レクサス IS 「上質なカジュアル車から、本格的高級車への脱皮」のユーザーレビュー

Danny Wong Danny Wongさん

レクサス IS

グレード:500“Fスポーツ パフォーマンス”(SPDS_5.0) 2025年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
4
乗り心地
5
燃費
1
デザイン
4
積載性
3
価格
3

上質なカジュアル車から、本格的高級車への脱皮

2025.5.17

総評
中期型(MY2018)のIS350Fスポーツを気に入りすぎて、またISにしました。
7年8万キロ乗った350は、高級感とカジュアルさの両立が絶妙でドライバーに気を遣わせないところが好きだったんですよ。下駄代わりに乗り回せる気軽さがあるのに、作りもそれなりに高級で安っぽい我慢を強いてこないところが。

そのIS350があと1年半くらいで乗り換え時期かな、ということで、長納期を見越して次に乗る車を探し始めたのですが、結果的に納期も想定よりずっと早く(ISは生産停止中だったのが再開)、またレクサス自体の製品耐久性が異常に高く10万キロくらいじゃまだ全然シャキッとしてるので、その気になればもう少し引っ張ることもできた乗り換えでした。

今回、500が納車されたあと10日くらい経ってから350の引き取りだったので、少しの期間だけ2台を行ったり来たり乗り比べることができました。

7年経った車と新車の比較だし、そもそも私は足回りの動きだとか内装の質感だとかの違いの分かる男では全くないので、ほとんど「なんとなくそんな気がする」レベルのレビューとなり、大して参考にはならないかもしれません。

という前置きのうえで感じたことを書きますと、エンジンの違いをさておいても、後期型になってより高級感が増している気がしました。
ドアを閉めるときの重厚感、車内の静粛性、乗り心地のまろやかさ、オーディオの音、内装の質感、などなどがより熟成されている感じがして、基本同型車への乗り換えだけど新型車として十分満喫しています。

内装は、後期型では材質等がコストダウンされているものだと勝手に思い込んでおりましたが、実際に触ってみるとむしろ良くなっている気すらします。細かい一例を挙げれば、エアコンのルーバー。中期の長方形から後期の丸型へと変更されていますが、後期型は動かしたときの触り心地が実にいい。
ただ天井内張りは、ジャージみたいな目の粗い後期型よりも、習字の下敷きみたいな柔らかい中期型のほうが好きでした。

レクサスは値引きをしないので、じゃあモデル末期の車はどこでお得感を出すのか?というと、やっぱりメカの熟成と、使用素材のグレードアップにより、製造コストの低減分を還元してもらえればありがたいですね。(実際に内装素材をグレードアップさせているのかどうかは知りませんけど。)

そんなわけで、エンジンの余裕と乗り味・質感の向上により、中期型よりもワンランク高級な車になったような気がして、より丁寧に乗るようになりました。そのぶん、下駄感覚のカジュアルさは少し薄れたかもしれません。

おまけに白本革シートを選んだので、子どもを乗せるのもちょっと気を使うようになりました。
でもこの白インテリアはいいですよ。白黒コンビネーションがとても落ち着いていて。

さすがに今どき5Lで8気筒あると、街をすれ違う1セグメント上のメルセデスやBMWの最近モデルに対して変な優越感を感じます(笑)。
満足している点
・350よりもさらに「でかいエンジン載ってる感」が確実にある。パワー感というより、余裕感。やっぱりこういうのはよい。こんだけあるとジンベイザメのようにゆったり優雅に走れる。

・スポーツモデルとして尖らせず、落ち着いた乗り味にしているところ。

・高回転まで回したときの脳みそと共鳴するような音の響きは、そりゃもう素晴らしいですよ。このためにこのグレードが存在しているようなものです。なんとなく助手席のほうがより響いて聞こえるような気がした。

・マークレビンソンは今回の仕様変更でワット数が上がってるという噂ですが、中期型と較べて中高音域のクリアさが上がっているような気がします。管楽器の存在感が増して聴こえます。
一方で、ウーハー低音の厚み、ビート感が薄れてるような気もします。単にサラウンド設定の違いかもしれません。
クラシック向きです。
不満な点
・中期型より若干大きくなって、狭い路地でこれまでよりやや気を使うようになった。

・燃費は350(3.5L V6)と比べて1〜2割ほど悪化か。高速はそんなに悪くないけど、街中では大きく落ちる。

・電子ウインカーは個人的には節度感があって好きなんですが、クリックさせる手前(半押し状態)の「車線変更モード」において、中期型は押し当ててるときだけ作動していたのが、後期型では1回押すだけで数秒間ウインカーが勝手に作動し続ける。間違ったときキャンセルしづらい。これは改悪だと思う。

・手元でのインフォテイメント操作が、中期型のマウス型レバー入力から、後期型ではRC等と同じトラックパッド型なぞり入力(+タッチスクリーン)に変わっています。
個人的には中期型のほうが好きです。走行モード変更ダイヤルと位置が入れ替わり、左奥から右手前に移動してしまったのと(左奥にあると、自然に手を下ろした位置になる)、マウス型レバーが反力でもってカーソルを動かせる位置を限定してくれたのが理由です。

・LFA直系の動くメーターリング。中期型ではエンジンを始動すると毎回定位置(真ん中)からスタートしたんだけど、後期型では前回乗車時のメモリーが引き継がれてしまう。
こういうギミックは「いざ」という時ムダに動かすのが楽しいので、いちいち定位置に戻してもいいんだよ、と思う。
デザイン

4

中期型と、ビッグマイチェンされた後期型の外装デザインは、それぞれに魅力もあれば欠点もあります。

顔つきはかっこよくなりました。中期型は目が小さくて寝不足のライオンみたいだったけど、後期型においてスピンドルグリルとヘッドライト周りのデザインが完成された感があります。

一方、リア周りはクーペ調の後期型より、セダンらしい前期型のほうが個人的には好きです。

500専用のボンネットの膨らみは、横から見たときのノーズのなだらかなラインをスポイルしている印象。素モデルのほうがきれい。

走行性能

4

・500馬力近くあるけど、ターボと違ってトルク感が穏やかなのがいい。350と比べても、いい意味で大差ない。

・ハブボルト締結ホイールへの変更によりハンドリングが引き締まって云々……と評論家が言うが、その効果は私にはさっぱりわからない。でもエンジンがこれだけデカくなってもそこまでネガを感じないので、けっきょく足回りの熟成がプラスに働いてるということか。
まだゆったり走ってるだけなので、いずれどこかで振り回す機会があれば違いがもっとわかるかもしれないです。
乗り心地

5

なんとなく中期型より静粛性が高まっている気がする。
ライドの上質感も上がってる気がする。経年劣化やタイヤの違いのせいかもしれないけど。
積載性

3

・中期型にあったナビスクリーン前のスペース(スマホを置くのにちょうどいい)が無くなった分、わずかに使い勝手が落ちた、かな?

・室内はあんまり物の置き場がないけど、トランクは中期型と同じく十分広い。
燃費

1

高速で10km/l台〜最高条件で13km/l台程度。街中で6km/l〜8km/l程度。
壊滅的じゃないけど、ムダにガソリンを燃やしているようでやっぱり罪悪感を感じる。長距離通勤を毎日するなら、好燃費の車がもう一台欲しくなる。
価格

3

いやこれ、相対的に見ればかなりお得ですよ。いまどき1千万円未満でV8セダン売ってくれるメーカーなんて他にありません。

質感・高級感についても、個人的には値段相応のものがあると個人的には思います。高級ドイツ車に乗り慣れている方々は異論あるかもしれませんが。

標準装備から外れている、500ファーストエディション/モードブラック用のBBS鍛造ホイールはちょっと高いよね……。
最初見積もりに入れてみたけど、標準(鋳造)のデザインも悪くないと思ってやめた。
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