2017年7月
■2017年7月
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ミッドサイズのラグジュアリーSUV「レンジローバー・ヴェラール」を2017年7月11日に発表、同日より受注を開始した。
レンジローバーファミリーでは「レンジローバー・スポーツ」と「レンジローバー・イヴォーグ」の中間に位置する4番目のモデル。エクステリアは滑らかな面と曲線を用いたクリーンでエレガントな仕上がり。ランドローバーでは初となるドアパネル収納式の「デプロイアブル・ドアハンドル」やセグメント初となる「インテリジェントハイビームアシスト」と「アダプティブフロントライティングシステム」を備えた「マトリックスレーザーLEDヘッドランプ」などの最新技術と、細部にまでこだわったスタイリングが特徴。ボディは全長4803mm×全幅2032mm×全高1665mm、ホイールベース2874mmと、レンジローバー・スポーツに迫る大きさだ。
インテリアはシンプルかつ上質な仕上がりを見せており、従来のレザー素材に加え、クヴァドラ社とのコラボレーションで開発されたモダンで耐久性にすぐれたプレミアムテキスタイルが設定された。また、すべてのグレードに10.2インチのタッチスクリーンからなる最新のインフォテイメントシステム「タッチプロ デュオ」を標準装備し、ナビゲーションを表示しながらエアコン調整やエンターテイメント機能が使用可能となっている。TFTバーチャルコクピットやヘッドアップディスプレイ、リヤシートエンターテインメントシステム(オプション)なども用意されている。
5人乗りのキャビンは多彩なシートアレンジが可能でラゲッジルームは通常673L、後席を折りたたむと1731Lまで拡張することができる。後席は40:20:40分割が可能で4人乗車でスキー板などの長い荷物を積み込める。
エンジンラインアップは3.0リッターのV6スーパーチャージド・ガソリンエンジン(最高出力380ps・最大トルク450Nm)、2.0リッター4気筒インジニウム・ガソリンエンジン(300ps・400Nmと250ps・365Nm)、2.0リッター直4インジニウム・ディーゼルエンジン(180ps・430Nm)を設定。トランスミッションは全車8速ATでフルタイムAWDの組み合わせとなる。
悪路走破能力の高さはレンジローバーならでは。電子制御エアサス装着車では50㎞/hまでのオフロード走行時は46mm車高を上げて最大251mmのロードクリアランスを確保。また、アプローチアングル28.89度、デパーチャーアングル29.50度、最大渡河水深650mm(エアサスペンション装着車)を確保している。AWDシステムは通常50:50のトルク配分が行われ、路面状況に応じてリヤ100%~フロント100%の配分までコントロールが行われる。エンジン、ギヤボックス、ディファレンシャル、サスペンションなどを最適に設定する「テレイン・レスポンス」も標準装備され、走行状況をモニターし、自動的に最適な車両設定にする「テレイン・レスポンス2オート」も選択可能だ。
さらに後輪の滑りを抑えてトラクションを最大限に引き出す「アクティブリヤロッキングディファレンシャル」、ドライビングスタイルに合わせてスロットルマッピング、ギヤボックスのシフトポイント、ステアリング設定、サスペンションを好みにカスタマイズできる「コンフィギュラブルダイナミクス」、滑りやすい路面や下り坂でもステアリング操作のみで一定速度が保たれる「オールテレインプログレスコントロールシステム(ATPC)」などの電子デバイスが設定されている。
先進安全装備についてもレーンデパーチャーワーニング(車線逸脱警告機能)、自動緊急ブレーキ、360度ビュー&パーキングガイド機能付きサラウンドカメラシステムを標準装備し、ブラインドスポットアシスト、レーンキープアシストなど、充実したドライバー支援システムを装備する。
充実したバリエーションを展開し、エクステリアカラーも13種を用意する。2018年モデルのみに装備を充実させた最上級モデル「ファーストエディション」が設定されている。
■2018年5月
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ミッドサイズのラグジュアリーSUV「レンジローバー・ヴェラール」に、初となる特別仕様車「ベーシック」、「プラス」、「ダイナミック」を設定して、2018年5月22日に受注を開始した。
今回の特別仕様車は、「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー 2018」受賞を記念したモデル。「ベーシック」は2.0リッター直列4気筒ディーゼルエンジン(最高出力132kW/180PS・最大トルク430Nm)、「プラス」は前出のディーゼルエンジンと2.0リッター直列4気筒ガソリンエンジン(最高出力184kW/250PS・最大トルク365Nm)、「ダイナミック」は前出のガソリンエンジンを搭載する。また3モデル共通でアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やリモート機能、コネクトプロパックなどを標準装備した。
「ベーシック」は「レンジローバー・ヴェラール」をベースに、エントリーグレードとしての商品力を強化し、特別装備を追加しながらも価格を据え置きとした。
「プラス」は「レンジローバー・ヴェラール」をベースに、18インチアロイホイールを装着。エンジンタイプとシート(パーフォレイテッド・グレインレザーシートまたはパーフォレイテッド・グレインレザー・スエードクロスシート)の選択肢をそれぞれ2種類用意した。
「ダイナミック」は「レンジローバー・ヴェラール Rダイナミック」をベースに、7種類のメタリックペイントをはじめ、パーフォレイテッド・グレインレザーシートや20インチアロイホイールを装備した。
■2019年11月
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ミッドサイズのラグジュアリーSUV「レンジローバー・ヴェラール」に特別仕様車「SV オートバイオグラフィーダイナミックエディション」を設定して、2019年11月28日に53台限定で受注を開始した。
「SV オートバイオグラフィーダイナミックエディション」は、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が開発した2020年モデルの限定車。内外装に専用装備を施して、「ヴェラール」のモダン、ラグジュアリー、エレガントという要素を引き立てた。
5.0リッター V型8気筒スーパーチャージド・ガソリン・エンジン(最高出力405kW/550PS・最大トルク680Nm)を搭載して、最高速度274km/h、0-100km/h加速4.5秒を発揮するという。フロントバンパーの形状を変更してエアインテークを拡大し、ボディ下部のトランスミッション・トンネル・アンダートレイの形状を見直してエアロダイナミクスを強化しているほか、全輪駆動(AWD)システム、電子制御アクティブ・ディファレンシャル、8速クイックシフト・オートマチック・トランスミッション、電動パワーアシスト・ステアリング(EPAS)、エアサスペンション・システム、可変バルブ・アクティブ・エキゾースト・システムなど、パフォーマンス向上のために改良を施した。
またサスペンションとロールバーの剛性を高め、冷却機能とブレーキ・フィールを高めた専用設計の395mm(フロント)/396mm(リア)の2ピース構造大径ディスク・ブレーキを採用した。
■2020年1月
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ミッドサイズのラグジュアリーSUV「レンジローバー・ヴェラール」に特別仕様車「ケンジントン」を設定して、2020年1月17日に74台限定で受注を開始した。
「ケンジントン」は、「Rダイナミック」をベースに採用。路面状況に応じて最適なサスペンション、トランスミッション、トラクションなどの車両設定を自動制御するテレイン・レスポンス2や、長距離ドライブや渋滞などで役立つアダプティブクルーズコントロール(ステアリングアシスト付)、駐車から出庫までを支援するパークアシストをはじめ、走行時や駐車時のアシストシステムを網羅するドライバーアシストパックを搭載して、安全性と快適性を向上した。
ボディカラーは、、アイガーグレイ、バイロンブルー、サントリーニブラックの3色を設定した。
なおモデル名の「ケンジントン」は、「レンジローバー」が2017年にワールドプレミアを飾った、英国のデザインミュージアムの所在であり、英国のコンテンポラリーなデザインや文化を象徴する特別区である、ケンジントン・アンド・チェルシー王室特別区より命名された。