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ホンダ N-BOX 「軽四輪車のトップセラーであり続ける容積型ミニバン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
3
積載性
5
燃費
4
価格
4

軽四輪車のトップセラーであり続ける容積型ミニバン

2022.1.17

年式
2017年9月〜モデル
総評
日本の国民車となった容積型の軽自動車。N-BOXはそのトップセラーとして世の中に貢献し続ける。小さいが衝突安全ボディは優秀。試験場で「アコード」とオフセット衝突させた直後のN-BOXを取材したが前ドアだけでなくスライドドアもスッと開いた。ただ、ボディが小さいため分散しきれない衝突エネルギーは同乗者へと向かう。軽自動車全体の課題だ。
満足している点
容積型の軽ミニバンが不得意だった安定した走行性能の確保と、3パターンから選べるシートアレンジ、ボトムグレードからHonda SENSINGが標準装備である点に加えて、2021年の一部改良では全車にEPBを採用しACCに渋滞追従機能が追加。NO.1セールスにあぐらをかかず、地道にユーザーが求める改良や装備追加を継続している点こそ最良ポイントだ。
不満な点
運転席に座るとよくわかるがスイッチの類いが非常に多い。これだけの充実装備をサイズに制約がある軽自動車に詰め込んだわけでスイッチが多くなるのは当然ながらも慣れるまで時間がかかる。小物類が各所に収納できるのはありがたいが、それだけに意識して収納していかないと物が車内に散らかりがちになる。
デザイン

5

存在感あるマスクに腰高感を抑えたサイドシルエット、そして発光面積が大きく取られた縦長のテールレンズ。「標準」モデルのすっきり感と「カスタム」モデルの押し出し感を両立する優れたデザインだ。この成功は新型となった6代目ステップワゴンにも受け継がれた。可能な限り横方向に張り出させたテールレンズは見た目だけでなく被視認性も高い。
走行性能

4

2011年発売の初代では容積型の軽ミニバンが不得意だった運転席のペダル配置を作り込み、オフセットされがちなアクセルペダルを右前に移動、ステアリング配置も正した。2017年発売の現行型ではそこをさらに磨き、走行性能を左右するCVTの制御を徹底的に行なっている。結果、運転操作環境や提供される走りは誰もが納得するものに。
乗り心地

3

ここも初代から現行型への進化で大きく変ったところだ。ロールは大きいが速度がゆっくりしているのでいきなりグラッとこない。ただし、乗り味は同じファミリーのN-WGNが一歩上で凹凸通過時はいなし方が粗い。また、全高が高く(1815㎜)物理的に仕方ないが強風時には横に振られることが多く、同乗していても乗り心地が不安定に感じることがある。
積載性

5

間違いなく使いやすい。ボディサイズに制約がある軽規格だから広さは競合各車と同じだがN-BOXでは「ベンチシート仕様」、「スーパースライド仕様」のほか、クルマ椅子のまま乗車できる「スロープ仕様」(初代N BOX +に相当)を用意。標準、カスタムの両モデルで選択でき、しかも4WDも選択できる。積載性能と走行性能が両立された一台。
燃費

4

シリーズを通じWLTC値は19.0〜21.2km/L。優秀なのは背が高く前面投影面積がかさむボディでも高速道路モード値(WLTCーH)がほとんど悪化していないこと。細かな空力向上技術の積み重ねと工学的な取り組みの成果だ。ここでもCVTの制御が光り、アクセル開度に応じた細かな出力変化に即対応。燃費数値の向上に貢献する。
価格

4

"1,448,700〜2,252,800円とこのクラスの平均的な価格だがN-BOXでは細かなグレード設定を行なっている。こうした心遣いが販売台数首位をキープできた要因だ。もっとも乗用セダンタイプの軽自動車は100万円以下からラインアップされるため高額な印象が拭えないが、背高ボディを安全に気持ちよく走らせる性能の代金として考えれば高くない。"
西村 直人
西村 直人
自動車ジャーナリスト
WRカーやF 1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。
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