを手にして、エンジンパワーというものが時に邪魔者になるということが解りました。
だって、あの“乗り味”を心から味わい尽すには、パワーって不純物みたいなものだから。
ほら、本当に美味しいごはんって、フリカケなんかかけると却ってその美味しさがわかんなくなっちゃうでしょ？
そんな感じ。

嘘は言わないから、機会あればとにかく１週間、毎日乗ってみよう。

満足している点

天才エンジニア、ロジャー･ベッカー最期の、渾身の一作。

アルミを接着材で接合したシャーシとか、鍛造アルミサスペンションとか、ＧＦＲＰの軽量カウルとか、そんなことはどうでもいい。
このような“手段やギミック”を語るべきクルマではなく、触感やエモーションで訴える存在、それがエヴォーラ。

アジリティ、安定性、堅牢性、乗り心地、適度な静けさ…こういったものが全て極めて高い次元で、しかも同時に味わえる。

“路面の手触りまでわかるのに、乗り心地は抜群”
或いは、“素早く安定、静かで刺激的、しっかり踏ん張るのに温かく包み込まれるような安心感”って、同時に実現できるのかな？
これらはエンジニアリング面においてはすべて矛盾する課題だけに、すべてバランス良く実現したロジャー氏の設計と、これを実現したロータスの技術力に、ただただ感服。

あ、エンジン音についてはロータス純正（LCI製ではない）のサイレンサーを別途装着しているから、ノーマルのエヴォーラＳのことはわかりません。このサイレンサーつけてる限りで、ナラシ（3000回転以下）状態の音質については“出しゃばらない綺麗な音”。

不満な点

オール本皮なのに垢抜けない内装。
しかも内装の傷つきやすいところまで本皮。
折れそうな手触りのウインカーレバー。
工作精度の低い樹脂部品。
フォグランプがリヤだけ。
優雅なスタイルをぶち壊す巨大なディフューザー。
（個体によっては）フロントガラスが歪んでる。
シフトが固い（添加剤で解決）、低速でのミッションベアリングノイズ。
部品の納期が遅い。
エクＳよりはマシだが、それでも絶望的な後方視界。
何でもかんでもオプション扱い、実際に普通に乗ろうと思ったら、小売希望価格に100万円以上の追加は必須（私のやつは諸経費込み1400万円くらいした）。

そして…このクルマは宣伝が下手すぎる。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験