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ロータス エリーゼ 「ギリギリ日常使いできるダイレクトなスポーツカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
2
燃費
5
価格
3

ギリギリ日常使いできるダイレクトなスポーツカー

2022.1.21

年式
2010年9月〜モデル
総評
軽量な車体に普通なエンジンを載せてスポーツカーを造るということは、決してコンセプト的には難しいことではない。しかし、ビジネスとして成功させたロータスは立派と言える。様々な問題があるのかもしれないが、改めて振り返るとロータスにはエリーゼを作り続けて欲しいと強く感じてしまう。
満足している点
ドライバーが主体であるということをダイレクトに感じさせてくれるドライビングフィールを持ちながらも、エアコンやオーディオが備わっていて、ギリギリ普段使いもできるというポイントがありがたい。運転自体はさして難しくないので、日常使いをしながら特別なクルマに乗っているという所有欲を満たしてくれる他に類を見ないモデルである。
不満な点
趣味性が高く割り切ったモデルなので、一般的に見れば欠点と言えるポイントも多いが、このクルマのコンセプトを考えると欠点と言えるのはシートではないだろうか。フルバケットタイプが装着されているが、それにしてはホールド性が乏しい。オプションでもいいからアフターパーツのようなサイドサポートがしっかりとあるシートが用意されていれば、さらに運転が楽しかったであろうに違いない。
デザイン

5

写真で見るとキュートな印象を受けるが、実物を目の前にすると低く構えたノーズや、絞りがキツイボディライン。空力を考えた各部の処理などがヤル気を感じさせてくれる。実物を見ると「カッコいい!」とクルマ好きならば誰もが感じるデザインとなっている。クルマ好きなら一度は実物を見てほしいデザインだ。
走行性能

5

パワステもなく、メカニカルノイズも車内に入ってくるためかなりクルマをダイレクトに感じることができる。軽量な車体で圧倒的な旋回性能を実現していて、運転が好きならば一度味わってほしいステアリングフィールとなっている。リアの安定感は抜群で、このクルマのリアをブレイクさせるには相当なドラテクとコーナーへの進入スピードが要求される。初心者が乗っても楽しいし、上級者にとっては奥が深いドライビングフィールとなっている。
乗り心地

5

乗り込むのに一苦労するサイドシル、常に車内に入ってくる燃料ポンプの音、パワステレスの重たいステアリングと快適性はかなり低いが、意外と乗り心地はしなやかで良い。もちろん、高級なGTなどと比べると分が悪いが、ガチガチに硬められておらず低速で乗っても不快な感じはあまりしない。ドライバーへのインフォメーションも柔軟かつしっかりと伝えてくれる。
積載性

2

はっきり言って積載性は求めてはいけない。リアトランクは用意されているが、それを頼りに旅行に行けるかと聞かれればノーと答えたくなる(人によっては工夫次第でといった具合)。一人だけで移動するならば日常使いもそう困らなくはないが、多くの荷物を乗せるようなシーンでは他の移動手段を考えた方がいい。
燃費

5

軽量な車体のため燃費はスポーツモデルとしては良好な部類と言える。エンジンも決して特別なものを使用しているという訳ではなく、グレードや年式によっては実用的なエンジンを搭載しているので、気を使って燃費走行をすればスポーツモデルとは思えないほどの燃費を記録することもできるだろう。
価格

3

シンプルな構造であるため、内装がしっかりと備わっている他のヨーロッパスポーツモデルと比べると割高感を感じてしまうのは致し方ないと言える。また、既に新車では手に入らないので中古車市場も値上がり傾向になっている。理解ある人であれば新車の金額は大幅に高いとは感じないと思われる。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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