ランドローバー のみんなの質問

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イギリスの自動車産業はなぜダメになったのですか。昔はトライアンフやオースチンやローバーなど有名なメーカーがあったと思います。今では壊滅に近い状態ですが結局、競争力がなかったというこ

とでしょうか。しかし、その理由はどういったことなのでしょうか。

補足

技術革新ができず競争力がなくなったことについて「労組が力を持ちすぎ、経営革新も製品開発もまともに行われずダメになっていった」とのことですが、いわゆるイギリス病だと思うのですが、なぜ労組が強くなりすぎたのでしょうか。

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ベストアンサーに選ばれた回答

イギリスは規模は大きくないにしても独自の技術をもったメーカーが多数ありました。
日本のメーカーもいすゞはヒルマン、日産はオースチンの車をノックダウン生産して技術供与を受けていた位です(他には日野はフランスのルノーと提携)。
1960年のイギリスの自動車生産台数は世界第三位でした(アメリカ、ドイツに次いで)。
世界全体でも自動車生産数が年々増えるなか、環境問題、交通事故の問題が社会問題化していき、60年代後半に主要な輸出国であるアメリカで排ガス、安全規制が施行されます。
このあたりが一つのターニングポイントだと思います。
これらの規制に対応するには多額の研究開発費が必要であり、比較的小規模のメーカーが多いイギリスは対応が遅れ、次第に生産台数を減らしていきます。
赤字に転落したイギリスの各メーカーは合併を繰り返してブリティッシュレイランドモーターカンパニー(BLMC)という会社を作りますが生産性は上がらずに倒産寸前に追いやられ、国営化されます(最終的には10社が併合されました)。
国内のほとんどのメーカーが一つの国営企業になってしまっては競争原理も働かず、お役所的な経営では国外のライバルメーカーに太刀打ちできません。
この頃イギリス国内では行き過ぎた高福祉政策の為、財源が悪化し、BLMCは合理化するばかりで開発競争力はほとんどありませんでした。
ちなみに先のアメリカの厳しい排ガス規制(マスキー法)を最初にクリアしたのはCVCCエンジンを開発したホンダシビックです。
イギリスのメーカーとは逆に以降、日本のメーカーは順調に輸出台数を増やしていきます。
BLMCは1986年にはローバーグループに名前を変え、他メーカーの技術供与を受けたり(ホンダ等)、ブランドを売却(ミニ→BMW、ランドローバー→フォード→タタ等)して何とか生き残ろうとしますがどんどん縮小して最終的には2005年に消滅します(最後はMGローバーの名称)。
BLMC以外で生き残ったのは一部の高級ブランドや小さなスポーツカーメーカーだけです。
現在では日産、ホンダなどの現地工場も多く、産業としては存続しています。

私見ですがイギリスという国はプライドが高く、自国で開発したもへの自信、こだわりが強い為に、外からの変化・新しいモノに対応するのは下手な(遅い)国なのかな、と思います。
鉄道もイギリス発祥で蒸気機関車時代は先進国でしたがやはり転換が遅く、戦後はドイツのディーゼル技術や日本の高速鉄道技術に抜かれています。

もう一つ、イギリスは第二次世界大戦で空襲の被害がロンドン以外はほとんどなく、新しいモノをゼロから立ち上げる必要がなかった、という事も以降の産業発達の遅れに影響している面もあると思います(アメリカは国力の規模がもともと違うので例外ですが)。
同じ島国である日本が焦土となって過去の歴史を否定され、海外の技術を貪欲に吸収して発展したのに対し、歴史と伝統を重んじるイギリスがヨーロッパでもっとも被害の少ない先勝国として生き残った為に危機感が薄いまま産業発展に後れを取った、としたら皮肉な結果かもしれません。

かつて技術供与した日本が、自分たちよりも早くアメリカの規制をクリアし、その後完全に形勢逆転されてしまった、というのは屈辱かもしれません。
今の中国を見ていると「歴史は繰り返す」と言う感じもします。

質問者からのお礼コメント

2018.5.13 14:17

なんとなくわかったような気がします。皆様ありがとうございました。

その他の回答 (4件)

  • その問題をイギリス人自身がどう考えているか……というと、(かつての)英BBCの看板バラエティ「TopGear」なんかのネタを観ればわかりますな。「労組が力を持ちすぎ、経営革新も製品開発もまともに行われずダメになっていった」という論旨で司会のジェレミー・クラークソンがクソミソに罵っています。え? ジェレミーを英国人の標準的見解にするなって?

  • Q:=<<イギリスの自動車産業はなぜダメになった・・・・・・・・
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    A:=<<そうだね。・・何故?駄目になったのか?

    ⇩.......⇩.......⇩.......⇩.......⇩.......⇩.......⇩.......⇩.......⇩

    http://destiny999.hatenablog.com/entry/2018/05/09/003114
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7579242.html
    -------------------------------------------------

    https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8243720.html
    ------------------------------------------------

    ◯..▽..□..◇..◯..▽..□..◇..◯..▽..□..◇..◯..▽..□..◇..◯..▽

    様々な角度から・・色々な方が、書き込んでいます。。

    原因は、一つと云事では無いです。

    多種多様な、背景が有って、
    *****************その結果が、そうなったと言う事ですよね。

    ◯..▽..□..◇..◯..▽..□..◇..◯..▽..□..◇..◯..▽..□..◇..◯..▽

  • プライドと伝統に胡坐をかき、技術開発投資を遅らせてしまい取り残された。
    殿様商売が、沁みついて抜けない、時代遅れ古い頭の経営者達。

  • 商品の問題と言うよりはイギリス経済の問題でしょうね。
    国内には世界の大手である、トヨタ、日産、ホンダ、BMWやVW、フォードやGM等の工場があるので雇用の問題は解消しています。

    ミニはBMWで継続販売されていますし、ジャガー、ランドローバー等も中国資本になり、中国でも生産されるようになりました。

    マクラーレンを生んだイギリスです。

    会社を海外に売っても生産拠点やブランドはイギリスに残る。その考え方が産業と言う物に対する考え方の違いと思うしかありません。

    けれど、今の中国の世界の自動車企業を買収する勢いは留まるところを知りません。ジャガーランドローバー、オースチン、ダイムラーベンツ、ボルボなどの企業にはかなり大きな資本が入っています。完全に併合されてしまったブランドも多くあります。

    メイドインチャイナのランドローバーが砂漠のロールスロイスと言われても、多くの人はそれを知らないと思います。


    イギリスの失業率が8%台だった時代から、サブプライム問題を経てイギリス国内の自動車メーカーは国外の企業に買収されました。それでも、イギリス国内では今も多くの自動車を作っている。日本における、日産や三菱自動車がイギリスにはたくさんあると理解すれば近いのかなぁと思います。

    なんせミニなんかはBMWの救世主と言われていますからね。良い物は残り、ダメな物は淘汰される。

    ローバーなんかはその典型だったかも知れません。

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