レクサス RX 「思い描いた走りとゆとりを叶えるクロスオーバー。」のユーザーレビュー

ふぃおらの ふぃおらのさん

レクサス RX

グレード:350h“バージョンL”(CVT_2.5) 2025年式

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
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乗り心地
-
燃費
-
デザイン
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積載性
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価格
-

思い描いた走りとゆとりを叶えるクロスオーバー。

2026.3.5

総評
◼︎総評
気になる点が外観やインテリアカラーのカスタマイズの不足しか見当たらなかったことが、このRXというクルマの完成度の高さを物語っている。

ガソリンターボ、ハイブリッド、PHEV、ハイブリッド×ターボの4つのドライブトレインで、オーナーのライフスタイルに寄り添い、応えるRX。多彩なキャラクターと豊富なバリエーションにより、ややもすると退屈な走りになりやすい大型SUVに、車名どおりの「輝き」が添えられている。

エントリーモデルでも700万円を超えるプライス設定であるが、その価値は十分にあるし、驚異的なリセールバリューを考えると、その他のレクサスSUVと比べコストパフォーマンスの高さすら感じられる。

「これぞ高級車。」という穏やかで伸びやかな動きを見せるRX350h version L。

大人4人が快適に移動できる極上の空間。
良く動く足回りと緻密な電子制御で黒子に徹する控えめなキャラクターで、週末の遠方ドライブや温泉に出かけたりと、豊かなライフスタイルを想像させ、心まで明るく弾ませる大人のSUVである。



※今回のレビューは1泊2日のスケジュールで、Dから自宅までの往復を走行した際に感じた内容である。
市街地での短時間試乗につき、現在乗っているNX350h F SPORTとの比較になること、ご容赦ください。
満足している点
◼︎大切な方をおもてなしするSUV
試乗するまで、現行型のRXとNXの間には、先代までのそれらの間に感じられた外装面、内装面、動力源などのヒエラルキーを含めた違いは感じられなかった。
RXは車幅が1,920㎜あり、シート座面も広々としており、いかにも北米がメインマーケットであることが窺い知れる大柄のSUV。
センターコンソールも堂々と幅広く助手席との距離を感じられるほどで、緻密なイメージというより大らかな雰囲気を醸している。

リアシートに関してはシートサイズ、レッグスペースともに十分すぎる広さで、本車両のversion Lには、後部シートリクライニング機構が設定されており、迎える方を十分におもてなしできる。
また、後席では足を組んで乗車することも可能であり、加えて、EVのバッテリー搭載スペース問題とは無縁のため、RZと比べてフロアが低くなっており、RZのように後席に座ると両膝が高くなるような違和感のある姿勢とはならず、自然なポジションで快適に移動できる。
大人3名以上で移動する機会が多い方、お客さまや大切な人をお迎えする機会がある方には、RX version LはレクサスSUVの最適解となるだろう。

◼︎安らぎとゆとりのある空間
運転席に腰を下ろすと目に留まるのは、非常に美しい間接照明。
助手席前のダッシュボード上のパネル、4枚のドアの間接照明は、はっきりとわかるほどの輝度で上質感とリラックスできる空間を演出している。マルチカラーでオーナーの気分や趣味が色濃く反映される車両カスタムは素直にうれしい。

NX比で感じたのは、version Lはステアリングが細くグリップ感が落ちること、加えて、巨大なセンターコンソールにより相対的に作りが大味に感じられること(高い質感であることは間違いないが、加飾のないプラスチック面が露わになっており、若干チープに感じられた。)に気が付く。
一方で、メーター内の画面面積が大きくなっていることで、表示できる情報量が多く、細かくなり、併せて画素数が高まり、視認性と所有欲を押し上げている。これだけで「良いもの」に触れている。という気分になれる。

◼︎懐の深いオールマイティなキャラクター
1,920㎜の車幅に慣れるまで、住宅路での取り回しや駐車は少し気になったが、NXから乗り換えても問題なく取り扱えた。
また、AWD仕様を選択した場合は、DRS(ダイナミックリアステアリング)が搭載されるため、一定車速以下では反異相、一定車速以上では同異相にリアホイールが切れるため、狭い場所での回答性と高速走行時の安定性は一層高まる。

走行中の車内はEVのRZに引けを取らないレベルの静けさで、遮音性の高い合わせガラスの効果を実感できる。
また、NXと比べ、ハイブリッドシステムやバッテリーに調整・改良が入っているのか、モーター走行可能域が幅広く、時速40~50kmでもモーターで走行できる場面が多かった。
信号待ち等の停止状態からのハイブリッド車の発進・加速の気持ちよさと軽やかさは、一度味わうとピュアガソリン車に戻れなくなる。

このRXもNXもハイブリッドモデルの加速は爽快感があるが、車両重量の違いからか、NXの方が停車状態からの加速や中間速度域からの加速が鋭く、飛び切り速い。一度経験したが、NXの停車時からの加速はタイヤからスキール音がするほどに凄まじく、燃費を稼ぐためのハイブリッドであると同時に、走行性能を底上げしサポートするための過給機的な位置づけでもある。
ラグジュアリーなRXの世界観と、スポーティなNXの世界観とをうまく棲み分けするため、電動システムの出力方法がコントロールされている可能性がある。
この点について、購入を検討されている方は、RXとNXのデザインやサイズ感だけでなく、一度、同じパワートレインの車両を乗り比べることをおすすめする。キャラクターが異なることに気が付くだろう。

レクサス・トヨタのハイブリッドシステムは完熟の域に達しており、モーターとエンジンのバトンを繋ぐときの息継ぎのないシンクロには感動する。ハイブリッドシステムの気持ちの良い走行フィールはSUVでも十分に楽しめ、我慢せずに走らせても、冬場、NXで25km/ℓをコンスタントに叩き出す。

◼︎豊富なパワートレイン
RXの凄さはそのラインアップの幅広さにある。
ドライバーズカーとしての性格を持つ2.4ℓターボのRX350、より落ち着きのある乗り心地と電気リッチな走行性能を堪能できるPHEVのRX450h+、そしてパフォーマンス重視のターボ×ハイブリッドのRX500h F SPORT PERFORMANCE。

RX350hの2.5ℓハイブリッドシステムについても完成度は非常に高く、その伸びやかなエクステリアデザインに相応しい優雅な身のこなしをする。RX350hに乗り込み、ほんの数分少し走らせただけでも、あらゆるクルマを乗りついてこられた諸兄姉には、「そうそう。高級車って、こういう動きだよね。」と深く頷き、口角が緩むに違いない。

乗員全員の快適性を確保しつつ、移動の楽しさも忘れていない大人の余裕を感じさせる大らかで逞しいキャラクター。
オーナーの性格や使用方法、SUVに求める価値に応じて、RXは数多くのラインアップで応える。
このキャラクターの多さにRXという車両が持つ基本性能の高さと懐の深さが窺える。

不満な点
◼︎制限される「カスタマイズ」の楽しさ。
ボディサイズや価格など数値上の差異はあるが、搭載するエンジンやハイブリッドシステム、インフォテイメントシステムは、現行のRXとNXとでは共用するものが多い。
加えて、近年ではトヨタ車でも水平展開されている技術が数多くあり、発売年度によってはレクサスよりトヨタ車の方が機能的に充実しているものまで見受けられる。

話しは逸れるが、EVを含めた電動車の車両構造や規格、パッケージングは、これまでにあったようなグループ内でのヒエラルキーの壁を無くすものであり、違いや差を出しにくく、単一性や標準化を推し進めることになると思われる。
均一に規格化されたパッケージングを共有するグループ内のメーカー間に差をつけるには、外装・灯火類の高機能化や魅せ方、インテリアデザインや素材の高品質化などの付加を与えるほか、「乗っていて楽しい」、「極上の移動空間である」などの特別な体験や官能性を追及するクルマ作りが、一層加熱していくのではないかと思う(LEXUS RZ550e F SPORTに搭載される疑似マニュアル操作感とトルク感を楽しめるインタラクティブマニュアルドライブなど)。

話を戻して。
北米ではRXハイブリッドモデルにF SPORTフェイスの設定があるが、日本市場には導入・展開の見込みがないとのことで、NX350h F SPORTを乗っている私にとってはとても悔やまれる。
私のように、ハイブリッドモデルの軽快な加速感に、迫力のあるフロントグリルやよく動く電子サスペンションをはじめとする、F SPORTのアグレッシブな見た目と走りを1台で味わいたい!と思う方は少なくないだろう。
たとえ、AVSスポーツサスペンションが未搭載の北米仕様のような「F SPORTルック」のパッケージングでも、商品力は大幅に強化されると思うが、SCさんにと話している中で漏れ聞いたのは、ハイブリッドモデルの電動感の強い豊かな走りには、version Lの設えがその世界観に即しているのではないか。とのことだった。

また、これはRXだけの話でなく、レクサス全体で気になるのは、近年、外装・内装の選択できるカラーが非常に少なくなっていること(年々選択できる幅が狭まっている)。
PORSCHE 911のように縫製のステッチカラーまで選択可能。とまではいかなくとも、せめてシートや内装のカラーバリエーションをもう少し増やしてほしい、シートカラーと内装カラーを分けて選べるようにするだけでも組み合わせで自由度は上がる。

例えば、LEXUS LBXに設定される「Bespoke Build」を他の車種にも幅広く展開し、カスタマイズのメニューをより細かくすることで、オーナーの満足度は格段に上がると思う。
一昔前のレクサスを知っている諸兄姉には、現在のレクサスはシンプル。というより簡素化・トヨタ車との共有化が進みすぎて、さみしい。カスタマイズグレードはその分の価格を上乗せしても一定数需要はあると思う。

欲を言えば、外装色も随時改廃を進めてほしい。
チタニウムカーバイドグレーやニュートリノグレーなどのマット感のあるクレヨンカラーも少しずつ設定車種が増えているが、レクサスがこれまで大切にしてきた透明感のある高輝度カラーもアップデートし、鮮やかで豊富なカラーバリエーションを守ってほしい。

LBXではトヨタ車のカラーコードがそのままのため、色彩名称は違えど同じカラーと思われる。また新型RZに設定される新色のソニックセレナイトはトヨタのプレシャスホワイトパールと同じカラーコードである。
コストを抑えるためには仕方のないことなのかもしれないが、目に見える露骨な平準化とコストカットには、さみしさを感じずにはいられない。オプション設定でもいいので、選べる楽しみは維持してほしい。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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