ホンダ プレリュード 「SUVでないパーソナルカーは貴重だけれど」のユーザーレビュー

SUVでないパーソナルカーは貴重だけれど

2025.10.25

総評

おカネに余裕のある50，60代に受けがいいことをそのまま喜んでいいのだろうか。ティザーサイトではF1パイロットの角田に乗せているし、もう少し若い人に乗ってもらえる方法はないだろうか。タイプRをシビックに持たせるなら、5ドアシビックのHEVを選ぶならプレリュードのほうがいい！という位置に置いた方がいいと思う。
元々この車はプレリュードとして企画されたわけではない。だから、歴代が持っていたようなデザインとニューテクノロジーとの融合と言ったものはしょっていない。だから歴代にあった4WSやATTSといった飛び道具に相当するものは持っていない。ホンダとしてスポーティなHEVを考えて、デザインに2ドアを持ってきたところ、いにしえのプレリュードに似てないかとなった。それなら、すでにインテグラがあるのにと思う。
デートカーとしてプレリュード出来るのとSUVでくるのとどちらがいいのだろう。僕はプレリュードが好きだけれど、ひろいSUVのほうが好まれるのではないか。
エンジン横置きで良いのなら、シビック・プレリュードよりBMW2シリーズグランクーペのほうがカッコよくないか。あっちはガソリン、ディーゼルターボ、DCTといろいろ詰まってる。

満足している点

最近はやっているSUVではないパーソナルカーが出て来てよかったとは思う。自宅から外を見ると、すべての車がSUVのように見えて、そんなに大きなボディの車ばかりになるとは思わなかった。自身も乗っているがそれがBEVがSUVしかないためである。シビックは5ドアのみで、我の強い人ではこのドアが2枚しかなくユーティリティも不足気味で走るしかない車を買おうという人はいると思う。

不満な点

価格に関して賛否はあると思う。過去のプレリュードを知っている人からすればそんなに高くなかったよと思うかもしれないし、この車の今の存在を是とする人からは理解されるだろう。
600万円からという価格は、フェアレディZやスープラの下位グレードとも被るし、絶対的なパワートレインはシビックと同じ2LのHEVだ。価格もアコードより高くてもホンダセンシング360もつかない。
あるのは、運転に浸れるコックピットとエンジン音のギミックだけである。そしてその顔はプリウスそっくりと来たもんだ。

デザイン

3

カッコは良いと思うけれど、ハンマーヘッドシャークのデザインは、トヨタ・ホンダが大好きで似たり寄ったりだ。リトラクタブルは無理だとしても何か惹くようなデザインを入れ込むことは必要だと思う。
内装の質感は、プレリュード、シビック、アコードと変わるところがない。これもまた考えどころだと思う。600万円の価格からは、外国車とも競うことになる。最近お金持ちになりつつある中国仕様のベンツ/BMWはマテリアルの開発からしてくる。
大味でも大丈夫なアメリカ主戦場ならこれでもいいのかもしれないが、世界規模てみた時、数の出る中国で劣勢なのは少々考えてしまうし、そこでうなってもらえるようなデザインに挑戦すべきだ。3者横並びより会社的にきびしい日産のほうが内装のデザイン、とくにメーター周りからナビの周りは頑張っていると思う。それに比べればホンダはややクラシカルに過ぎる。悪く言えばデザイナーは仕事をしていない(３車コピペ)ということだ。

走行性能

2

600万円の車では遅いほうに入ってしまうと思う。なんだかんだ言っても2Lハイブリッドだし生きの良いエンジン音がしてもシビック以上の物ではないし、同価格でタイプRもいるし。

乗り心地

3

たぶん。

積載性

2

2人乗ってリア席を倒せばゴルフバッグ2つは乗る。
トランクは浅めでこれは良いと思う。トランクが広くてリア席がと言っていると、あっという間にリアがずんぐりむっくりになってしまう。

燃費

3

多分いいと思う。価格は近くても、フェアレディｚやスープラより格段に良い。が、スポーティな高価車で燃費を自慢するかな。

価格

3

結局はデザインにお金を払えますか？という話になる。エンジン音を出すギミックはソフトウエアによる再生だし、エンジン車のような加速感もソフトによるものだ。ホンモノが欲しければタイプRかシビックのMTかとなる。そうすると、この車はデザインだけで勝負することになる。そして内外装はどこかで見たようなの寄せ集めだ。オリジナルは2ドアボディと少し立っているフロントスクリーン、そこに600万払えますか。
アメリカでは安いと思われるのだろうけど。

故障経験